2008年から導入されている京王井の頭線の1000系5・6次車の内、1729Fは2012年10月3日よりレインボーカラーの帯に戸袋部には沿線名所のイラストが描かれたステッカーを貼り付けた特別仕様の編成として運用を開始しました。当初は1年間の運用が予定されていましたが、2013年以降も継続され今年で遂に10周年を迎える事になり記念ヘッドマークが掲出されています。
7色の電車が走る路線として親しまれる井の頭線の中でも存在感を放つ1729F。この編成の登場時の前頭部とラインカラーはブルーグリーンで、側面はグリニッジブルーの細帯を組み合わせた2色構成でした。帯色がグラデーションになっている為、横から走る姿を見ると色が変化しているかのように見えます。
吉祥寺で3次車の1765Fとの並び。今回の10周年記念ヘッドマークは前後でデザインが異なっています。掲出は2023年1月31日までと比較的長期間に渡り、2022年11月23日には富士見ヶ丘検車区での撮影会も予定されています。
車内設備は特に手を加えられている訳ではなく、他の5・6次車と同一となっており、折角の特別仕様編成なのでもう少し変化が欲しいところです。写真は2020年の緊急事態宣言の発令中だった為、車内広告の大半が自社関連のものになっていました。
5次車で初めて採用になった17インチ液晶画面は当初は旅客案内用が1台のみでしたが、この1729Fからは2画面化され、動画広告やテレビ東京製作のニュース番組も流されるようになりました。
単一形式ながら製造時期による違いが目立ち、趣味的に興味深い1000系ですが通常編成の中でも目立つこのレインボーラッピングは継続して欲しいですね。願わくば5次車からも何らかのリニューアルを期待したいところですが…。