今日はレコーディングの為のリハーサルでした。新曲、実際に音を皆で出してみて徐々に完成形に近づいていく作業は、とてもエキサイティングで、ずっとワクワクしながら細かい直しや調整を行いました。
個人練習で弾けていても、実際に皆で一緒に音を出してみると、最初は混乱して弾けないのですが、何度も『慣れる』までリハを繰り返していくと、段々弾けてくるから面白いものです。
さて、皆が帰った後、今メインで使っているトルコ製のウードですが、表面板が内側に曲がって来た為、弦高が高くなって来ており、少し演奏し辛くなってきているので、思い切って弦高下げの調整を行いました。
ウードには、アコースティック・ギターやエレキ・ギターのネックに仕込まれているトラスロッドのようなネック(棹)の曲がりを調整できる金属の棒は入っていません。
では、どうやって調整するのかというと、指板を紙やすりで削って
調整するので、とても大変なのです。
更に、私の場合、ウードの指板が削られないよう薄いプラスチックの板(いわゆるゴルペ板)を張っているので、それを剥がして、接着剤をふき取り、その後は以下の工程を繰り返します。
削る
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削りカスを掃除機で吸い込んでキレイにする
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ナット(糸巻きと指板の間に置く駒)を置き、弦を張り、高さを見る
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今度はナットを削って弦高を見る。
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て、ダメだったらまた指板を削る
これを地道に繰り返して3時間、
結果、調整も上手くいき、かなりギリギリまで弦高を下げる事が出来、新しいゴルペ板も貼って出来上がり。
弦高に関しては、以前メインで使っていたエジプト製のウードが良いのですが、やはり音で言えば、今のトルコ製のウードの方が良く、音量も大きいので、調整に満足しています。
ちなみに、両方とも7コースのウードです。この7コースを使っているのは、今のところ日本では私位なものですが、アラブ世界だと、徐々に増えつつある21世紀型ウードです。
ともあれ、レコーディング目指して、各曲の練習に臨みます!