季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「アイ(タデアイ)

2017-10-26 04:26:45 | 暮らし
名言名句(45)

「寸鉄人を殺す」『鶴林玉露』


寸鉄とは、一寸に満たない小さい刃物のことで、

これが転じて、人の隙をついて慌てさせる警句

となったのです。したがって、短い警句によって

人の隙をついて慌てさせることを「寸鉄人を殺す」

「寸鉄人を刺す」といいます。

『鶴林玉露』は南宋の羅大経(らたいけい)のあら

わした著書で、詩話、語録、逸話、伝説といった

内容で、その「殺人手段」のくだりに、次のような

話が出ています。
北宋の禅僧で大慧禅師が禅を論じていわく、普通の人間は、車一杯の兵器を載せて来て、一つずつ取り出しては振り回しているが、あれは人を殺す手段ではない。わしは、寸鉄あるのみで、すなわちそれで人を殺すことが出来る、というのです。



================================

10月の花「アイ(タデアイ)

花の特徴 茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の米粒のような小さな花をたくさんつける。
花の色は白いものもある。
葉の特徴 卵円形や披針形などでで、互い違いに生える(互生)。
葉は茎を抱くようにつく。
実の特徴 黒褐色のそう果。
この花について 茎は紫紅色で節が目立ち、上部でよく枝分かれをする。
その他 別名タデアイ。
原産地はインドシナ半島。
日本へは奈良時代に中国を経由して渡来した。
藍染めの染料をとるため、古くから各地で栽培されてきた。
葉を藍染め原料として使うほか、虫刺されの薬草や料理などにも用いられる。

(みんなの花図鑑より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「秋海棠 (しゅうかいどう)」

2017-10-25 04:23:15 | 暮らし
名言名句(44)

「その日暮らしの日の暮れに、ふっと淋しい永遠(とわ)を見る」『竹久夢二』

経済的にどんなに豊かな生活であっても、また貧しい

暮らしであっても、人はそれぞれの思いの行き着く

ところは、たとえ小さな幸せでも、その幸せなりの一日

を無事に送りたい、と密かに願っているものです。

決して大きな幸せを望んでいるのではありません。

大きな幸せと言うものは、逆に、ちょっとした不幸が

訪れても、予想もしない大きな不幸に打って変わるもの

です。そのことを、大方の人は予感として抱いています。

だから、幸せは、小さければ小さいほど、本当の幸せ

なのだ、と思うのです。

============================

7月から咲いている花「秋海棠 (しゅうかいどう)」

開花時期は、 7/25 ~ 10/25頃。
・中国原産。
・中国名が「秋海棠」で、
 その音読みで
 「しゅうかいどう」。
 いかにも”秋到来”
 という感じの名前。

・晩夏から秋にかけて咲く。
 真ん中の黄色い花弁がいい。
 なぜか、やや下向きに咲く。
・ベゴニアに似ているが、
 ベゴニアより花の枝が長い。

・別名
 「瓔珞草(ようらくそう)」


・「秋海棠
  西瓜(すいか)の色に
  咲きにけり」
   松尾芭蕉

(季節の花300より)




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「犬蓼(いぬたで)」

2017-10-24 03:56:08 | 暮らし
名言名句(44)

「百聞は一見に如かず」

百回聞いて分かろうとするよりも、一回目で確かめた方が

良くわかる、ということで、現実に目で見ることがいかに

大切なことであるかを教えられる言葉といえましょう。

現物を確かめないで取引きするといったことはありえない

でしょうが、それでも、急を要する場合は、なきにしも

あらず、しかし、この言葉を思い出したいものです。

海外旅行経験者などが、この言葉をよく口にします。また、

小説家やルポライターなどが取材に出かけますが、これも、

小説などの中で取り上げようとする人物に会い、土地に接

することで、物語などの構想が現実の匂いを帯びてくる

からです。

=================================

7月から咲いている花「犬蓼(いぬたで)」

開花時期は、 7/15 ~ 10/25頃。
・辛味がなく食べられない蓼、
 の意味。      
 「犬」がつくものには
 食用にならない、の
 意味をもつものが多い。
   犬胡麻(いぬごま)
   犬芥子(いぬがらし)
   犬薺(いぬなずな)
   犬稗(いぬひえ)
   犬蕨(いぬわらび)、など。

・ことわざ「蓼食う虫も好きずき」

・別名
 「赤まんま」(赤飯)。
   まさにそのとおり。
   つぶつぶの花です。


・「わが屋戸の
  穂蓼(ほたで)
  古幹(ふるから)
  摘み生(おほ)し
  実になるまでに
  君をし待たむ」
   万葉集 作者不詳

(季節の花300より)





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花ポーチュラカ」

2017-10-23 05:04:59 | 暮らし
名言名句(42)

「老馬の智」『韓非子・説林上篇』


馬は賢い動物で、年老いても正確に道を知っていて

迷うことがない、の意味から、役立たない人間と

思われていても、どこかに得手とするところがある

ということです。

中国の春秋時代、斉の桓公が孤竹竹を討伐した帰り、

雪の深い山中で道に迷って立往生しました。

そのとき、賢臣の管仲が、「老馬の知恵を用いる方が

良い」と進言したので、老馬を解き放ってそのあとに

ついて行ったところ、ついに道にたどり着いたと言い

ます。

この話は、中国戦国時代の韓の公子韓非(?-前233)

のあらわした信賞必罰の法治主義論書「韓非子」の

説林上篇にあります。

===========================

7月から咲いている花「ポーチュラカ」

開花時期は、 7/ 1 ~ 10/25頃。
 長い間咲き続ける。

・「松葉牡丹」の葉っぱは棒状で細い。
 花が八重咲きが多いが一重もある。
 「ポーチュラカ」の葉っぱは
 幅が太い。花は一重咲き。
 2つは、葉っぱの形状で区別できる。
 双方とも、多様な色の品種がある。

 「松葉牡丹」
 「ポーチュラカ」ともに
 よく似てるので、
 同一ページにしました。


・「松葉牡丹」の名前は、
 線形の葉を「松」に、
 花を「牡丹」に
 見立てたことから「松葉牡丹」に。

・「ポーチュラカ」の別名は
 「花滑り莧
  (はなすべりひゆ)」。
   滑り莧、の改良種で、
   花がきれいなところから。



(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の花「杜鵑草 (ほととぎす)」

2017-10-22 04:28:08 | 暮らし
名言名句(41)

「与えなさい。そうすれば、自分にも与えられるだろう」
 『新約聖書・ルカ伝』


無心に自分を捨てることによって、捨てた分以上に

返ってくるものがある、とイエスは言うのです。

たとえば、人を罪に定めるようなことがなければ、

自分も罪に定められることはないし、人を許せば、

自分も許される」というのです。

人に与えることをすれば、人は、与えてくれるものを、

あふれ出んばかりに量を多くして懐に入れてくえるし、

量った分だけ、自分にも量り返してくれるのです。

私たちの生活を考えてみても、イエスの説かれるこの

滅私の精神がいかに大切であるか、無心に行為すること

によって、人は予期しない喜びを感じてくれ、逆に、

その喜びを倍の量にして返してくれるのです。

============================

8月から咲いている花「杜鵑草 (ほととぎす)」

開花時期は、 8/25 ~ 11/15頃。
・秋に日陰に多く生える。
・若葉や花にある斑点模様が、
 鳥のホトトギスの胸にある模様と
 似ていることからこの名に。
 葉にある斑点は
 花が咲く頃には消えるらしい。

・「杜鵑」とも書く。
・鳥のホトトギスの方は
 「不如帰」と書く。


・いろいろな種類がある。
 ふつうに見かける
 「台湾(たいわん)杜鵑」や、
 花の黄色い、
 「玉川(たまがわ)杜鵑草」
 「黄花(きばな)の杜鵑草」
 「黄花(きばな)の
  突抜(つきぬき)杜鵑草」
 「高隈(たかくま)杜鵑草」や、
 その他、
 「山杜鵑草」
 「山路の杜鵑草」など。

・9月12日の誕生花(杜鵑草)
・花言葉は
 「秘めた意志」(杜鵑草)



(季節の花300より)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする