6月27日に行われた Izumi Oriental Dance Studio の第3回発表会に参加してまいりました。
実は、4月から毎週日曜日、楽団レッスンというクラスを受け持っていて、その日にその成果を発表したわけですが、
総勢23名(1名は本番時に仕事があった為欠席。練習時は24名)のパーカッション・アンサンブルで、ジルが11名、ダフ3名、タンバリン3名、ダラブッカ5名という内訳。
私が作曲した「タブラ・ソロ」曲を皆が演奏した訳ですが、良くぞ3ヶ月で、ここまで上達したなぁ、と感動しました。
楽団レッスンの目的は、オリエンタル・ダンスを踊る上で、覚えておきたい主要なリズムを覚えてもらいたい、という Izumi さんの発案からおき、そ条件を満たすために作曲した訳ですが、
皆さん、楽器に興味があったみたいで熱心に練習されていました。
私も教えていて楽しかったです。
皆さん、お疲れ様!そしてありがとうございました。
またレッスンは続行する予定ですので、そのときはよろしくお願いいたします。
ところで、以前から私の持論なのですが、リズムを覚えたいからダラブッカを習いたいという方々がいますが、
ダンスのためにリズムを覚えたいという方は、ダフか、タンバリンで、基本のリズム・パターンを学んだ方が本当は良いのです。
エジプトでは、リズム楽器を簡単な順から述べると、ダフ(タンバリンも含む)、ドホンラ(ベース・ダラッブカ)、ダラブッカ、レクとなり、ダフは最も基本的なリズムのパターンを叩く楽器なのです。
ダラブッカは、オリエンタル・ダンスにとって欠かせない、様々なバリエーションを叩いて音楽全体に強弱やスパイスをつける楽器です。
つまり、レクと同様、音楽をリードする打楽器であり、その習得は難しいわけです。
ところが、日本では、何故かダフを無視する傾向にあり、更に、ダフを叩いてるバンドを見ても、アメリカ発の「ハンド・ドラム」奏法が主で、
エジプトや、トルコで見られるような、「バス・ドラとスネア」の役割を果たすような叩き方をしている人をあまり見た事がありません。
アラディーンでは、勿論、ダフ&ドホンラ奏者がいる訳ですが、この「重低音」楽器の役割を重視するダンサーが、かなり少ないのが現状です。
そういった意味で、今回3人のダフを希望した生徒さんがいたのは、真に嬉しかった訳で、
CDで踊った事しかないプロ・ダンサーが増え続ける昨今、
実際に楽器に触れて、オリエンタル音楽の「生演奏のグルーブ」を学び、また演奏できるダンサーが増え続ければ、こんなに素晴らしい事はないなぁ、なんて思った素晴らしい発表会でした。
Izumiスタジオの皆さん、今後ともよろしくです!
※写真はIzumiスタジオの生徒さんから頂いた大きな花束