Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

今日は処暑・暑気退かんとする

2018-08-23 23:43:13 | 季節行事

今日は処暑。暑さが和らぎ、朝晩の涼しい風に秋の気配を感じるころ


初候である8/23~8/27は「綿柎開く(わたのはなしべひらく)」。

綿の実を包んでいる萼が開き始めます。真夏に花が咲いた後に実がつきますが、その実を包む萼が開いて実がはじけ、ふわふわとした真っ白な綿花が現れます。綿花の中の種をとって綿毛をほぐし、糸を紡ぐのだそうです


次候である8/28~9/1は「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」。

ようやくうだるような暑さが収まりはじめますが、過ぎ行く夏を追いかけるかのようにたくさんの台風がやってきます。雑節のひとつに「二百十日」があって、これは立春から数えて210日目を指し、台風が来る日だといわれています。これがちょうどこのころで、各地で風鎮めの祭が行われるそうです


古典などで出てくる、垣根や几帳を倒したり御簾を巻き上げたりする「野分」。これは台風などに伴う暴風を指しますが台風そのものも指していたようです


末候である9/2~9/7は「禾乃登る(こくものみのる)」。

田んぼに稲が実り、稲穂を垂らすころです。禾とは稲・麦・稗・粟などの穀物を指す言葉です。収穫はまだ先ですが、暑い夏を乗り越えてたわわに実る穀物は、人々の生きる大事な糧です


このころになると蝉ももうほとんど鳴きやみ、夜にはリーンリーンと鳴く鈴虫やチンチロリンと可愛らしく鳴く松虫などの秋の虫たちの合唱が聞こえます


実家の周りは田んぼや畑が多いので、実家にいた頃は、秋の夜には虫の音を子守唄に眠ったものです。いまの家も周りを緑地や森に囲まれているので、夜には降るような虫の音を聞くことができます