26日(金)に行うイベント「ベリーダンスと音楽の夜」のリハを行いました。
このイベントは、私がエジプトで勉強した「アラブ古典音楽(アラビア語で、ムスィーカ・シャルキーヤ)」を中心に演奏し、その伴奏で3人のベリーダンサーに踊ってもらうという事を企んだ内容ですが、実はもうひとつ違う目的があるのです。
このイベントを通して、ジプシー音楽の起源は、実はこの「アラブ古典音楽」の影響を強く受けている、という事を披露してみたいという目的があるのです。
まず、ジプシー音楽は基本的にユニゾン。アラブ古典音楽も「単旋律音楽」。
リズムも、アラブ音楽で言うところの「マルフーフ」や「アユーブ」を主に使用しているところ。
次に、ジプシー音楽の特徴的なスケールも、アラブ音楽で使用する「マカーム」と同じである事。
フラメンコや、最近日本で流行ってきている「バルカン半島のジプシーの音楽」で良く使われている「ヒジャーズ」や「クルド」というスケール。
「ヒジャーズ」は、私の師匠の「アラッディーン」先生によると「サウジアラビア」から来た音階(アラビア語ではマカームという)で、コーランの詠唱や、呼びかけに主に使われている物だとか。
「クルド」は、言わずもがな「クルド地方」から。
で、ここら辺の音階は、とりあえず、うるさいことを言わなければ「平均律楽器」で演奏できます。
もちろん、他にも「アジャム(メジャースケール)」「ナハワンド(マイナースケール)」という西洋音楽と共通の音階もあります。
こういったことを踏まえて、東京ラマダーンでお世話になった「テディ熊谷」さん、「ミン・ケンキ」さんという、普段はあまりアラブ音楽とは馴染みがない、凄腕ミュージシャンと一緒に演奏すると、出音が「モロにジプシーっぽい!」という風になるのではないか、と密かに考えて、この企画を考えたのでした。
「そういうことは早く言ってよ、ケンちゃん」と、紳士君はリハ終了後に言ってましたが、今回はそういう企みがあるのです。
テディさん、ミンさんは、「う~ん、変な曲ばかりだな。」「練習曲やらされているみたい。」と、いろいろ述べていましたが、出音は、思惑通りの出来に成りそうです。
リハが終わった後は、近くのカフェで、しばらく音楽談義で花を咲かしていました。
こういうメンバーで音楽を作り上げるのは、至上の喜びだなぁ、なんて、帰りながら感慨深く思ったのでした。
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