湧洞沼にはこの時期、原生花園が広がる。
毎年行くのを楽しみにしている。
今年もカメラを持って母と一緒に行ってみる。
ホザキシモツケ、ツリガネニンジン、ハマフウロ、カセンソウなど、山では見られない花を見ることができる。
わたしが写真を撮っている間、母は沼の淵に行ってなかなか帰ってこない。
あまりにも遅いので、車から降りて様子をうかがってみる。
なんと母は、しじみを捕っている。
片手に掴んでいるので、車の中から、登山用のカップを出し、容器がわりにした。
母は私にも採れと言っている。
そこまで行くにはハマナスの棘のある道を行かなければいけない。
今日は素足にサンダル履き、しかも首回り、手など日焼け止め対策はまるでしていないのである。
呼ばれたので仕方がない。
行ってみますか。
水際、砂を掘ってみると、粒は小さいのにしじみがたくさんいる。
面白くなって、カップがいっぱいなるまで採ってみる。
これはおみそ汁の具になりますぞい。
ふるさとは美味しいものも綺麗な花もある、豊かなところだなと思った。