ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

人が作った古いシステムは、同じく人である我々が変えることができるはず!

2012年08月05日 | 日本とわたし








THE STORY OF STUFF 『物のお話』

これ持ってる?
これがちょっと気になるのね。
実は、持ってるすべての物が気になるの。
買った物がどこから来るの?
それを捨てた時はどこへ?
気になるんだなぁ……そこで調べてみたの。
教科書によると『物』は、「資源採取⇒生産⇒流通⇒消費⇒廃棄」のシステムで流れて、これは『物質の経済』と呼ばれている。
でも、もう少し調べてみたの。
実はね、わたしは10年間、世界を旅して、物がどこから来て、どこへ行くのかを追跡したの。
そしたら、教科書がすべてでないことを見つけたの。
これには、多くの説明が抜けている。

まず、このシステムは全く問題がないように見えるけど、実はこのシステムには大きな問題がある。
理由は、一方向にだけ流れるシステムだから。

地球は有限資源の星です。
だから、一方向システムでは、絶対に無理なんです。
それぞれのステップは、現実社会と相互に関わり、現実社会は、こんなに簡単ではないってこと。
社会、文化、経済、環境など、いろんな要素が関わって、至る所で、行き詰まりを生じる。
この図は完全でないので、それが見えない。
それでは、空白を埋めていきましょう。

まず、肝心の人が抜けている、そう、人です!
このシステムのすべてに、人はいます。
ここで、他の人より気になる人たちがいます。
その人たちは力を持っています。
だれですか?

まずは政府。
わたしの友達は、政府を戦車に例えるけど、そうね、ほかの国もそう、結局、税金の50%以上が、軍事費に使われる。
でもわたしはやはり、人を政府の象徴にしたい。
だって、政府の価値は、「人民の、人民による、人民のためにある」べきだし、わたし達のことを考えて行動する、それが政府の仕事。
そして企業が今、政府よりも大きく見えるのは、企業の方が力を持ったから。
世界の経済主体トップ100の内、51が企業になっている。
企業が大きくなって力を持つと、政府は国民よりも、企業を優先して、ゴマをするようになった。

OK, 他に足りない物は?

じゃあ、資源採取から。
これは、「天然資源略奪」と飾り付けた表現で、つまり、地球破壊のこと。
木を切り倒し、山を破壊し、金属を取った結果、水も、動物も消えた。
ここで最初の行き詰まりが生じる。
わたし達の使い過ぎで、天然資源は枯渇した。
つらいけど、これが事実です。
過去30年間だけで、天然資源の1/3を消費した。
そう、消滅したんです。
我々は、資源略奪と破壊を、恐ろしい早さで行い、地球を住みにくい環境にしている。
アメリカでは、原生林は4%以下しか残っていない。
川の水の40%は飲めなくなった。
問題は、資源の使い過ぎだけではなくて、共有できる範囲を超えていること。
アメリカは、世界の5%の人口を占めているけど、世界の30%の資源を使い、30%のゴミを排出している。
もし他の国も同じことしたら、地球は5個必要!
でも、地球は1つしかないんです。

この行き詰まりに対して行ったのは、他の国の資源を使うこと。
これは、第三世界です。
別の言い方は、「他国の資源を自分たちのものとして使う」こと。
そして同じように、土地を破壊する。
世界の75%の水産資源が乱獲された。
原生林の80%は、すでに消えた。
アマゾンでは、毎分、二千本の木が消えていく。
それは、7つのサッカー場と同じ大きさです。
じゃあ、ここに住んでいる人々はどうなったの?
政府と企業によると、「地元の人には、資源の所有を認めない」。
なぜかというと、生産手段もなく、消費も少ない。
つまり、このシステムでは、所有も消費もしてない人は価値がないんです。


そして、物は次に『生産』のステップに進む。
エネルギーを使って、天然資源と有害物質で、有害製品を作る。
合成化学物質は、10万以上出回っているけど、そのうちの健康への影響を調べたのは、ほんの一握り、
複合毒素なんかは、ひとつも検査されていない。
そしてわたし達は毎日、化学物質にさらされている。
どれだけ健康への影響があるかは未知だけど、わかっていることがひとつある、毒が入れば毒が出てくるってこと。
製品製造の段階で、毒を使い続ければ、普段買うものから、毒を取り込み続ける。
それは家、職場、学校へ、そして、わたし達の身体の中へ。
例えばBFR(臭素化難燃材)は、耐火性を高くするけど毒性も高い。
脳にダメージを与える神経毒、なぜこんなものが必要なの?
それは、家電製品、ソファー、じゅうたん、枕までにも使われている。
消費者は、神経毒まみれの枕を買って、夜、それに頭を乗せて、毎日8時間も眠っている。
どれだけ可能性があるのかわからないけど、夜、頭に火がつかない他の方法があるんじゃない?!

これらの毒は、食物連鎖によって、身体に蓄積されます。
食物連鎖の頂点で、最も毒に汚染されているものは何か知ってる?
それは、人間の母乳です。
それは、社会で最も小さな赤ちゃんが、母乳によって、大量の汚染物質を摂取しているの。
それって、信じられない違反よね?
母乳は、最も基本的な、人間への栄養摂取です。
それは、神聖で、安全であるべきです。
だから、母乳による子育ては、大切に守られるべきです。
政府がわたし達を守るべきで、そうだと思ってた。
最も危険なのは、工場で働く人達。
その多くは、妊娠出産時期の女性。
環境ホルモンなんかを吸いながら仕事をしている。
なぜ、妊娠出産時期の女性が、そんな危険にさらされているの?
他に選択肢がないの?
それがこのシステムの魅力なの?
途上国では、環境と経済が衰退し、人々は行き場を失ったんです。
世界では、毎日20万人の人が、先祖の土地を捨てて、都市部へ移動しているのです。
大半がスラムに住み、有毒などおかまいなしで、仕事を探します。
こうして、資源の崩壊だけでなく、人も地域をも崩壊する。

そう、毒を入れれば毒が出てくる。
たくさんの毒は、製品に入って出荷されるけど、副産物の汚染はもっとひどい。
アメリカの汚染排出量は、年間180万トンという話だけど、本当はもっと多いはず。
それが別の行き詰まり、最低!
だれがこんなものに我慢できるの?
で、どうしたか?
汚い工場は海外に移して、汚染も他の土地におまかせ。
でも、あらまあびっくり!
結局は風に乗って、自分達に戻ってくる。

では、資源が製品化された後はどうなる?
そう、ここの流通へと流れる。
この汚染された製品を、出来る限り急いで売りさばくの。
目標は、価格を下げて売り続けること。
じゃあ、どうやったら価格を下げ続けられるの?
店の従業員の給料を安くしたり、できるだけ手当てを削ったりしている。
つまり、費用の外部化。
本当の費用が、値段に反映されていないってこと。
消費者は、対価を払っていないの。
この前、歩いていたら、ニュースが聞きたくなったんです。
それで、ラジオを買おうと、電気屋さんに入ったら、
かわいい緑色のラジオが、$4.99で売ってた。
でも、レジの列で待ってた時、思ったの。
どうやってこの製品を、$4.99で作れるの?
おそらく金属は南アフリカから、石油はイラクから、プラスチックは中国で作られた。
たぶん組み立ては、メキシコのマキラドーラでされた。
$4.99じゃ、商品棚の組み立て代にも、商品を見つける手伝いをしてくれた店員の給料代にも、船やトラックでの移送代にもならない。
そう!わたしはこの対価を払っていない。
じゃあ誰が?
実は、この(資源採取)人達が、天然資源を犠牲にして払った。
ここ(生産)では、自分達のきれいな空気を犠牲にして、将来癌や喘息になるリスクまで上げて払った。
コンゴの鉱山では、30%の子ども達が、コールタンを掘るために、学校を通うのをやめた。
わたし達が使い捨てる安い家電製品のために。
この人達は、健康保険を持てるだけの給料をもらっていない。
みんなが対価を払ったから、わたしはラジオを$4.99で買えた。
これらは、どの帳簿にも記録されていない。
これが、真の生産コストを外部化するってこと。

そしてそれらが、金の矢印『消費』をもたらす。
これが、システムの原動力。
政府と企業にとって、最も重要なもの。
だからこそ、9.11の後、アメリカ国民がショックに陥っている中、ブッシュ前大統領が言ったのは、
「悲しみ」「祈り」「希望」とかではなく、「買い物しなさい」って言ったのよ?!買い物よ?!
我々は、消費大国で、国民のアイデンティティは消費者。
誰であろうと消費者。
人間としての価値は、この矢印(消費)への貢献度で決まる。
わたし達は、買い物し続け、物は流れ続ける。
北米で、販売から半年経って、まだまだ使えるけど廃棄されずに残っているのは、何%だと思う?
50%? 20%?
いいえ、1%なんです。
つまり、生産された99%が、半年以内で、ゴミになるんです。
そんな物の使い方では、地球はもたない!
昔はこんなではなかった。
我々の消費量は、50年で2倍に。
おばあちゃんに聞いてごらん。
倹約が美徳の時代だった頃のことを。
どうしてこんなことになったかって?
それには仕掛けがあったから。

戦後すぐに、政府を企業は、景気刺激策を練った時に、小売りアナリストのルボーが提案した。
彼は、
「生産性あふれるアメリカ経済は、生き方としての消費行動を儀式化し、その中に、精神の充実を求める。
消費、買い替え、廃棄を、もっと加速すべきだ」と言った。
アイゼンハワー大統領の、経済顧問委員長も言った。
「消費品物生産の拡大が、究極の目的」
もっと消費の品物が必要?
究極の目的?
医療、教育、安全な輸送や持続可能生活や正義は?
それよりも、消費品物が大事?
どうしてこんなことになったの?
それは、計画的と心理的の2つの方法で、物を「すたれさせる」戦略。
“計画的にすたれさせる”別の言い方は、“捨てやすくする設計”
それは、物が、出来る限り早く壊れるようにすること。
そうすれば、買い替えが進む。
ビニール袋や紙コップはもちろん、モップ、DVD、カメラ、BBQ調理器、パソコンなどすべて。
パソコンを買う時に気づきませんか?
わずか数年の、ものすごい技術革新に。
どうしてそんなに急がないといけないの?
気になって、パソコンの中を開けてみたら、毎年変わるのは、隅っこにある小さな部品だけど、
そこだけ交換したくても、毎年形が違うから無理。
だから、新しく買い替えなければならない。
“捨てやすくする設計”ができた50年代の、工業デザイン雑誌を読んでいたら、
なぜかおおっぴらに“いかに物を壊れやすく作るか”の議論がされていた。
消費者の信頼を保ちつつ、別の物を買わせる。
すごい計画ね!

それだけじゃ足りないから、今度は、心理的にすたれさせる。
これは、まだ充分に使える物を捨てさせる作戦。
どうやって?
それには、商品の外観を変えるの。
そして、古い物(ほんの数年前の)を使っていたら、最近買い物(消費に貢献)していないことがみんなにわかってしまう。
消費が人間の価値なら、これじゃあ恥ずかしい。
わたしはいつものでっかい旧式モニターを5年間使っているけど、同僚は、最新式のPCを買った。
彼女のモニターは薄型で、いかしたもの。
パソコンにも携帯電話にも、さらにはペンスタンドにまでもマッチしてて、まるで宇宙船を操縦しているみたい?!
で、わたしはというと、まるで洗濯機が机の上で回ってるみたい。
流行もいい例だわ。
女性の靴のヒールの厚さが、なぜ毎年変わるのか、考えたことある?
かかとは足の部分で最も健康に関与する部分なのに、そんなことは関係ない。
細いヒールが流行している年に、厚いヒールを履いていると、消費に鈍い人間だということをさらけ出し、恥をかくようにするため。
つまり、毎年新しい靴を買わせる戦略なの。
広告とメディアがカギ。
アメリカ人は、一日に、3千以上の広告にさらされる。
1年で、50年前の人の一生分だって。
広告は、自分への不満をつのらせるだけ。
毎日の広告は、わたし達に訴える。
髪型がだめ、肌もだめ、洋服もだめ、ファッションもだめ、車もだめ、
わたし達がだめ!
「でも、買い物に出かければ、すべては解決します」と。
メディアは裏に存在する現実を隠して、買い物だけをクローズアップして、資源採取、生産、廃棄の実態はかやの外。
物が一番あふれている時代なのに、わたし達の幸福度は、逆に下がっているんです。
わたし達の幸福度は、消費ブームが始まる50年代をピークに下降、
ふーん、興味深い偶然ね。
でも、理由はわかってる。
物が増えると、本当に幸せにしてくれる事への時間がなくなるからよ。
友達、家族、余暇など。
でも、わたし達は仕事を優先、
今は、余暇の時間が、『封建制度時代』よりも少ないらしい。
今は、なけなしの余暇時間を、2つの活動にほとんどを費やしている。
それは“テレビを観ること”と“買い物をすること”。
アメリカ人の買い物時間は、ヨーロッパ人の4倍。
ひどい状況ね。
仕事に行って、残業して、くたくたで帰ってきて、買い替えたソファーに倒れ込んでテレビをつけ、「あなたはダメです」のCMを観る。
買い物で気分を紛らわし、今買った物を払うために仕事へ、そしてもっと疲れて家に帰ってくる。
もっとテレビを観て、もっとCM観て、またモールに出かける……、
こんな悪循環、やめちゃえばいいのに。

最後に、わたし達が買った物は結局どこへ?
家の広さは70年代の2倍なのに、買った物すべては家に収まらない。
だからゴミになってしまう。
つまり、『廃棄』になる。
物質経済の重みは、ゴミ出しの時に実感できる。
アメリカ人は、一日一人当たり、約2キロのゴミを出す。
これは、30年前の2倍。
ゴミは、地面に大きな穴を掘って埋めるか、ひどい場合は、一度燃やしてから地面に埋める。
どちらにしても、空気、土壌、水質を汚染させ、そして気候が変化する。
焼却は、非常に悪い影響をもたらす。
生産段階で入れられた毒が、焼却によって大気中に排出される時、新たに、ダイオキシンのような猛毒が生まれる。
ダイオキシンは、化学で最も猛毒の物質。
焼却場は、ダイオキシンの一番の発生源。
だから、ゴミの焼却を止めれば、この猛毒物質の発生源を絶つことになり、それは今日からでもできる!
今、自国で、埋め立てや焼却をしたくないので、ゴミ廃棄も、海外に輸出する会社も出てきた。
リサイクルはゴミの量を減らし、資源採取の抑制にもなり、とても有効です。
そう!だからみんな、リサイクルしましょう!
でも、それだけでは不十分。
それには、理由が2つあります。
最初に、家庭からのゴミは氷山の一角。
バケツ一杯分の家庭ゴミを出す時、それ以前に、バケツ70杯分のゴミが作られる。
あなたが捨てる一杯分のゴミだけで!
例え、家庭ゴミを100%リサイクルできても、問題解決の核心にはならないし、
リサイクル可能は一部だけ。
多くの汚染物質を含むとか、リサイクルしにくい設計とか、
例えばジュースパックのように、金属、紙、プラスチックで作られていては、リサイクルが難しい。

だから、このシステムは、行き詰まりだらけでしょ?
気候変動から幸福度まで、限界だらけ。
でも、救いは、地球規模の問題だからこそ、介入ポイントもたくさん。
ここでは森林保護、ここではクリーン生産、労働権、フェアー貿易、自覚ある消費、焼却・埋め立て防止を行っている人々がいる。
そして、大事なことは、政府に訴えること。
これが、真の、人民による、人民のための政治です。
これらのすべてはとても重要で、みんなが大きな視野を持って、力を合わせれば、
この一方向のシステムを、資源や人を無駄にしないシステムに“チェンジ”できる。
本当に廃棄する必要があるのは、この古い考え方。
新しい考え方は、持続可能性と公平さをもとにした、グリーン化学、廃棄物ゼロ、クローズドループ生産、再生可能エネルギー、地球共生経済へ、
これらはすでに始まっている。
でも、非現実的って批判もあるけど、これまでの浪費主義を続ける方が、非現実的です。
それはただの夢想。
この古いシステムは、自然にできたんじゃない。
“重力”のように不変でもない。
人がそれを作ったんです。
わたし達も人です。
だから、わたし達、人で、新しく作り変えましょう。
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野田・オバマ:TPP・原発・オスプレイ

2012年08月05日 | 日本とわたし
『See Tail』という、これはブログというよりホームページやと思うのやけど、そこに掲載されてた記事が、1%の悪党らの姿を如実に書いてくれてたので、ここに転載させてもらう。

野田・オバマ : TPP・原発・オスプレイ

日本に暮らす人達はもう、政府と業界の癒着についてはよくご存知だろう。
もし知らない人が居るとしたら、特に、あの福島原発事故の後では、単に不注意としか言えない。
とはいえ、この現象が、日本だけで起こっていると思われてはいけないから、下に、いくつか図を載せよう。
アメリカの大企業と政府の関係に関するものだ。
この図をみれば、日本独特のなぁなぁな関係について頭を悩ませている人は、安心してくれるだろうし、
アメリカが、オスプレイの配備や、TPPや原発を、日本に押し付けた理由もわかるはずだ。

まず、アメリカ政府と軍事大手の、納入業者について見てみよう。

(左の黒丸の中が政府内の役職/重なる部分に左右のポストを兼務する人物の名前/右の緑の丸の中が業者・企業内の役職)



現在、特に重要なのは、オバマ政権の幕僚長が、ボーイング社の役員ということだ。
ボーイングこそ、日本に配備されようとしているオスプレイを製造した会社だからである。
また、企業内の要職にある人物が、政府の規制当局にはびこっていることも、注目に値する。
米政府は、過剰な負担を負っている沖縄に、新たな基地を作るなどという計画も含め、
アジアでの軍事的存在感を拡大しようと、やっきになっている、ということも。

次は原発産業だ。
オバマ政権に、ゼネラルエレクトリックの幹部3人が、入り込んでいることに注意したい。
GEは、原発に深く関わっており、昨年メルトダウンを起こした福島原発を作ったのもGEだ。
災害の間も、現地での原子炉のメンテナンスに、多くの人員を送り込んでいた。
ほとんど報道されていないが、もし日本で、原子力発電が行なわれなくなったら、
GEと日立の、原発に関するパートナーシップは、世界規模でのビジネスチャンスを、大きく失うことになるだろう。


(アメリカ政府内の役職/左右のポストを兼務する人物/GE内の役職



もうひとつ、アメリカ企業に利益を約束する計画が、TPP自由貿易協定だ。
特に、オバマ大統領は、日本がTPPに加盟するよう巧みに操作しているが、
それは日本のTPP加盟が、これまで日本市場に限定的にしか算出できなかった、米国企業を救う聖杯にすらなり得るからだ。

下図に登場する企業は、TPPの秘密交渉におけるただの「ステークホルダー」ではない。
その役員たちが、金融サービスや医療、農業など、主要な部門で影響力を持つために、オバマ政権内でも高い地位にある。

(アメリカ政府内の役職/左右のポストを兼務する人物/ゴールドマン・サックス証券内の役職)




(アメリカ政府内の役職/左右のポストを兼務する人物/製薬業界内の役職)


(アメリカ政府内の役職/左右のポストを兼務する人物/モンサント社内の役職)



公正を期すなら、このなあなあの関係には、アメリカの政界のハト派もタカ派も、両方が加わっている。
オバマ大統領も、政治的なバイアスに加わっている。
彼は、日本のTPP加盟に対し、最も圧力をかけており、その圧力は、野田総理大臣が後押しをしている。

野田総理が、上記の企業と利益関係にある、などと言うつもりはない。
野田氏が最も気にかけているのは、当然日本の国民だろう。
だが、福島や福井の人々や、小規模農家や、ゴールドマン・サックスなど、
ウォール街の金融サービス(2008年の不況の原因を作ったヤツらだが)の注意を引きそうなほど、個人資産を持っている人たちは、除いて。

だが、たまたま、誠実で正直な人々が、高給を得られる民間企業を去り、給与は少ないが、非常に意味のある公職についたのだ、とか、
オバマ大統領が日本に興味を持ったら、たまたま、上記のような人々が働いていた企業(そして、公職を勤め上げた後にまた戻っていくであろう企業)が大きな利益を得た、とか、
そういう偶然の産物でもありえるだろう。

どちらが本当かは、あなたが考えて欲しい。


以上、転載終わり。



今から4年弱前の11月。
テレビの開票結果を観ながら、涙ぐんでた。
甘くはないと思てたけど、オバマならきっと、今までとは違う政府を作ってくれると期待した。
実際彼は、選挙運動中、一環して、変えることを誓ってた。

いやはや、さすがの、黒人第一号の、歴史に残る男でも、大統領という環境の毒には抵抗できんのやな……。
最近の動向から、なんか奇妙な方に向いてきてるような気がしてたんやけど、
ほんで今は、とにかく次の4年の大統領職を得んがために、選挙のことで頭がいっぱいいっぱいなんやろけど、
この4年間に、すっかり政治的バイアス男に成り下がってるこの表を見て、
そらもう、政治家と呼ぶのも恥ずかしい日本のおっさんおばさんのトホホっぷりは、至極当然のことのように思えてきた。

世界の大迷惑国家、アメリカと日本。
よりにもよって、わたしはそのどっちもに強く関わってる。
こんな、市井の、熟年のおばさんのわたしが、関わってるからというて、世界は痛いことも痒いこともないのやけど、
それでもやっぱり、迷惑な国の住人の大人として、詫びるためにも、自分を卑下せんためにも、残りの時間をしっかり、ぶれずに生きたい。

きれいな色の◯を見て思たこと。
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がれき拡散利権構造の全貌に見え隠れする、ハイエナどもの『絆』ごっこ

2012年08月05日 | 日本とわたし
ジョージさんという方が書かれているブログ『原発問題』に、瓦礫拡散処理における利権構造の全貌についての記事が掲載されていました。
ここまでくっきりとした正体を、わたしはこれまで見たことがないので、ここに転載させていただきます。


【衝撃!】瓦礫拡散利権構造の全貌が見えた!
2012.07.27 Fri

何故震災瓦礫を全国にばらまき、燃やそうとするのか。

何故国家主導で遠く北九州まで瓦礫を運びたがるのか。

運んで、焼いて、埋めて……。

カラクリが見えてきました。

社団法人 日本プロジェクト産業協議会 (JAPIC) という組織が存在します。

団体会員として8団体、
・(社)セメント協会  
・(原子力ムラの電事連)電気事業連合会、
・(社)日本埋立浚渫協会
・(社)日本建設業連合会
・(一社)日本自動車工業会
・(一社)日本造船工業会
・(一社)日本鉄鋼連盟
・(一社)不動産協会
が加盟しています。

法人会員は112社、
・除染で利益をあげるゼネコン各社
・瓦礫を燃やしたいセメント各社 
・製鉄各社 
・原発メーカー 
・瓦礫拡散のCMなどを作った博報堂 
などが加盟しています。

賛助会員は52団体、
何故か釜石市、北九州市、そして汚染木材を原料に紙を作ってしまう製紙各社、などが加盟しています。



http://www.japic.org/profile/memberlist/index.html
JAPICmember.jpg


そして、この組織に内包されている組織が、「日本創生委員会」。

その委員を見てみると……、



http://www.japic.org/pdf_sys%20/20120711_02.pdf

委員として
・主要メディア
・製造
・商業
・運輸
・電力
・不動産
・サービス
・金融
・原子力ムラの経済団体がなっており、

オブザーバー委員として、
・内閣、
・総務省
・外務省
・財務省
・文科省
・厚労省
・農水省
・経産省
・国交省
・環境省
・防衛省の局長、長官、官房長クラスが、名を連ねています。

驚くべき組織です。

このような組織である『JAPIC』は、2007年6月に、防災担当大臣への提言として、この様な報告書を作っています。
名前の通り、本当に、政府に提言したのでしょう。



http://www.japic.org/report/pdf/disaster_prevention_group02.pdf

そして、こちらが、提言の本編(抜粋)です。















全文はこちら

『JAPIC』は、
・震災廃棄物の広域処理
・再資源化
・公共と民間のベストミックス
・2年以内の早期処理
・超法規的かつ一元的連携体勢の確立
・具体的処理方法などを提言しています。

皆さん気づきませんか? 
提言の想定は、首都直下型地震による被害ということでしたが、これ、今回の大震災の瓦礫処理スキームに採用されたのではないでしょうか。


なぜ、震災瓦礫処理に、国家が、環境省が、音頭をとって税金を使って、広域処理ありきで拡散を押し進めるのか。

なぜ、瓦礫処理目標が、2年となっているのか。

なぜ、法律で決められているのでやってはならない、放射能汚染瓦礫の移動を認めてしまったのか。
(100Bq/kg以上の核廃棄物は、放射線管理区域で保管しなければならない)

なぜ、環境省は、放射性瓦礫の埋め立て汚染基準の法律を、ねじ曲げて上げてしまったのか。

なぜ、環境省は、放射能汚染されていませんなどと嘘をついてまで、汚染瓦礫を、東京や北九州にまで運び、焼却しようとするのか。

なぜ、瓦礫焼却を行うのが、民間のセメント会社や、鉄鋼会社に広がったのか。

なぜ、トヨタまでもが、愛知県で、瓦礫焼却をやろうとしたのか。

なぜ、自動車生産各社は、東電の輪番停電などという、不要且つ超非効率なものに、文句を言わずに協力したのか。

なぜ、メディアが東電、原子力ムラ、瓦礫拡散のことを、否定的に報道しないばかりか、
瓦礫を拡散させないのが悪であると、プロパガンダをうちまくったのか。


全部の謎が、一気に解けてしまいました。 
寒気を覚えます。

業界団体、企業に端を発した利権追及は、官僚、政治家を巻き込み、ひたすら一部の利益を追求する、
国をあげての人命無視、棄民政策へと発展していったのです。

私はあまりの衝撃に、今回、厳しい糾弾の言葉さえ浮かんできません。

食品の放射能汚染が広がり続けるのも、生産者、食品会社、流通会社、販売会社、農水省官僚、政治家の、同様の繋がりがあるからだろうと、容易に想像がつき、今、絶望しかかっています。


以上、転載終わり。


瓦礫関連からもうひとつ。

この写真を見てください。


これは、今回オリンピックに出場する選手達に渡された木製のピンバッジの写真です。
この写真は、細野氏が、7月28日に、フェイスブック上に載せたものです。
『ロンドンオリンピック日本選手団壮行会で、宮城県石巻市と南三陸町の、小中学生から選手達に、震災流木のがれきを材料に使った、手作りのお守りが贈られました。
写真は、同じく震災流木を使用したピンバッジです』
というコメントとともに。

そしてそのお守りがこれ。


日本のすべての人の力をひとつに
みんなの力でがれき処理


被災地は、自分たちだけでは解決できない問題と戦っています。
いまなお残る大量のがれきは、震災の悲しみを蘇らせるだけでなく、運動場などが塞がれることで、スポーツの機会も奪っています。

“再び運動場に、こどもたちの歓声を呼び戻そう”
“日本人ひとり一人の問題として受けとめよう”

そんな想いでつながるために、
ロンドンオリンピック日本選手団に、このバッジが託されました。



トチ狂った利権ズブズブの阿呆どもの『絆』ごっこに、なんで子どもやオリンピック出場選手が使われなあかんのでしょう?

こんなちっちゃな木の細工物にまで、『みんなの力でがれき処理』と刻み込む狂気。

もう完全に狂てるとしか言い様がないです。
こんなことをしてしまう連中は、ただちに病院か、隔離施設に入れるしかないです。
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理想と現実は違うことを思い知ったはずやのに、また繰り返そうとしてる汚染地域の復興プログラム?

2012年08月05日 | 日本とわたし
原子力ロビーの基本部会の、放射線防護方策に対する考え方


放射線防護方策を計画する場合には、害よりも便益を大きくするという、正当化の原則を満足するとともに、
当該方策の実施によって達成される、被ばく線量の低減について、経済的及び社会的な要因を考慮して、
合理的に達成できる限り、低く保つという最適化を図るべきであり、
また、被ばく低減のための目標である参考レベルを用いて、計画を策定することが有効であると考える。

残存線量とは、防護措置が完全に履行された後に(又は、いかなる防護措置もとらないという決定がなされた後に)被ると予想される線量。

ICRP Pub.111
「原子力事故、又は、放射線緊急事態後における、長期汚染地域に居住する人々の、防護に対する委員会勧告の適用」では、
現存被ばく状況における放射線防護の原則を、次のように示している。

・現存被ばく状況においても、基本的な防護原則には、実施する防護方策の正当化と、当該方策によって達成される、防護の最適化を行うことが含まれる。

・参考レベルは、最適化プロセスにおいて、残存線量の評価値が、参考レベルより低くなるような防護方策を、計画するために用いられる。

正当化の原則:放射線被ばくの状況を変化させるいかなる決定も、害よりも便益を大きくすべきである。

最適化の原則:被ばくする可能性、被ばくする人の数、及びその人たちの個人線量の大きさは、
すべて、経済的及び社会的な要因を考慮して、合理的に、達成できる限り、低く保つべきである。

参考レベル:緊急時、又は、現存の制御可能な被ばく状況において、
それを上回る被ばくの発生を許す計画の策定は、不適切であると判断され、またそれより下では、防護の最適化を履行すべき、線量又はリスクのレベル。
参考レベルに選定される値は、考慮されている被ばく状況の、一般的な事情によって決まる。

原子力事故等によって放出された放射性物質のように、一度、環境中に拡散された放射性物質に起因する被ばくは、公衆に対して、便益を与えることはない。
一方で、ICRP Pub.111では、
「汚染地域に居住し続けることは、住民、社会双方とも、便益を見出すことになろう」との考え方も述べられている。

最適な防護方策とは、被ばくがもたらす害と関連する、経済的、社会的要素とのバランスによるものであり、
必ずしも、個人に関する残存線量iiiレベルを、最も低くするものとは限らない
ことが述べられている。
これを踏まえれば、仮に、放射性物質が拡散した土地からの強制移住、食物摂取制限、あるいは過度の防護方策を課すことによって、
短期間に1 mSv/年以下の線量低減に固執するような防護方策は、必ずしも適切ではない。



原子力安全委員会は、
「今後の避難解除、復興に向けた、放射線防護に関する基本的な考え方について」(平成23年7月19日)において、
「現段階においては、福島第一原子力発電所の周囲に、依然として緊急時被ばく状況にある地域と、現存被ばく状況にあると考えられる地域が併存している」と指摘している。

基本部会は、現存被ばく状況にあると考えられる地域においては、ICRP勧告が示すとおり、
被ばくがもたらす害と関連する、経済的、社会的要素とのバランスを考慮し、現に存在する線源からの被ばく線量の低減を計画的に達成するため
これまでの平常時の、公衆に対する放射線防護方策に代わって、現存被ばく状況に対応した方策を、適用すべきであると考える。
また、基本部会は、ICRPが勧告するように、放射線防護方策を計画する場合には、害よりも便益を大きくするという正当化の原則を満足するとともに、
当該方策の実施によって達成される、被ばく線量の低減について、経済的、及び社会的な要因を考慮して、合理的に達成できる限り低く保つ、という最適化を図るべきであり、
また、被ばく低減のための目標である、参考レベルを用いて、計画を策定することが有効であると考える。



過去の諸外国における事故の経験も含め、今般の我が国の原子力事故においても、
1mSv/年に引き下げるまでには、長期的な放射線防護方策の下で、計画的に取り組む必要がある。
その計画の中には、図2に示すように、漸進的に状況を改善していくために、中間的な参考レベルを採用することも、有効な手法であると考えられる。
ICRPにおいても、Pub.111の(50)の中で、
「国の当局は、現地の一般的状況を考慮に入れ、また状況を漸進的に改善するために、中間的な参考レベルを採用するよう、全体の復興プログラムのタイミングをうまく使ってもよい」と指摘している。

基本部会は、この中間的な参考レベルを採用し、可視化した放射線防護方策の全体構想を、公衆に示すことは、
放射性物質が、比較的多く拡散した地域に居住する、公衆の不安の軽減、将来の生活設計に資する、一つの方法であると考えられる。
そのような、放射線防護方策の策定の際は、極端に高い被ばくを被る公衆の存在に注意するとともに、
子どもや妊婦に対する防護方策が優先されるよう、慎重に行うことが望ましい。
そのような、中間的な参考レベルを示した、放射線防護方策の全体構想は、
必要に応じて、その状況下における効果的な技術や考え方を取り入れ、最適化を図るため、見直されていくことが適切である。


原子力事故等の後の、現存被ばく状況における放射線防護方策の目的は、
事故に起因した放射性物質が残存している地域での、公衆の被ばく線量を低減するための防護計画を策定し、地域の復旧を継続していくことである。
その過程において、放射性物質の放射能濃度レベルの異なる地域によっては、防護計画の当面の目標が異なることは起こりうる。
そのため、放射線防護を合理的に実施していくためには、地域によって、異なる参考レベルを設定することもありうる。
このような、過渡期の防護方策の指針として、地域ごとに異なる参考レベルを用いたとしても、
長期的に1mSv/年を目指すことは、共通であることとして理解されるべきである。

中間的な参考レベルの採用に関して、長期的な目標として、追加被ばく線量が1 mSv/年以下となることを目標とするとともに、
放射性物質に汚染された地域において、2年後までに、一般公衆の推定年間被ばく線量を、約50%減少した状態を実現すること、
今後、学校、公園など、子どもの生活環境を徹底的に除染することによって、
2年後までに、子どもの推定年間被ばく線量が、おおむね60%減少した状態を実現することを目指す
としている。
このような取組は、基本部会が有効な手段であるとした、中間的な参考レベルの採用の趣旨に沿うものである。

ICRP Pub.111では、現存被ばく状況における利害関係者の関与について、以下のように述べている。

・ 汚染地域の管理に関する過去の経験によれば、地域の専門家や住民を、防護方策に関与させることが、
復興プログラムの持続可能性にとって、重要であることが実証されている。

・ 利害関係者と協力するための仕組みは、国や文化の特性によって決まり、当該状況に適応させるべきである。

・ 放射能事故の場合、影響を受けた人々は、新たな問題と懸念に直面することとなり、
人々は、環境はどの程度汚染され、自身はどの程度被ばくしているか、また、このような新たな状況にどう向き合うべきか、
自身の現在、及び将来の被ばくを、合理的に、達成可能な限り低減するために、何をすべきかなどについて、知りたいと思うであろう。
影響を受けた人々が、当局の定める防護措置の策定、及び実施に関与することが、防護措置の有効性を発揮する上で、非常に重要になる。

・ 当局は、影響を受けた集団の代表者や、関係する専門家が参加する、地域評議会の設立を推進すべき。



何回も何回も読んだ。
いつから日本は、放射能を管理したり、魔法のように消したりできる奇跡の科学を手に入れてたん?
被ばく状況における利害関係者の関与ってなに?
利害関係者と協力するための仕組みは、国や文化の特性によって決まり、当該状況に適応させるべきって、
それって当人に丸投げっていうふうに聞こえるのはわたしだけ?
徹底的に除染するって、どうやったらできるか知ってる人いるん?
それができんから、みんなやられてしまうんちゃうん?
放射能は除けへん。絶対に。今の科学では無理やって、世界中が認めてるやん。

被ばくがもたらす害と関連する、経済的、社会的要素とのバランスを考慮し、現に存在する線源からの被ばく線量の低減を計画的に達成するため?
「汚染地域に居住し続けることは、住民、社会双方とも、便益を見出すことになろう」?
最適な防護方策とは、被ばくがもたらす害と関連する、経済的、社会的要素とのバランスによるものであり?
必ずしも、個人に関する残存線量iiiレベルを、最も低くするものとは限らない?

なんやねんそれ!なに言うてんねん?なにが経済的、社会的要素とのバランスやねん?!

そんなもん考慮してるひまと金があるんやったら、まず、子どもと、子どもをお腹で育ててる人を、
がれきの代わりに、できるだけ線量の低い地域に受け入れ態勢が整うように援助金を出して、送ってあげなあかんのとちゃうの?

やっぱりなんかおかしい。
わたしには理解ができん。

しかも、線量の計測ひとつとってみても、インチキやりまくりの連中が言うことを、いったいどないしたら信じられるん?



無理っちゅうもんやで。
コメント (8)
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