季節の花と言葉の花束

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季節の花「辛夷 (こぶし)」

2018-03-20 04:50:00 | 暮らし
名言名句(184)

「親しき仲にも礼儀あり」『北条 時頼』

人間の本質には、ちょっとしたことで知り合いになると、

相手の思惑などかまわずに、生活の裏面にまで入り込もう

とする癖があります。馴れ馴れしくすることで、自分は

ここまであなたを好いているんだよ、ということを示そう

とするのです。たとえ肉親であろうと友人関係であろうと、

親しい間柄でも礼儀を守ることは大切なことです。

親しさによりかかってわがままを発揮したりすると、不和

を招くことになる、というのがこの言葉の真意です。

北条時頼の言葉ですが、北条時頼というと、北条氏の独裁

制を確立、鎌倉幕府の執権でもありましたが、のち出家して

諸国を遍歴した人物です。時頼を一層有名にしたのは、世阿

弥作の謡曲「鉢の木」の伝説です。

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3月から咲く花「辛夷 (こぶし)」

開花時期は、 3/15 ~ 4/15頃。
・「北国の春」(千昌夫)の
 歌詞にでてくる。
  ♪ こぶし咲く
    あの丘 北国の
    ああ 北国の春 ♪

・昔の人は、この花の開花時期から
 農作業のタイミングを判断したり、
 花の向きから
 豊作になるか否かを占ったりした。
  (種まき桜と呼ぶ地方もある)

・つぼみが開く直前の形が
 子供のにぎりこぶしに
 似ているところから
 この名前になったらしい。
 また、辛夷の実は
 ゴツゴツしており、
 その実の具合から
 「こぶし」と命名されたのでは、
 との説もある。


・白い花で、花びらの幅は狭い。
 全開する。
 白木蓮より小さい。
 葉に先立って開花。
・花の下に小さい葉を一枚つける。

・細長い花びらが10数枚あって
 垂れ下がるさまが、
 神前に供える玉串の
 「四手」に似ている、
 「四手辛夷(しでこぶし)」や、
 ピンク色の
 「紅辛夷(べにこぶし)」
 もある。


・花のつぼみを摘み取り
 乾燥させたものを、
 同じ漢字で
 「辛夷(しんい)」といい、
 生薬(しょうやく)の一つに
 数えられる。
 風邪による頭痛や
 鼻づまりなどに効く。

・別名
 「田打桜(たうちざくら)」
   昔は、コブシが咲く頃に
   田植えを始めたことから。

・3月24日の誕生花(辛夷)
・花言葉は「信頼」(辛夷)

(季節の花300より)


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