旦那がぎっくり腰をしてしまいました。この9年間に三度目のぎっくり腰です。
一番酷かったのが最初のぎっくり腰。今回のはその次に相当する程度なんだそうです。
朝起きて、いつものストレッチや太極拳をしてから、ちょっとあそこの草を抜こうと変な姿勢で動いたのが直接の原因。
ぎっくり腰は、そういう直接の原因の他に、じわじわと少しずつ、それはそれはいろんな要因が重なり合っていて、ギックリくるのだそうな。
まず第一に、旦那は生まれ変わったように、家の外回りの手入れや世話に精出してくれています。
ゴミ出しや、トユの掃除、垣根の剪定、芝刈りに草引き、ポイズンアイビー(漆の種類)の除去などなど、今までにほとんどしたことのないことばかり。
引っ越しをした六月下旬から今まで、やはり気がつかないうちに、本箱などにうっすら積もる埃みたいに疲れが少しずつたまっていたのでしょうね。
「今回はかなりヤバいかも」と言いながらも歩けたので、とりあえず予約が入っている四人の患者さんの治療をしようと家を出た旦那。
車の発進音が聞こえ、ああなんとか行けたのかなと思った後すぐに、車が戻ってきてドアが開き、ロックされるピッという音がしました。
「あかん、やっぱり無理」と言って入ってきた旦那は、もうすっかりぎっくり腰患者になりきっておりました……気の毒です……あの凄まじい痛みを知っているだけに。
床の上に厚めのヨガマットを敷き、そこに横になってストレッチをしながら、患者さん達にドタキャンの電話を済まなさそうにかける旦那。
……と、コキッ……と小さな音がしました。
「あ、これ、もしかして良かったかも。イケルかも」と言ったかと思うと、ゆっくり立ち上がり、部屋をゆるりゆるりと歩き始めました。
結局、ひとりの患者さんだけを治療しにオフィスまで行き、戻って来た時にはやはり、また酷くなってしまっていました。
さあ、にわか鍼灸師のお出ましです。
さて、どこに鍼を打って欲しいのじゃ?ウヒヒヒヒ!
「今回はお灸してくれる?」
前に一度、旦那が刺したいツボが手の届かない所にあったので、わたしが代わりに見よう見まねで打ったことがありまして、
気をつけたつもりだったのだけど、やっぱ職業柄でしょうか、鍼の頭を叩くのが強過ぎて、かなり酷い内出血になってしまいました。
きっとその思い出が蘇ってきたのかも……でもまあ、ぎっくり腰にはお灸の方が効果あり!という説を信じましょう。
うつ伏せになった旦那が説明するツボ(ほとんどが背骨の両側一寸ほど離れた所)にヤケド防止のクリームを爪楊枝でチョチョイとつけ、
紙縒り状にまとめたモグサを米粒の半分ぐらいの大きさに千切り、それをクリームの真上に乗せ、線香で火をつけます。
するとあっという間にモグサが燃えつき、「アッチィ~」と旦那が叫び、ニマリとわたしが笑う、これの繰り返しなのでありました。
旦那曰く「これはいい経験だ。ボクは最近モグサをよく使ってたけど、これで患者の痛みがよく分かった。もっと気をつけにゃ~」
「まうみにも気をつけたげる」って……いやいやその気遣いには及びません。わたしは痛かろうが痛く無かろうが、お灸を受け付けられない臆病者。
それにしても、お灸効果のすごいことすごいこと。
杖をつかないと歩けなかった旦那が、やや不自然ながらも杖無しで歩き始めました。
じっと同じ姿勢を続けない方がいいというので、すり足であちこち出没する『荒野の浪人』と化した旦那。
くしゃみをしたり、ちょいと笑えたりした時に、「ううぅ~!」と苦しむ彼の声が聞こえてきます。
かわいそぉ~と思いつつ、なぜか妙に可笑しくて笑いを堪えるわたし……どんな性格しとんねん?!
今夜は食後の片付けも、お茶を入れるのも無し。
ほんのちっぽけなことなんだけど、それを自分でやってみると、ああ、こういうことをいつもはやってくれてたんだと気がついて、小さなありがとうの気持ちが生まれます。
それと、とても不思議なことに、今日突然、わたしもすごく疲れていることに気がつきました。
お昼過ぎに仕事が終わり、それからもう目を開けていられないぐらいに眠くなり、少しだけ昼寝をするつもりが、起きられなくなってしまいました。
ぎっくり腰にはならなかったものの、ああ、わたしも相当キテいるなあと思いました。
さて、今日治療できなかった患者さんを明日診るつもりでいる旦那。
ぎっくり腰の治療は旦那の得意分野のひとつで、その自分がだらだらと弱っているわけにはいかない!と思っているようです。
今、湯たんぽを痛む腰の辺りに置いて眠りました。明日はどこまで回復できているでしょうか。
にわか鍼灸師と本物鍼灸師、知恵と手を合わせて、ぎっくり腰撃退作戦に励みます!
一番酷かったのが最初のぎっくり腰。今回のはその次に相当する程度なんだそうです。
朝起きて、いつものストレッチや太極拳をしてから、ちょっとあそこの草を抜こうと変な姿勢で動いたのが直接の原因。
ぎっくり腰は、そういう直接の原因の他に、じわじわと少しずつ、それはそれはいろんな要因が重なり合っていて、ギックリくるのだそうな。
まず第一に、旦那は生まれ変わったように、家の外回りの手入れや世話に精出してくれています。
ゴミ出しや、トユの掃除、垣根の剪定、芝刈りに草引き、ポイズンアイビー(漆の種類)の除去などなど、今までにほとんどしたことのないことばかり。
引っ越しをした六月下旬から今まで、やはり気がつかないうちに、本箱などにうっすら積もる埃みたいに疲れが少しずつたまっていたのでしょうね。
「今回はかなりヤバいかも」と言いながらも歩けたので、とりあえず予約が入っている四人の患者さんの治療をしようと家を出た旦那。
車の発進音が聞こえ、ああなんとか行けたのかなと思った後すぐに、車が戻ってきてドアが開き、ロックされるピッという音がしました。
「あかん、やっぱり無理」と言って入ってきた旦那は、もうすっかりぎっくり腰患者になりきっておりました……気の毒です……あの凄まじい痛みを知っているだけに。
床の上に厚めのヨガマットを敷き、そこに横になってストレッチをしながら、患者さん達にドタキャンの電話を済まなさそうにかける旦那。
……と、コキッ……と小さな音がしました。
「あ、これ、もしかして良かったかも。イケルかも」と言ったかと思うと、ゆっくり立ち上がり、部屋をゆるりゆるりと歩き始めました。
結局、ひとりの患者さんだけを治療しにオフィスまで行き、戻って来た時にはやはり、また酷くなってしまっていました。
さあ、にわか鍼灸師のお出ましです。
さて、どこに鍼を打って欲しいのじゃ?ウヒヒヒヒ!
「今回はお灸してくれる?」
前に一度、旦那が刺したいツボが手の届かない所にあったので、わたしが代わりに見よう見まねで打ったことがありまして、
気をつけたつもりだったのだけど、やっぱ職業柄でしょうか、鍼の頭を叩くのが強過ぎて、かなり酷い内出血になってしまいました。
きっとその思い出が蘇ってきたのかも……でもまあ、ぎっくり腰にはお灸の方が効果あり!という説を信じましょう。
うつ伏せになった旦那が説明するツボ(ほとんどが背骨の両側一寸ほど離れた所)にヤケド防止のクリームを爪楊枝でチョチョイとつけ、
紙縒り状にまとめたモグサを米粒の半分ぐらいの大きさに千切り、それをクリームの真上に乗せ、線香で火をつけます。
するとあっという間にモグサが燃えつき、「アッチィ~」と旦那が叫び、ニマリとわたしが笑う、これの繰り返しなのでありました。
旦那曰く「これはいい経験だ。ボクは最近モグサをよく使ってたけど、これで患者の痛みがよく分かった。もっと気をつけにゃ~」
「まうみにも気をつけたげる」って……いやいやその気遣いには及びません。わたしは痛かろうが痛く無かろうが、お灸を受け付けられない臆病者。
それにしても、お灸効果のすごいことすごいこと。
杖をつかないと歩けなかった旦那が、やや不自然ながらも杖無しで歩き始めました。
じっと同じ姿勢を続けない方がいいというので、すり足であちこち出没する『荒野の浪人』と化した旦那。
くしゃみをしたり、ちょいと笑えたりした時に、「ううぅ~!」と苦しむ彼の声が聞こえてきます。
かわいそぉ~と思いつつ、なぜか妙に可笑しくて笑いを堪えるわたし……どんな性格しとんねん?!
今夜は食後の片付けも、お茶を入れるのも無し。
ほんのちっぽけなことなんだけど、それを自分でやってみると、ああ、こういうことをいつもはやってくれてたんだと気がついて、小さなありがとうの気持ちが生まれます。
それと、とても不思議なことに、今日突然、わたしもすごく疲れていることに気がつきました。
お昼過ぎに仕事が終わり、それからもう目を開けていられないぐらいに眠くなり、少しだけ昼寝をするつもりが、起きられなくなってしまいました。
ぎっくり腰にはならなかったものの、ああ、わたしも相当キテいるなあと思いました。
さて、今日治療できなかった患者さんを明日診るつもりでいる旦那。
ぎっくり腰の治療は旦那の得意分野のひとつで、その自分がだらだらと弱っているわけにはいかない!と思っているようです。
今、湯たんぽを痛む腰の辺りに置いて眠りました。明日はどこまで回復できているでしょうか。
にわか鍼灸師と本物鍼灸師、知恵と手を合わせて、ぎっくり腰撃退作戦に励みます!