中日新聞の「くらしの作文」に「かあさんのてのひら」というタイトルで、68歳の年金生活者の男性が投稿されていました。
母の手を引きながら、私はイラついていました。
また信号を見送らなければならないじゃないか。
覚束ない足取りを支えながら、隣町にある歯科医院に向かう道すがらのことです。
普通の足なら15分もあれば到着する距離を、たっぷり40分近くかけて歩き続けなければなりません。
業を煮やした私が「かあさん、俺、ちょっと負ぶっていくから背中に乗って」と言うと「たあけ、そんな恥ずかしいことできっか」とキッパリ。
昔、自宅に風呂がなかった私たち家族は、銭湯に1日おきに通っていました。
母と手を繋いだ私は、母と歩みを合わせる幸せを感じていたものです。
それから60年余り。
同じてのひらなのに、私の気持ちは信じられないくらい離れてしまいました。
まもなく94歳となる母は昨年の8月、要支援2の認定を受けました。
意味不明なことを言ったり、怪しげな行動が目についたりするようになったので、昨年末で仕事を辞めて、老老介護を決意した私。
映画や演劇作品として知られる「楢山節考」では、息子は母を背負子に乗せ、山深い場所に運びます。
背負われることを拒否した母は、息子である私の心の闇を感じ取っていたのかもしれません。
わずか2ヶ月の介護体験でへこんでいる私。
先が思いやられる今日この頃です。
以上です。
>普通の足なら15分もあれば到着する距離を、たっぷり40分近くかけて歩き続けなければなりません。
乳母車を使えばいいと思いました。赤ちゃんの代わりにお母様を乳母車に乗せて歯科病院まで行けば問題は解決すると思います。
>映画や演劇作品として知られる「楢山節考」では、息子は母を背負子に乗せ、山深い場所に運びます。
子供の頃 高橋貞二さんが主役をされた「楢山節考」の映画を観ました。
貧しい村なので、70歳になった親を山に捨てに行かなければいけないという悲しいルールがありました。
当時 私は子どもだったので、親を捨てるイメージを持ちました。
話は映画から脱線しますが、親父は「面倒を見えないなら養老院へ捨ててくれ」と、冗談半分に言ってました。
親父は脳梗塞を患って半身不随になりましたが、リハビリ病院へ入れるお金がなかったです。😅
>背負われることを拒否した母は、息子である私の心の闇を感じ取っていたのかもしれません。
わずか2ヶ月の介護体験でへこんでいる私。
先が思いやられる今日この頃です。
投稿者さんは、2ヶ月で介護をギブアップされています。
市の相談窓口で話すなり、地域包括センターに話すなり、早急に相談された方がいいと思います。
訪問ヘルパーさんに来て頂くのも、一つの手です。
そうなれば少しは負担が減ると思いますが。
息子が会社を辞めて、親の介護をするなんて危ないです。
下手すると、親を殺して自分も自殺するなんてなりかねないです。
早く市や地域包括センターに、相談することを勧めます。
喫茶店で休憩していると、この歌が流れてきました。胸に響く歌声「この歌手は誰だ」と、思いました。 後で知ったのですが、松山千春の歌でした。
かざぐるま 松山千春
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