Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

嘉祥

2017-06-16 23:21:25 | 季節行事
旧暦の6月16日には「嘉祥」という行事があるのだそうです

古くは平安時代のころ、時の天皇であった仁明天皇一匹の白亀が献上された際、
その稀な姿を吉兆として、元号を「嘉祥」に改めたのが6月16日。同時に疫病を
払うために十六の菓子や餅を神様に供えたことに由来するとか

それ以降旧暦6月16日にはお菓子やお餅をお供えして、無病息災を願って、その
お菓子などを頂くようになったそうです

時代が下って江戸のころになると宮中や幕府では公卿や家臣に菓子を振る舞って
いたそうです。江戸城では七種類のお菓子「七嘉祥」を家臣に配ったとか。また
庶民のあいだでも16文でお餅16個を買って食べる風習があったようです{月見団子}


和菓子の老舗「たねや」では毎年この日一日限定のお菓子である「吉兆嘉祥」が
売り出されます。お供えに用いられていたシンプルな団子をベースにしたもの。

白亀にちなみ、箱は亀甲を表す白い六角形。紐の飾りにも白亀が付いています。


こし餡を団子生地で包んで上に赤く染めた道明寺が乗っています。白いお団子を
白亀に、六角形に乗せた道明寺を亀甲に見立てたおめでたいもので、シンプルな
お菓子ですが、縁起の良いものを食べると不思議と気分も良くなりますね

いまではあまり耳にすることの無い行事ですが、この行事に習って、この日には
何か和菓子を食べてみるのも良いかもしれません