ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ウード部友の会主催 シリーン・トハミさんを囲もう、後記

2013-07-14 10:45:19 | 音楽
昨日は、Sherine Tohamy(シリーン・トハミ)という女性ウード奏者を囲む会に参加して来ました。

シリーンさんは、エジプトの「バイタル・ウード(ウード・ハウス)」という、ハン・ハリーリのアズハル大学側に位置する素敵な歴史的な建物で、弟子を育成している、イラク人ウード奏者のナスィール・シャンマのお弟子さんで、

アブダビ(UAE)のウード・ハウスで先生をしているそうで、演奏は抜群の腕前!

非常に刺激になりました。

いわゆるイラキアン・スタイルで、リーシャのダウン・アップの動きを崩さない、彼女のソロ演奏は、本当に素晴らしかったです。

音の出し方も、かなり工夫されていて、クラシック・ギターとか、マンドリン独奏の演奏に聴かれるような、繊細なリーシャの当て方から、太く出す時の当て方など、本当にコントロールが素晴らしいの一言。

1曲、1曲、よく練りこまれていて、西洋音楽的なアレンジで、エンタ・オムリとか、ヤー・ムサーフェル・ワヘダックとか、名曲を聞かせてくれました。

また、左手の運指も、非常に合理的になっていたのも、勉強になりました。

ウードは、開放弦を、使って音楽を演奏するのが基本なので、4度チューニングだと難しい、ド、シ、ド、シ、とか、ソ・ファ・ソ・ファという、二つの弦を、またぐ、演奏し辛いメロディーを、一つの弦上で弾くように工夫していて、

なるほど、これだと早さに限界は無いなぁ、などと感心して見ていました。

ともあれ、今回は、我々常味門下ウード部の女性部長の荻野仁子(さとこ)さんが、自宅の茨城県から、美味しい地元野菜をたっぷり買ってきて、演奏後は、懇親会的に、手巻き寿司で、皆で飲み食いする、という趣旨だったので、

私はスタッフとして、基本的に台所周りに徹しました(笑)。

素材が良かった事もあり、トマトと、ナスと、フレッシュ・バジルのスパゲッティは好評で何よりでした。

皆さん、また、懇親会やりましょうね。

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写真:お客さんで来ていたOさんに、お手伝いを頼んで、卵をかき混ぜて貰おうとした所、Oさん、意気込みが良すぎて卵を床に落としてしまい(笑)、片付ける所を激写(笑)。Oさん、色々と使ってしまい、申し訳ありませんでした&ありがとうございました。

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写真:準備に2時から入り頑張りました(笑)。手巻き寿司の材料班、パスタ班。パスタ班、卵焼き班の班長は私。荻野さんは、サルサ・ソース、ミント水、アヴォガト・ディッツプ、ツナマヨなど、とにかく忙しく切り盛りしてくれました。材料を切ってくれたのは、イラク人とのハーフで、イケメンで、好青年のワイエブ・ソフィアン君でした。

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写真:シリンさんの演奏後の宴の様子(笑)。ラマダン中と言うこともあり、ノンアルコールで乾杯。

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写真:食事休憩の後、今回の囲む会の主催者の荻野仁子部長と、シリンさんのデュオ。レッサ・ファーキルを仁子部長は披露してくれました。