ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第八十四夜

2013-05-01 21:20:19 | 音楽
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満員御礼、真に、真にありがとうございました!!

今月の、「ベリーダンスと音楽の夜 第84夜」は、毎年出演して頂いています、Zumy & Chie さんと、

知り合ってから何年も経ちますが、アラディーンとは初の共演となるNagwa さんに出演していただきました。

Zumy さんは、元々、プロのジャズ・ダンサーだけあって、華麗なスピン・ターンを披露して、黄色い声援を浴びていました。

Nagwa さんは、アラディーンとの共演と言う事で、我々のオリジナルである「ジプシーの宴」で、タンバリンを使ったジプシー・ダンスを披露してくれました。きっと、他ではあまり見る事ができないパフォーマンスだったと思います。

そして、毎回、我々にとっても、チャレンジになる曲をリクエストしてくれる(笑)、Chieさん。
素敵なオリエンタル・ダンスを披露していただきました。

そのChie さんのリクエストにより、遂に演奏する事になった、Abdel Harim Hafez のMawaoud(マワオウド)~約束と言う曲。

実は、先月、マゲドさんが呼んだサファー・ファリードのレパートリーでもある、Mawaoud ですが、この曲、バリグ・ハムディ作曲らしい、歌詞を重視したメロディなので、初めて聞くと、何でこんな展開になるのか、理解できませんでした。

実は、長大な曲の真ん中の楽章に当たる部分のパートなので、どんどん展開して、最後に一番盛り上がる繰り返しのメロディ、つまり、どの楽章にも登場する主題のメロディに戻る訳ですが、

その大本の曲を知らない人には(勿論、私もYouTube でオリジナルのMawaoud を発見しなかったら分かりませんでしたが。) 、何故、このような強引な展開になるのか、ちょっと不思議に感じるはずです。(少なくとも、私には不思議でした。)

こうやって考えてみると、やはり、ベリーダンスで使われるエジプトの曲については、原曲を知る事が大事な気がしました。

ともあれ、積極的に歌物をリクエストしてくれる、Chie さんには感謝です!

個人的には、ウードを確実に安定して演奏できるようになった事で、全体のアンサンブルにも良い影響を与えられたようで、良い演奏だったと思います。

これからも、頑張って参りますので、皆さん、よろしくお願い致します!