ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

TOMMY SHOW Egyptian Night 後記

2012-01-09 04:45:05 | インポート
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さて、「ベリーダンスと音楽の夜 第六十八夜」が終わった次の日、自身初の舞台監督として参加したHatem Hamdy ことTommy King の「TOMMY SHOW Egyptian Night」は、無事に成功を収める事が出来ました。

今までアラディーンで6年間小さい舞台から大きな舞台まで、約300以上のステージをこなして来た事もあり、段取りは分かっていた物の、

やはり、分野違いではないかと思い、主催の春香さんから依頼をされた時には断らせて頂きましたが、

とはいえ、5月位から一生懸命準備をしている彼女の姿を見るにつけ、何かで力添え出来ればと思うようになり、再度の依頼の時には引き受けてみる事にしました。

引き受けてみると、普通の会場よりも手間がかかる上、会場側のスタッフの多いこと!!

今回舞台監督を引き受けてみて、色々と多くを学ばせて頂きました。

照明のスタッフの二人は、AKB48の映像作品とかに携わったっている20代のプロの子達だったので、勘が素晴らしく、

漠然とした照明指示や、リハーサルでのやり取りに上手に対応して、

本番では全員のパフォーマンスに素敵な彩を添えてくれました。

但し、やはりベリーダンスというものが漠然とでも分かっていないと、こうなっちゃうんだぁ、見たいな感じになるのだとも経験で分かっていたので、

リハーサルの時には随分指示しました。

ともあれ、春香さん、未佳さん、それぞれが集めたスタッフは、皆、一緒に作り上げよう!という意欲があって、本当に楽しくショーを作り上げることが出来ました。

出演者&スタッフの皆さん、お疲れ様でした!

タンヌーラのサイードが「ケンさん、ムディール クワイエス ギッタン(監督が大変イイ)」と褒めてくれたのは嬉しかったです。

サイードのパフォーマンスは、やはり圧巻で、エジプト文化省直属の文化使節として世界中の聴衆を魅了してきた技量は本当に素晴らしかったです。

思えば、2005年にエジプトに滞在した時、タンヌーラを1ヶ月間、週に3回、ほぼ半強制的に見に行った訳ですが、

タンヌーラの3部構成の一番最後には、必ずサイードが出演し、誰もが彼のスマイルと技量に拍手を送っていて、「凄いなぁ!」と感嘆していたその内の一人だった私が、

今回、日本でこうやってサイードと関わるなんて、その当時は全く想像すら出来なかった訳ですから、

人生とは不思議なものです。

ともあれ、出演者全員本当に素晴らしく、書くとキリが無いのですが、

特にハテム・ハムディのパフォーマンスは凄かった!に尽きました。

海外のオリエンタル・ダンサーは身体能力的にずば抜けた人が多い、というのは個人的な感想ですが、ハテムには特にそう感じました。

今回、裏方に回ってショーに携わらせて頂いた訳ですが、どちらにしてもショーを作り上げるという意味では同じ事だと改めて実感しました。

2012年は裏方の仕事が増えるかもしれません(笑)

写真:終演後、ハテムと記念撮影。私の長い髪を羨ましがるハテム(笑)