ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

万歩さんぽ

2013年05月10日 | ひとりごと
なんやかんやと理由をつけて、パソコンの前に居座るわたしを、なんとかして外に出したい、運動させたい。
これが、我が家の厚生健康局長官の旦那にはイライラのもと。
今日もひとりで長い散歩に出かけてった彼は、戻ってくるなり、携帯で撮った写真をわたしに見せに来た。
「このすごさは、ぜひ、まうみのカメラで撮って欲しい」

おぉ~、なんちゅう殺し文句!
昨日、こわごわ歩いてみた、雨上がりの短い散歩で、ちょいと自信をつけたわたし。
しゃ~ないな、いっちょ、行ってみたろやないの。

道順を聞いてみた。
長っ!!

では出発。
うちの前の坂道をぐんぐん上る。

どこのおうちにも一本はある花水木。ここには連ちゃん。


ツツジは真っ白がいっちゃん好き!


ロビンちゃん。


おっきなコブがある、うちのカエデ爺さんと同い年ぐらいの木。


こちらは、おっきな穴蔵がある、これまたうちのカエデ爺さんと同い年ぐらいの木。


桜のじゅうたんが芝生にも。


この紅葉の巨大さと渋さが伝えられんのが残念っ!


ぐんぐん坂道の上ってったところのおうちに、旦那が言うてたツツジ発見!
これまた残念なことに、この大きさと、奥の濃い紫の色が伝えられへん。およよ。


などとのんきにブラブラ歩いてたら、いつまで経っても戻ってこん部下を心配してか、ママチャリに乗った長官がやって来た。


そんなこともおかまいなしに、なおもブラブラするわたし。
信号待ち。


おぉ~、懐かしいなケムシくん!
桜のトンネルが上から下までずっと続く、坂道のてっぺんに住んでた子ども時代。
花の終わりになると必ず、このケムシくんがポトポト落ちてきて、膝やら腕やらをチクッと刺した。


ビーチツリーという名前の、枝がぶわ~っと横に広がるでっかい木に、タイヤのブランコ♪


たんぽぽとハチ。


車がついついスピードを出してしまう通りには、時々こんな、スピード落とさんかいオラオラ~!バンプがある。


車で過ぎるとめちゃ短いように思うけど、歩きながら見てみるとけっこう幅広っ!


長官はとうとうあきれて帰ってしもた。
あ、きれいな藤棚と牡丹の花が♪


さらに絨毯がのびてた。


ここのおうちにもぎっしり。


あ~よう歩いた!
肋骨も痛まんかった。
お陽さんが、暖かいのん通り越して暑かった。
これも今日だけらしい。
また明日から、夜は4℃とかになるらしい……5月やというのに。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病み上がりの長雨に思うこと

2013年05月10日 | ひとりごと
今回、丸三日間襲われた肋骨のあたりの痛みは大したもので、しかも息がちゃんと吸い込めず、
ちょっとした動きにも、三秒ほどぐうーっと掴まれるような強烈な痛みの発作があったので、さすがに滅入ったし、深刻な病気の心配もした。
三日目の夜、とうとう横になることもできんようになり、座ったまんま寝るんかと覚悟した。
けれどもかというて、椅子の背にもたれることもできんのやから、背筋を伸ばしたまんまどうやって寝るかと思案してるうちに、痛みの発作が連続して起こるようになり、
さすがのわたしも涙目になって、それを見た旦那が、夜中近くやというのに、近所のCVSに行って、強力な睡眠と鎮痛の効き目がある薬を買うてきてくれた。

体には、旦那が貼ってくれた短い鍼とマグネット。
サロンパスやシップ薬は、貼ったとたんに肌が荒れて湿疹が出るので没。

とにかく疲れたし、痛みが続いて気持ちが滅入ってたから、普段は滅多に口にせん薬を、ありがたくいただいた。

こわいくらいに痛みが消えてって、まずは横になり、恐々と仰向けになってみても発作も出ず、気がついたら眠ってた。

週明けの月曜日、薬の影響からか、どないしても眠い。
というか、起きてる感じがせえへん。
それでもやっぱり日本のことが気になって、まぶたを指で上に引っ張り上げながら、調べものをしたりした。

雨がずっと続いてた。
外に出て散歩する、というとこまでまだ勇気が出ず、家の中で少しずつ、元の自分に戻してった。
昨日の木曜日に、やっとやっと雨が上がり、散歩に行ってた旦那が、「まうみ、この桜は絶対に自分の目で見なあかん」とメールが送られてきて……。

ぐわぁ~ん……野菜さんの芽が……。


もひとつぐわぁ~ん……桃子ちゃんの葉っぱが……。


気を取り直して、出かけてみる。


桜の終わりに満開を迎える、日本花水木。


ええとこれは……。


お隣やというのに、こんな可憐な花が咲いてるとは知らず……。


旦那が言うてた場所とはちゃうけど、ここにも桜の絨毯が。


あ~美しい……。


あ、ここにも!


旦那が絶対に見なあかん言うてたとこに到着。


牡丹桜の花びらの数言うたら……。


花の色をちゃんと出すのは難しい……。


お水をたっぷり飲んだ春のみどり。



いっつも、とことん困ったことが起こった時に思うこと。

わたしがどんな思いしてても、どんなことに雁字搦めになってても、自然はいつもとかわりなく、時間は知らんぷりして過ぎていく。

母が家から出てった時も、上階から落ちて大けがした時も、後遺症で医者からあと一年とか言われた時も、やくざに追いかけ回されてた時も、危うく胎児もろとも死にかけた時も、離婚を決心したことで人を悲しませる自分を責めて毎晩吐いた時も、息子らが事故や病気で重篤に陥った時も、貧乏で物乞いしてた時も、
いつかて、朝になると、太陽は当たり前のように昇り、また沈んでった。

自然は、人間のことなんかおかまいなしに、あるがままに、無常に、すぐそこに存在する。

その、あまりにもあっけらかんとした、情け容赦のないきっぱりさが、弱りきってる時には腹立たしい。
自分だけ見捨てられたような気分にもなる。
けども、結局それもこれもみな、わたしの心の移ろいが生んだもので、元気さえ戻ってきたらまた、こんなふうに、ああきれい!などと言うて眺められるようになる。

感情のない、ただあるがままの自然に、心がいやされる。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする