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休日のバッハ(7.17.11)

2011-07-17 10:32:51 | 休日のバッハ
昨日は所用のため、「休日のバッハ」がアップできませんでした。

1日遅れですが、今日はリュートのためのフーガト短調(BWV1000)をお届けします。
この曲の原曲であるヴァイオリンソナタ第1番ト短調(BWV1001)の第2曲Fuga Allegroも併せてお届けします。

リュートの演奏はドイツのアクセル・ウルフ(Axel Wolf)です。

ヴァイオリンは、ユダヤ系のポーランド人の巨匠、ヘンリック・シェリングです。1988年に死亡しておりますが、筆者が若い頃に好んで聴いたLPの1つが、このシェリングのバッハの無伴奏パルティータとソナタです。

今、CDで聴き直してみても、やはりリュートにはない躍動感と高い音楽性が宿っているように思います。実に骨格がしっかりした音を奏でておりますね。

しかし、何事も物事には両面があります。シェリングのヴァイオリンは集中して聴くのが要請されているような、緊張感に溢れた演奏ですが、リュートの方は、それに比べて、何となく肩肘はらずに気楽にいつまでも聴いていられるような音色に思えてくるから不思議です。

喩えてみれば、シェリングは人生の再高揚期、ウルフは人生の黄昏期に聴く音楽かも知れません。いや、むしろそれぞれの演奏は、高揚期にある方々にこそウルフの演奏を聴いて頂きたいし、黄昏期にある方々にこそ、シェリングの演奏を聴いて頂きたいと思います。

あれかこれかの二項対立に持ち込むのは、今の世の悪しき思考形態です。この世界は白か黒だけでできているならいざしらず、色だけに限っても、日本人は雨上がりの虹の色を7色に見る文化ですが、文化が違えば5色に見たり10色に見たり、それこそ様々です。それを、5色に見えるのはおかしいと非難しても、これはとても変なことですね。それと同じことです。

いつものようにここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。
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