新年明けましておめでとうございます。更新が滞りがちな当ブログですが、今年もまたお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。新年一発目の記事は俄かに注目が集まっている北関東の205系です。
宇都宮線(東北本線)の内、栃木県内の宇都宮~黒磯間の普通列車は211系1000・3000番台を中心に運用されて来ましたが2013年8月より京葉線・埼京線から捻出の205系に置き換えられています。2017年10月14日の黒磯駅構内の直流化工事と同駅から新白河までの区間で新たに交流・直流両用のE531系3000番台が運用を開始することに伴い、205系の動向も注目されましたが改正後も変化はなく新白河方面は黒磯駅で乗り換える形態は継続されることになり、置き換え計画が明らかになっていませんでした。しかし2021年6月17日のニュースリリースで日光線・宇都宮線仕様のE131系導入が発表され、2022年3月のダイヤ改正より運用を開始することが予告され、205系600番台は一斉に置き換えられることになりました。
メルヘン顔のあだ名を付けられている元・京葉線(京葉車両センター)所属車。2編成の併結運用に備えて自動分併装置を増設し、また寒冷地の閑散路線で運用になる事から、側扉に半自動機能とドアチャイム取り付けと下り方先頭車に車椅子対応大型トイレの新設を施行されました。211系時代と比べると1両減車ですが、旅客需要が少なくなる区間で、収容力の大きい4扉ロングシート車ということから特に問題はないようですね。
本来湘南色の帯の編成は宇都宮線運用が中心ですが、検査などで日光線色の編成が使用できない場合に日光線で代走を務めることもあります。最近は特に区別されなくなったのか、写真とは逆に日光線色の編成が宇都宮線で運用される機会も増えました。行先表示は一番上の写真の宇都宮線内では緑地に白文字の幕を表示していますが、日光線代走時は上り列車・下り列車共に湘南色編成も先代の107系が末期から使用していた独特の筆字体の方向幕を表示しています。
本来の予定では、600番台化される編成は京葉車のみでしたが10両全車が廃車〜解体される編成が発生したため、その穴埋めで埼京線・川越線の205系も転用されることになり、このためY11・Y12編成は原型スタイルの正面で2種類の編成が見られるようになりました。埼京線時代に行先表示を3色LED化している為、行先と路線名を交互に表示します。
車内設備はドアチャイムのスピーカーと半自動ドアボタンが目立つ以外、大きな変化はありません。運用開始当初は転入前に座席モケットを更新していた為、川越車と京葉車で座席の色が異なっていました(川越車は緑のモザイク模様に黄色の人数区分入り、京葉車は青系)。2014年ごろから、全編成が写真のような赤系モケットに交換されています。
電化以降は独特な正面スタイルを持ち30年に渡り活躍して来た相模線の500番台も小山車両センター所属車と同様2022年3月までの置き換え完了が発表され、500・600番台の両車が全廃されると新製時から先頭車だった編成(鶴見線・南武支線は全編成が中間車からの改造車)が東日本管内からは消滅する事になります。残り僅かとなった活躍を最後まで見届けたいですね。
※2017年の記事を修正