東急の支線区である池上線と多摩川線では主力車両だった7700系が引退し、現在は1000系と7000系の2形式のみが運用されるようになりました。7700系を完全に置き換えるべく中断されていた7000系の導入も、2011年以来6年振りに再開され6編成が新たに2017年から2018年に掛けて登場しています。本線級の東横線・田園都市線より先にVVVF車統一を実現した2路線ですが、これらの増備により近代路線の色合いが一層濃くなりました。
池上線で運用中の2018年に増備された7114F。緑のカラーで登場した7000系ですが、長年池上線と多摩川線になる前の目蒲線では、緑一色の塗装だった初代3000系列や5000系が主力だったので、先祖帰りしたとも言えなくはないですね。
多摩川線で運用中の7112F。この丸みの強い正面スタイルや上窄まりの車体など、青ガエルの愛称で親しまれた初代5000と被る部分があり、21世紀版の青ガエルだと思えて仕方ありません・・・。1編成くらい、東横線90周年の編成のように、緑一色でラッピングしてくれませんかね?
東急初採用となる木目調化粧板に、車端部ボックスシート。基本的には2代目5000系グループの中型車版ですが、室内は配色も相まって落ち着きと余裕が感じられる空間になりました。ここまでのレベルになると、短距離路線に閉じ込めておくのが勿体ない気がしますね。
車内案内表示も従来の15インチサイズから17インチの三菱電機セサミクロにグレードアップし、サービス面は本線級の路線並みの水準になりました。