Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

日本橋の老舗うなぎ屋、喜代川さんへ・・・

2011-09-13 23:59:23 | 日記
今日はご招待を頂いて、日本橋小網町の老舗鰻屋「喜代川」さんへ行ってきました。
仕事帰りにお食事に行くなんて、なかなか機会が無いので嬉しいです


オフィスビルの立ち並ぶ一角、少し細い道を入ったところにあるお店。
無機質な町並みの中、まるでそこだけ時間が止まったかのように佇む日本家屋。
こだわって造られた数奇屋造りの古い店構えは、古き良き日本を感じさせます。
ライトアップされてぼんやりとした光に浮かび上がる姿はとても美しいですね


簾の奥には簾戸がはめ込まれ、まるで京町屋のような風情です。
ぼんやりと漏れる明かりも、情緒溢れる光景で心惹かれます。


昼は一階のテーブル席にサラリーマンが入れ替わり立ち代り食べに来るようですが、
夜は入口が別になったお座敷で食べる鰻のコース料理が人気だそうです。
入口で和服の女性が出迎えてくださり、まるで料亭かお茶屋さんに来たかのよう


案内していただいたお部屋は8畳ほどの広さで、他にも何部屋かあるようです。
床の間には季節の掛け軸とお花が飾られ、とても良い雰囲気。
窓には簾戸がはめられ、窓の外には簾が下がり、夏らしい涼しげな室礼でした


実は喜代川の若旦那さんとは知り合いで、いつもお座敷で出しているのとは違う、
簡略化したコース料理を出していただきました
前菜は蕪の漬物、薩摩芋の煮物、桔梗型のチップス、鶉の卵、海老の一口寿司。


二品目は「うざく」という鰻とキュウリの酢の物。
とてもさっぱりしていて、食欲の落ちがちな夏にはとても嬉しいメニューです。


三品目はうなぎの白焼き。
タレをつけずに焼いているので、鰻本来の味が楽しめます。
初めて食べましたが、鰻自体がこんなに甘みのあるものだとは知りませんでした。
しっかり油ののった良い鰻を使っているのでしょうね。
触感もふわふわで、「蒸す」という作業をする事でふっくらと仕上がるのだとか。


最後はうな重と肝吸いと香の物。
うな重は甘さを抑えた辛口のタレをつけすぎない量にちょうどよく加減してあり、
鰻自体の美味しさとふっくらご飯の両方を楽しむことができました。
香の物のうち、糠漬けは自家製だそうで、ちょうど良い漬かり加減です。
夏場の糠漬けは時間加減が難しいのですが、とても美味しかったです

食べながら鰻やお店について色々なお話を伺い、とても楽しい時間でした。
若旦那さんにお願いして、他の部屋を見せて頂いたり、数奇屋造りも満喫できました。
女将さん(若旦那さんのお母様)もとても明るく人当たりの良い方で、
美味しい料理と楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

本来コース料理だともっと量も品数も多いそうで、男性には嬉しいボリュームですね。
仕事帰りにとても贅沢なディナーを頂いて、大満足の一日でした