久々の日記。
ちょっと嬉しい発見があったので、マニアックすぎるけど記録として書きます。
昨日の及川景子プレゼント「夜の旅」が素晴らしくて、びっくり。
景子ちゃん、アラディーンでもお世話になっていますが、あれだけの事を良く、この短期間でやったなぁと、しきりに感心しました。
しかも、常味さんのウードがまた凄くて、ちょっと右手のテクニックで煮詰まっていた私は、ものすごく刺激を受けました。
やはり師匠は凄い!!
何が凄いかって、あの右手のコントロールが凄い!!
やっぱり、師匠のように自在に弾きたい!!
で、早速帰っていろいろと考えました。
フォーム、右手の位置、姿勢、はたまた椅子の高さなど・・・。
でも結局は、「トレモロ」を引く瞬間、自分の中に、無意識的に「ある種のブレーキ」がかかっていることを発見。
何だろう???一体???
その答えを発見するために、もう1本のウードを引っ張り出して弦を張り替え、いろいろ弾くうちに、その「ある種のブレーキ」を発見!!
それは、前から問題だった、メインのウードの「ピックガード」が原因だったようです。
普通、ウードのピックガードは薄い板が表面板に貼り付けてあっるだけなのだけど、自分のメインのウードのピックガードは厚い黒檀の板で、しかも微妙に自分が弾く位置よりも前にあります。
この黒檀の板、ウードを弾く位置を常味さんと同じフォームに変えてからというもの、高音のF弦を弾く時、リーシャ(撥)が、その板の段差にあたって引っかかる上、その時に「ガシガシ」という雑音を発生させるので、ずっと気になっていたのでした。
そのため、板にあたらないように色々と右腕の位置を試し続けた結果、トレモロのときに板に当たらないよう、リーシャの軌道を無意識にずらしてしまって、結果不安定なフォームになり、トレモロが出来なくなって・・・、煮詰まってしまった。
で、終に、思い切って、今日その板をはがすことに決め、小型スクレーパーで慎重に黒檀の板を剥がし、その剥がした後に、ゴルペ版を張ってから練習をしました。
結果、想像した以上に良い効果がありました。
邪魔者がいないから軌道を自然な位置にすることが出来る!!
う~ん、早く剥がせばよかった・・・。
何事もそうですが、「これがあるから思い通りにならない」ということが分かっているのならば、それがどんなに解決が難しそうでも、回り道しないで、直接、積極的に解決する事がベストだということですね。
でも、その黒檀の板のおかげで、自分が欲しいスタイル~トレモロを多用するウードのスタイル~が明確になった訳ですから、困難がその人を育てるということでもある訳ですね。
ともあれ、ひとつ物理的な問題を解決したわけで、自在に音を操れる達人になれるよう、精進、精進です。