本日10月14日は新橋〜横浜間に日本初の鉄道が開通してから150周年の節目を迎えました。本来であれば喜ばしい筈の日ではあるのですが、2年前の新型コロナウイルス襲来の影響もあり慶賀といった雰囲気は控えめで、各地で発生している災害による鉄道路線の被災など、鉄道業界にとっては厳しい出来事も多く、これ以上の新たな問題が起きない事を祈るような気持ちの方が強くなるような年になってしまいます。
さて今日は平日ではありますが、この記念すべき日に何もしないというのも勿体ないので、JR東日本の桜木町駅前複合ビルに佇む110形蒸気機関車を見て来ました。
2020年に新たに開設された市役所口と直結するCIAL桜木町ANNEXの1階に展示されている110形機関車。イギリスのヨークシャーエンジン社により製造され、1872年の新橋〜横浜間開通に備え輸入されて来た最古の部類に入る機関車です。1961年に鉄道記念物の指定を受けて東京都の青梅鉄道博物館に2019年まで保存展示されますが、晩年期の姿に復元され初代の横浜駅(旧横浜停車場)であるこの地に帰還することになりました。なお、後部に連結されている中等客車は当時の写真や図面を基に製造されたレプリカです。本日は新聞社による取材なども行われており人が多かったので、早々に引き上げました。
鉄道開通150周年で特別に装飾された駅名標。1号機関車による列車と駅舎のイラストが描かれた好ましいデザインです。品川と桜木町だけは年明け以降もこのままの仕様にしておいて欲しいですね。なお駅名標下はJR東日本横浜支社社員らによる鉄道を巡る思い出の寄せ書きが展示されていました。
ここ数年で鉄道を取り巻く環境は一層厳しくなり、斜陽になっている感は否めませんが、200周年に向けて少しでも上向きな話題が増えることを願いたいですね。