エジプトにいた頃、日本との文化の違いも色々あって困惑もしたけれど、
でも、日本はエジプトに見習ってもらいたいな、と思った文化が、
ケンカの仲裁である。
エジプト人は、良~くケンカをする。
殴り合いではなく、口論が主だが。
ある時など、タラート・ハルブ広場で、車道にまで出て、エジプト人の青年2人が激しく口論しだして、一触即発名ムードになった。
そうすると、なんと野次馬みたいな周りの人々が、誰に促されるでもなく二人の間に割って入り、
「ハラース!!(止めろ!!)」といいながら二人を引き離し、
その両者に数人ずつついて、
両者の言い分を聞くもの、いさめる者が現れ、皆ケンカを止めさせようとする。
勿論、両者は、本気で突っかかろうとしているのだが、周りの人間も「よせよせ!!」みたいにしっかりと止めさせようとするので、
お互いに感情を吐き出し終わって分かれると、何事も無かったように、人が退いて行った。
勿論、色んなケンカがあり、ある時など、人が割ってはいる前に、先に相手を殴ってしまい、殴られた相手は途方にくれた顔をしてしまって、殴った相手も、怒りから我に帰って立ち往生しているその後から、ワラワラと野次馬がたかるようなことも見たことがあったが、
それにしても、エジプトでは、すぐにケンカの仲裁に入る。
私が、アタバの広場でタクシーの運転手と大喧嘩(勿論、口ゲンカだけですが)した時も、100人近くの人が集まってきて仲裁に入ってきた。
これが、東京では、どうだろう??
ほとんどの人が気になってはいるものの、「急いでるんで・・・、」見たいに、さっさと足早に過ぎ去ってしまう。
エジプトから帰国してから、その思い出が忘れられず、実は何件かのケンカを仲裁している。
実は、今日、一触即発になりそうなケンカを止めた。
自転車に乗っている若い肉体労働者風のアンちゃんと、50代ぐらいの恰幅の良いオジサンが激しく路上で口論していて、
その青年のすぐ横には、先輩のような、これまた同じように自転車にのって、同じような格好をしたお兄ちゃんが「あ~あ」みたいに見ている。
最初は、私も急いでいたので、見てみぬ振りをしようとしたが、
そのアンちゃんが、大声でわめきだしたので、
「やめなさい!!」と言って二人の間に割って入った。
文字通り、口論する相手の真ん中に入って、お互いを近づけないように「割って入った」のだが、
口論の理由を聞くと、そのオジサンのリュックサックに、そのアンちゃんの自転車のどこかが引っかかって危うく怪我しそうになった事を諌めたかったらしい。
が、そのアンちゃんは、そのおじさんの言い方が気に食わないのか、謝る気が無いらしく、逆切れしている模様。
「君の自転車が引っ掛けたと言うなら、君は謝りなさい。」
と、私がそのアンちゃんに言うと、黙っておじさんを見ている。
そうすると、そのオジサン、「わが意を得たり」と思ったのか、感情的に怒鳴りだしたので、またそのアンちゃんが怒りだす。
こうなると、アンちゃんが自転車を降りてしまって、手を出しそうになったので、その先輩らしき彼に
「どうしようもないから、彼を連れて行ってくれない?」
と言うと「どうも、スミマセン、ありがとうございます。」と言って、「おい!行くぞ」と怒るアンちゃんを連れていき、
私は、オジサンを連れて行き、ケンカが終わった。
おじさんも一安心して、「ありがとう」と私に言ったものの、やはり、ムシャクシャするので(当たり前だが)、
事の詳細と、自分の正論をまくし立てだしたのだが、
「まぁ、お互いに怪我をしなくて良かったじゃないですが。下手すると大怪我するところでしたよ。急ぐのでこれで・。」
と私もある程度話を聞いたところで、自転車をこいでその場を立ち去った。
ケンカは人間の自然な感情なので、絶対に無くならないのだが、
問題はその対処法である。
勿論、殴り合いが始まった中に割って入る場合、数人でお互いを組み伏せないと止めさせるのは難しいが、
まだ口論のうちは、お互いの間に割って入って、引き離せば、割と上手くケンカを止めさせることができる。
この辺は、経験上、エジプトでも日本でも同じだ。
きっと、そのアンちゃんの先輩も止めたかっただろうが、どうすれば良いか良く分からなかったのだと思うし、
路上の通り過ぎていった人達も「トバッチリでこちらが殴られたらどうしよう・・・。」とか、そういった心配もあって割って入らなかったのだろうと思うが、
「止めなさい!!」と言って割って入り、引き離してしまえば、大事には至らないケースがほとんどである。
怒りの感情と言うのは雷みたいなものなので、一気に放出させると、後は以外と穏やかになるものだし。
きっと「やめなさい!!」の一言で、丸く納まったであろう傷害事件など、多々あるのではないだろうか??
見て見ぬ振りをするような事が当たり前になっている昨今、
日本は、おせっかいなエジプトの文化を学ぶべきだと思う。
でも、日本はエジプトに見習ってもらいたいな、と思った文化が、
ケンカの仲裁である。
エジプト人は、良~くケンカをする。
殴り合いではなく、口論が主だが。
ある時など、タラート・ハルブ広場で、車道にまで出て、エジプト人の青年2人が激しく口論しだして、一触即発名ムードになった。
そうすると、なんと野次馬みたいな周りの人々が、誰に促されるでもなく二人の間に割って入り、
「ハラース!!(止めろ!!)」といいながら二人を引き離し、
その両者に数人ずつついて、
両者の言い分を聞くもの、いさめる者が現れ、皆ケンカを止めさせようとする。
勿論、両者は、本気で突っかかろうとしているのだが、周りの人間も「よせよせ!!」みたいにしっかりと止めさせようとするので、
お互いに感情を吐き出し終わって分かれると、何事も無かったように、人が退いて行った。
勿論、色んなケンカがあり、ある時など、人が割ってはいる前に、先に相手を殴ってしまい、殴られた相手は途方にくれた顔をしてしまって、殴った相手も、怒りから我に帰って立ち往生しているその後から、ワラワラと野次馬がたかるようなことも見たことがあったが、
それにしても、エジプトでは、すぐにケンカの仲裁に入る。
私が、アタバの広場でタクシーの運転手と大喧嘩(勿論、口ゲンカだけですが)した時も、100人近くの人が集まってきて仲裁に入ってきた。
これが、東京では、どうだろう??
ほとんどの人が気になってはいるものの、「急いでるんで・・・、」見たいに、さっさと足早に過ぎ去ってしまう。
エジプトから帰国してから、その思い出が忘れられず、実は何件かのケンカを仲裁している。
実は、今日、一触即発になりそうなケンカを止めた。
自転車に乗っている若い肉体労働者風のアンちゃんと、50代ぐらいの恰幅の良いオジサンが激しく路上で口論していて、
その青年のすぐ横には、先輩のような、これまた同じように自転車にのって、同じような格好をしたお兄ちゃんが「あ~あ」みたいに見ている。
最初は、私も急いでいたので、見てみぬ振りをしようとしたが、
そのアンちゃんが、大声でわめきだしたので、
「やめなさい!!」と言って二人の間に割って入った。
文字通り、口論する相手の真ん中に入って、お互いを近づけないように「割って入った」のだが、
口論の理由を聞くと、そのオジサンのリュックサックに、そのアンちゃんの自転車のどこかが引っかかって危うく怪我しそうになった事を諌めたかったらしい。
が、そのアンちゃんは、そのおじさんの言い方が気に食わないのか、謝る気が無いらしく、逆切れしている模様。
「君の自転車が引っ掛けたと言うなら、君は謝りなさい。」
と、私がそのアンちゃんに言うと、黙っておじさんを見ている。
そうすると、そのオジサン、「わが意を得たり」と思ったのか、感情的に怒鳴りだしたので、またそのアンちゃんが怒りだす。
こうなると、アンちゃんが自転車を降りてしまって、手を出しそうになったので、その先輩らしき彼に
「どうしようもないから、彼を連れて行ってくれない?」
と言うと「どうも、スミマセン、ありがとうございます。」と言って、「おい!行くぞ」と怒るアンちゃんを連れていき、
私は、オジサンを連れて行き、ケンカが終わった。
おじさんも一安心して、「ありがとう」と私に言ったものの、やはり、ムシャクシャするので(当たり前だが)、
事の詳細と、自分の正論をまくし立てだしたのだが、
「まぁ、お互いに怪我をしなくて良かったじゃないですが。下手すると大怪我するところでしたよ。急ぐのでこれで・。」
と私もある程度話を聞いたところで、自転車をこいでその場を立ち去った。
ケンカは人間の自然な感情なので、絶対に無くならないのだが、
問題はその対処法である。
勿論、殴り合いが始まった中に割って入る場合、数人でお互いを組み伏せないと止めさせるのは難しいが、
まだ口論のうちは、お互いの間に割って入って、引き離せば、割と上手くケンカを止めさせることができる。
この辺は、経験上、エジプトでも日本でも同じだ。
きっと、そのアンちゃんの先輩も止めたかっただろうが、どうすれば良いか良く分からなかったのだと思うし、
路上の通り過ぎていった人達も「トバッチリでこちらが殴られたらどうしよう・・・。」とか、そういった心配もあって割って入らなかったのだろうと思うが、
「止めなさい!!」と言って割って入り、引き離してしまえば、大事には至らないケースがほとんどである。
怒りの感情と言うのは雷みたいなものなので、一気に放出させると、後は以外と穏やかになるものだし。
きっと「やめなさい!!」の一言で、丸く納まったであろう傷害事件など、多々あるのではないだろうか??
見て見ぬ振りをするような事が当たり前になっている昨今、
日本は、おせっかいなエジプトの文化を学ぶべきだと思う。
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