季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「金木犀 (きんもくせい)」

2017-10-15 04:25:53 | 暮らし
名言名句(34)

「病みて聴く夜明けの霧笛この秋も逝きつつひと日
 ひと日は宝」『宮原句治』


病院のすぐ近くに港があるのか、夜明け、霧笛が聞こえてくる。

むせぶように、長く尾を引くように聞こえてくる霧笛に、自ら

の病んでいる体のことが、今更のように思い出される。

病も癒えないまま、この秋も過ぎて行こうとしているが、こうした

一日一日は、生きていることの幸せをしみじみ感じさせてくれる宝

のようなもので、そっと大事にしていきたい、という味わい深い

短歌です。

「ひと日ひと日」という表現は、心を短歌に託して表現しょうと、

おのが生命を賭けた人にのみ出来る言葉でしょう。

一日一日が宝である、という言葉は、ある年代まで生きて来た人間、

また病床に臥した場合など、とくに実感としてとらえられる言葉で

す。更に、一日の重み、一日の大切さを考えないで過ごしてきた若

い時代への反省も込めて、「ひと日ひと日は宝」の実感を心の中で

じっくりと味わっています。

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9月から咲いている花「金木犀 (きんもくせい)」

開花時期は、 9/25 ~ 10/10頃。
 10月中旬頃にもう一度咲いて
 「再びあの香り♪」
 ということもある。


・とてもよい香り。
 9月下旬か10月上旬頃の
 ある日突然、
 金木犀の香りが始まる♪
 (それは年によって
  9月26日だったり、  
  10月3日とかだったりする。
  それまで匂わなかったのに
  どの花も一斉に匂い出す。
  不思議♪)   
 咲いているあいだじゅう
 強い香りを放ち、  
 かなり遠くからでも匂ってくる。
 (どこで咲いているのかを
  探すのも楽しみのひとつ)

・春の沈丁花と同じぐらい香る。

・咲いたあとで雨風があると 
 あっけなく散ってしまう。
 はかない。


・中国南部の桂林地方原産。
 中国語では
 ”桂”は木犀のことを指し、
 「桂林」という地名も、
 木犀の木がたくさん 
 あることに由来するらしい。
 日本では木犀といえば、
 ふつう思い起こすのは
 金木犀ですね。
 金木犀の中国名は「丹桂」。
   丹=だいだい色、
   桂=モクセイ類。

・”犀”の字は
 「固い、鋭い」の意味あり。
 枝が固いからかな?

・江戸時代初期の頃、渡来した。

・「散らし雨
  道端染める 金木犀」

        
(季節の花300より)




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