ども。
絶不調から帰還して、へろへろな月曜日でした。
涼しくてラッキー、、、っつーか、むしろ肌寒い1日でしたな。
明日は、猛暑アゲイン。まいったね~。(日本語乱れてまんな。すんません。)
さて。「トクソウ」を、体調絶不調なまま、3回観たわけですが(バカ)、いろんなことが印象に残ったドラマでした。
その1:登場人物が皆、かっこよかった。
警察の奥村さんだっけ、彼もしぶくてかっこよかったし、記者クラブの一人ひとりも、存在感があった。
何だろう、すごく、皆が「生きている」ように感じたんだ。
自分でも意外だったが、篠原部長にメチャメチャ感情移入して(いや、おいら、あんな偉い人の気持ちに移入するなんておこがましいけど(汗))、ものすごく部長が気の毒だった。自分の部下がやったことの責任を取らなきゃいけない、偉くなった者の絶体絶命感というか。
リーマン人生のおいらにとって、あの図はすごく身近に感じた。
おいらがへましたら、おいらの上司がエラいことになる、ってのは、常日頃、おいらも身にしみているところ。上司に忠誠心を感じてれば、「おいらのせいで上司に頭を下げさせるわけにはいかん!」って必死になるし、、、まぁ、忠誠心足りないときは、ごめん、って感じですが(爆)。
あの場面は、もう「あっちゃ~」じゃないけど、もう、どうしようもないな、これは、頭下げるしかないな、っていう状況が身につまされて、自分の上司が頭下げてるような既視感を覚えた。それは鬼塚副部長も、そう。逮捕の中止を告げられてショックを受けている鬼塚さんを観ているのが辛かった。
特捜部が、織田の活躍(^-^;)でぎりぎりでブレーキをかけて、でも、その代償としていろんな人がいろんな思いをしたこと。
わぁ、わぁ~、と、背筋がぞくぞくしながら、観ていたんだけど、その場面の篠原部長がうまいんだ。すごく。圧巻でした、あの最敬礼。
その2:やっぱり特捜部に織田を呼んだのは、鬼塚さんだったんだ。
櫻井智子ちゃんが言ってましたね。やった、予想通り!鬼塚さんは、昔は織田みたいだったんだな。
鬼塚さんが織田をかわいがってるのは、第1話から丸わかりでした(笑)(織田が何たてついても、一通り言わせて、ちゃんと聞いてるんだもんな)が、改めて、手紙の存在とか、智子ちゃんに本まで書かせてた、ってのが驚きました。(読みたいぞ)
でも、だからこそ、二人の関係に深入りした智子ちゃんは、二人の思いの犠牲となった、と言えるのかもしれない。
織田のこだわり、鬼塚のこだわり、そのどちらも、智子ちゃんを、危険の中にあって、我が身の安全を顧みない「正義」に則って行動させたのだから。
それにしても、「幼さが残る昔の二人」の場面の挿入が、すごく効いていた。あえて別人の若い二人の初々しい会話をはさむことで、智子ちゃんが、ものすごく繊細で純粋な少女に見えて、大人の彼女が扉の向こうに立って「何してるんですか!」と叫んだ瞬間、彼女の向こうに、大学生の彼女が透けて見えた気がしちゃったんだ。あの場面、そのせいで余計に辛くなったのだけど。心に強く訴えた場面だったと思う。
その3:織田の涙する場面の、涙の美しさ
吉岡秀隆は、本当に、泣く演技が素晴らしいと思う。今回も、父親の遺書とも言える手紙を読みながら涙を流す場面は、真に息をのむほどの迫力だった。
迫力・・・そうだな。視聴者が、「本当に泣いているんだなぁ」と思ってしまうほどの、圧倒的な心情の表現。
涙が流れて、止まって、また流れて・・・ああ、涙ってこんな風に流れるものだよな、と、胸が熱くなった。
彼が、しゃくり上げながら、最後まで手紙を読み切り、その後、「少なくとも・・・父は被害者ではなかった」と言い切ったときの、力強い、肯定的な響きがよかった。あの場面で、織田の立ち位置は、過去からの告発者から、鬼塚の真の理解者へと転回したのだと思う。
その4:織田の変貌ぶりに唸った
あっさり1年後、ってのはびっくりしたが、織田の気迫がすごくて、吉岡秀隆の今までの作品の中でも1,2を争うかっこよさだったのではないか、と思うくらいだった。
そして、この場面の山下富士夫(矢島健一氏)が、いいんだ。1年後の山下の凋落ぶり、気持ちの揺れ動き、彼の演技と腹づもりと・・・とても楽しめた。演技うまいんだ。そして、その演技を受ける吉岡秀隆が、すごくいい。
一歩間違えば、織田の交渉術ってあざとくなりそうなんだけど、一歩、いや半歩退いて、織田の気骨をちゃんと見せている。
ここの吉岡の印象に残る演技は、にこりともしない、その表情だ。
声は、抑揚があり、山下を陥落させるために、猫なで声にも近い声まで出している。だが、表情は目が据わっており、一切緩まない。
これが織田だ。山下がにやりと笑ったり、驚いたり、感心したり、腹芸を試みたり色々と変化するのと対照的で、非常に見応えがあった。
これでさ、もし最後に織田が「してやったり」って感じで笑ったら、特捜部は悪役になっちゃうと思うんだよね。
織田は、最後まで、いきり立ちもせず、冷笑も浮かべず、あくまでも厳しく端然と、巨悪に対峙する。
ものすごくかっこいいんだ。
この作品は、この最後の織田の姿で、ちゃんと特捜部の信頼を復権させている。うまいなぁ。
その5:司法記者はやはり知的だった
ちょっと変わり者の木訥とした記者、ぐらいに思っていた佐々野記者が、週に一度パスワードを変える几帳面な男だったと知って、密かにショックを受けた。やっぱ頭いい奴は違うよな・・・(でも、パスワード式ロッカーの盲点を知り、おいらも気をつけようと思ったのでした。)
その6:トクソウは特捜部を再生するドラマだ!
前半で特捜部の問題点をこれでもかというくらいに取り上げ、でも、最終的には、特捜部に希望を持てる終わり方だった。
見終わった時の読後感、じゃなくて、鑑賞後の印象が非常に良かったんだ。
出てきた人物たちが、基本的に、みな、人としてまっとうだったから、よかったんだろうな。
そんな中で、1つだけ納得できなかったのは、クラブ朱美のママの死だ。
山下の凋落を印象づけるには、ママがいなくなった方が描きやすかったのは認めるけど、萩原記者がママまで殺すのは、ちょっと行き過ぎじゃないのかと思った。ママの密かなファンだった、ということもある。レイカよりよっぽど情もあっていい女じゃん。とかね。思ってしまったすよ。
以上、節操もなく、感想とは名ばかりの思ったことの羅列でしたが、本当に「トクソウ」はよい作品だった!ありがとう!改めて、全てのキャスト・スタッフの皆さん、WOWWOWさんに感謝します。また、こんな作品を作ってほしいな。また、吉岡秀隆主演で^-^
絶不調から帰還して、へろへろな月曜日でした。
涼しくてラッキー、、、っつーか、むしろ肌寒い1日でしたな。
明日は、猛暑アゲイン。まいったね~。(日本語乱れてまんな。すんません。)
さて。「トクソウ」を、体調絶不調なまま、3回観たわけですが(バカ)、いろんなことが印象に残ったドラマでした。
その1:登場人物が皆、かっこよかった。
警察の奥村さんだっけ、彼もしぶくてかっこよかったし、記者クラブの一人ひとりも、存在感があった。
何だろう、すごく、皆が「生きている」ように感じたんだ。
自分でも意外だったが、篠原部長にメチャメチャ感情移入して(いや、おいら、あんな偉い人の気持ちに移入するなんておこがましいけど(汗))、ものすごく部長が気の毒だった。自分の部下がやったことの責任を取らなきゃいけない、偉くなった者の絶体絶命感というか。
リーマン人生のおいらにとって、あの図はすごく身近に感じた。
おいらがへましたら、おいらの上司がエラいことになる、ってのは、常日頃、おいらも身にしみているところ。上司に忠誠心を感じてれば、「おいらのせいで上司に頭を下げさせるわけにはいかん!」って必死になるし、、、まぁ、忠誠心足りないときは、ごめん、って感じですが(爆)。
あの場面は、もう「あっちゃ~」じゃないけど、もう、どうしようもないな、これは、頭下げるしかないな、っていう状況が身につまされて、自分の上司が頭下げてるような既視感を覚えた。それは鬼塚副部長も、そう。逮捕の中止を告げられてショックを受けている鬼塚さんを観ているのが辛かった。
特捜部が、織田の活躍(^-^;)でぎりぎりでブレーキをかけて、でも、その代償としていろんな人がいろんな思いをしたこと。
わぁ、わぁ~、と、背筋がぞくぞくしながら、観ていたんだけど、その場面の篠原部長がうまいんだ。すごく。圧巻でした、あの最敬礼。
その2:やっぱり特捜部に織田を呼んだのは、鬼塚さんだったんだ。
櫻井智子ちゃんが言ってましたね。やった、予想通り!鬼塚さんは、昔は織田みたいだったんだな。
鬼塚さんが織田をかわいがってるのは、第1話から丸わかりでした(笑)(織田が何たてついても、一通り言わせて、ちゃんと聞いてるんだもんな)が、改めて、手紙の存在とか、智子ちゃんに本まで書かせてた、ってのが驚きました。(読みたいぞ)
でも、だからこそ、二人の関係に深入りした智子ちゃんは、二人の思いの犠牲となった、と言えるのかもしれない。
織田のこだわり、鬼塚のこだわり、そのどちらも、智子ちゃんを、危険の中にあって、我が身の安全を顧みない「正義」に則って行動させたのだから。
それにしても、「幼さが残る昔の二人」の場面の挿入が、すごく効いていた。あえて別人の若い二人の初々しい会話をはさむことで、智子ちゃんが、ものすごく繊細で純粋な少女に見えて、大人の彼女が扉の向こうに立って「何してるんですか!」と叫んだ瞬間、彼女の向こうに、大学生の彼女が透けて見えた気がしちゃったんだ。あの場面、そのせいで余計に辛くなったのだけど。心に強く訴えた場面だったと思う。
その3:織田の涙する場面の、涙の美しさ
吉岡秀隆は、本当に、泣く演技が素晴らしいと思う。今回も、父親の遺書とも言える手紙を読みながら涙を流す場面は、真に息をのむほどの迫力だった。
迫力・・・そうだな。視聴者が、「本当に泣いているんだなぁ」と思ってしまうほどの、圧倒的な心情の表現。
涙が流れて、止まって、また流れて・・・ああ、涙ってこんな風に流れるものだよな、と、胸が熱くなった。
彼が、しゃくり上げながら、最後まで手紙を読み切り、その後、「少なくとも・・・父は被害者ではなかった」と言い切ったときの、力強い、肯定的な響きがよかった。あの場面で、織田の立ち位置は、過去からの告発者から、鬼塚の真の理解者へと転回したのだと思う。
その4:織田の変貌ぶりに唸った
あっさり1年後、ってのはびっくりしたが、織田の気迫がすごくて、吉岡秀隆の今までの作品の中でも1,2を争うかっこよさだったのではないか、と思うくらいだった。
そして、この場面の山下富士夫(矢島健一氏)が、いいんだ。1年後の山下の凋落ぶり、気持ちの揺れ動き、彼の演技と腹づもりと・・・とても楽しめた。演技うまいんだ。そして、その演技を受ける吉岡秀隆が、すごくいい。
一歩間違えば、織田の交渉術ってあざとくなりそうなんだけど、一歩、いや半歩退いて、織田の気骨をちゃんと見せている。
ここの吉岡の印象に残る演技は、にこりともしない、その表情だ。
声は、抑揚があり、山下を陥落させるために、猫なで声にも近い声まで出している。だが、表情は目が据わっており、一切緩まない。
これが織田だ。山下がにやりと笑ったり、驚いたり、感心したり、腹芸を試みたり色々と変化するのと対照的で、非常に見応えがあった。
これでさ、もし最後に織田が「してやったり」って感じで笑ったら、特捜部は悪役になっちゃうと思うんだよね。
織田は、最後まで、いきり立ちもせず、冷笑も浮かべず、あくまでも厳しく端然と、巨悪に対峙する。
ものすごくかっこいいんだ。
この作品は、この最後の織田の姿で、ちゃんと特捜部の信頼を復権させている。うまいなぁ。
その5:司法記者はやはり知的だった
ちょっと変わり者の木訥とした記者、ぐらいに思っていた佐々野記者が、週に一度パスワードを変える几帳面な男だったと知って、密かにショックを受けた。やっぱ頭いい奴は違うよな・・・(でも、パスワード式ロッカーの盲点を知り、おいらも気をつけようと思ったのでした。)
その6:トクソウは特捜部を再生するドラマだ!
前半で特捜部の問題点をこれでもかというくらいに取り上げ、でも、最終的には、特捜部に希望を持てる終わり方だった。
見終わった時の読後感、じゃなくて、鑑賞後の印象が非常に良かったんだ。
出てきた人物たちが、基本的に、みな、人としてまっとうだったから、よかったんだろうな。
そんな中で、1つだけ納得できなかったのは、クラブ朱美のママの死だ。
山下の凋落を印象づけるには、ママがいなくなった方が描きやすかったのは認めるけど、萩原記者がママまで殺すのは、ちょっと行き過ぎじゃないのかと思った。ママの密かなファンだった、ということもある。レイカよりよっぽど情もあっていい女じゃん。とかね。思ってしまったすよ。
以上、節操もなく、感想とは名ばかりの思ったことの羅列でしたが、本当に「トクソウ」はよい作品だった!ありがとう!改めて、全てのキャスト・スタッフの皆さん、WOWWOWさんに感謝します。また、こんな作品を作ってほしいな。また、吉岡秀隆主演で^-^