今日の「休日のバッハ」は、カンタータ第31番から、第1曲のシンフォニアと第8曲のソプラノのアリアです。
復活祭の第1日目の日曜日のために作曲されたこのカンタータの題名は、「天は笑い、地は歓呼す」となっております。
タイトルにあるような雰囲気は、第1曲から感じ取れます。トランペットとティンパニーが、天は笑い、地は歓呼する様子をよく表現しておりますね。
この第1曲と対照的なのは、第8曲のソプラノのアリアです。オーボエのオブリガートが美しい、何とも、独特のすがすがしい明るい雰囲気を持つ曲です。そして、バックに流れる弦楽合奏にもご注目下さい。
このカンタータ第31番は、カール・リヒターが1969年に来日したときの、「カンタータの夕べ」用に選ばれた4曲のうちの1曲でした。この時、地方の大学にいた筆者は、安物のFMラジオで、リヒターのマタイ受難曲は聴きましたが、このカンタータは聴いておりません。
当時は学生運動の最盛期でもあり、4月28日の東京文化会館での公演が、沖縄デーによる「市街戦」に東京が巻き込まれたため延期となってしまったという、今では考えられないことも起こっておりました。
その後、カール・リヒターは再来日することなく、1981年にわずか55歳で心臓麻痺でこの世を去っております。
こういう背景も思い起こしながら、特にソプラノのアリアを静かに聴くのもよいものです。
歌詞は英訳となりますが、以下のようになっております。
Final hour, break now forth,
These mine eyes to close in darkness!
Let me Jesus' radiant joy
And his brilliant light behold then,
Let me angels then be like!
Final hour, break now forth!
最後の時(Final Hour)という言葉が2度出てきますが、それをこのような音楽にしたためたバッハの想像力にも感嘆する思いです。
演奏は、いつものジョン・エリオット・ガーディナーとモンテベルディ合唱団です。ソプラノはカナダ生まれのジリアン・キース(Gillian Keith)こういう風貌のお方。歳を取るにつれ結構変貌しておりますが、1972年トロント生まれですから、まだ39歳です。でも、このリンク先の下の方に出てくる写真は、もう70歳を超えたような雰囲気のお顔も。女性の年齢はまったく訳が分からない。写真だと騙されるということだけは明らかなようです。
いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。
復活祭の第1日目の日曜日のために作曲されたこのカンタータの題名は、「天は笑い、地は歓呼す」となっております。
タイトルにあるような雰囲気は、第1曲から感じ取れます。トランペットとティンパニーが、天は笑い、地は歓呼する様子をよく表現しておりますね。
この第1曲と対照的なのは、第8曲のソプラノのアリアです。オーボエのオブリガートが美しい、何とも、独特のすがすがしい明るい雰囲気を持つ曲です。そして、バックに流れる弦楽合奏にもご注目下さい。
このカンタータ第31番は、カール・リヒターが1969年に来日したときの、「カンタータの夕べ」用に選ばれた4曲のうちの1曲でした。この時、地方の大学にいた筆者は、安物のFMラジオで、リヒターのマタイ受難曲は聴きましたが、このカンタータは聴いておりません。
当時は学生運動の最盛期でもあり、4月28日の東京文化会館での公演が、沖縄デーによる「市街戦」に東京が巻き込まれたため延期となってしまったという、今では考えられないことも起こっておりました。
その後、カール・リヒターは再来日することなく、1981年にわずか55歳で心臓麻痺でこの世を去っております。
こういう背景も思い起こしながら、特にソプラノのアリアを静かに聴くのもよいものです。
歌詞は英訳となりますが、以下のようになっております。
Final hour, break now forth,
These mine eyes to close in darkness!
Let me Jesus' radiant joy
And his brilliant light behold then,
Let me angels then be like!
Final hour, break now forth!
最後の時(Final Hour)という言葉が2度出てきますが、それをこのような音楽にしたためたバッハの想像力にも感嘆する思いです。
演奏は、いつものジョン・エリオット・ガーディナーとモンテベルディ合唱団です。ソプラノはカナダ生まれのジリアン・キース(Gillian Keith)こういう風貌のお方。歳を取るにつれ結構変貌しておりますが、1972年トロント生まれですから、まだ39歳です。でも、このリンク先の下の方に出てくる写真は、もう70歳を超えたような雰囲気のお顔も。女性の年齢はまったく訳が分からない。写真だと騙されるということだけは明らかなようです。
いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。