明日は衆議院議員選挙の投票日です。すでに期日前投票に行った方もいるとは思いますが、地方にいると期日前投票がやりにくい方もいると思うので、実質明日の投票で決まると言っても過言ではないでしょう。
さて、今回の選挙の争点は、
1、法律に明記されていた消費税率の引き上げ時期の延期(2015年10月→2017年4月)
2、10%引き上げと同時に軽減税率導入、...
3、自公政権の経済政策(アベノミクス)の是非です。
特に消費税率引き上げと軽減税率について、当初から強く主張していたのは公明党のみです。
つまり、今回の選挙で公明党が勝たなければ、消費税が上がるだけで軽減税率は実現しないのです。
ちなみに、あまり政治に関心がない人々に説明すると、消費税が上がって一番最初に恩恵を被るのは、輸出企業です。得に大企業は儲かる仕組みになっています。このカラクリは「仕入税額控除」という税金の還元システムに関連します。
例を用いて説明すると、もし私がポテトチップスを200円で販売する場合、当然ポテトチップスを売る会社は消費税の8%をかけて216円で売ります。
その16円は国に納めます。
そのポテトチップスを作るために原価50円のジャガイモを仕入れると、当然ジャガイモを買うお金は54円で、
ジャガイモを売った農家は4円を国に支払います。
が!なんと私は「仕入税額控除」により、仕入れで支払った消費税分4円を国から還元されるのです。つまり、私が国に支払う実質の消費税は12円です。つまり消費税率は6%になります。
さらに、このポテトチップスを海外に売り出す場合、消費税は免税です。200円で売ります。
ところが「仕入税額控除」により、ジャガイモ農家が支払った4円は、私に丸々還付されます。
つまり輸出すれば+4円、まるまる利益になるのです。
こうなると、輸出企業は諸手を挙げて消費税率引き上げに賛成するわけですよね。
ここで、更に私が「ジャガイモはどの農家からでも仕入れらるんだよね…。」と圧力を加えてジャガイモ農家に対して原価50円で仕入れる事ができれば、
「仕入税額控除」の恩恵により、ジャガイモ農家が泣く泣く自腹で国に納めた消費税4円が私の懐にはいり、仕入れ額も減り、より利益が上がります。
単純に言ってしまえば、8円のもうけ。
国内での売り上げに対する実質的に納める消費税は8円です。つまり4%。海外販売分に至っては国に支払う消費税は0%、その上8円の利益がまるまるつく形になります。
こうやって書くと分かると思いますが、単純に消費税増税になってしまえば儲かるのは輸出企業や大企業であり、そのしわ寄せに当たるのが、中小企業や自営業者、そして、生活費が支出の大部分を占める一般世帯です。
もちろん、軽減税率を行うと、国の税収の2割にあたる財源を失うではないか、と言われていますが、軽減税率を導入している国では大きな税収の混乱はありません。韓国では、消費税にあたる付加価値税が10%ですが、野菜や肉、魚などの加工されていない食料品をはじめ、医療、教育、新聞、書籍、雑誌など生活に不可欠な商品やサービスを非課税扱いにしています。キムチや漬物、しょうゆ、みそなど韓国の食生活になくてはならない加工食料品も簡易な包装であれば非課税です。(https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2014/manifesto/tax.php)
すでに実現している国は、かなり多く、EU加盟の28か国の内、21か国が軽減税率を行っています。
つまり、軽減税率が導入されれば、今の消費税8%より低くなることは確かです。
公明党の推進する軽減税率について、皆さん、ひと押し、よろしくお願いいたします。
https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2014/keigen-zeiritsu/index.html