直径50センチの堂々たる育ちっぷり!
一年ぽっきりで枯れてしまう、と聞いてたのやけど、なぜか葉っぱだけがどんどんおっきくなり、まさかまさかの開花。
ほんとはもっときれいな紫色です、はい。
ここ数日、騒いでる人は騒いでる、大阪市長の『慰安婦』発言。
あちこち読んでるうちに、胸くそ悪なってきた。
高校生活の後半は、保証人の判子を気軽に押しまくり、結局は借金を肩代わりせなあかんことになった父に、取り立て屋からの電話が毎晩かかるようになった。
もちろん父も義母も居留守を使い、そやけどとりあえず出て相手をした方がええからと、わたしがその電話受付番になった。
猫なで声でタラタラ話してるかと思たら、突然ドスのきいた声で脅し文句を言う。
「あんな、あんたの親の不始末は長女のあんたがなんとかせなあかんのやで」
内臓売ったらどないや。
働き場はなんぼでも紹介したるがな。
あんたがよう育ってるのんは知ってるで。ええ値がつくんやがなあ。
声色を変え、調子を変え、聞くに耐えへん言葉を投げかけてくる男らの顔を、結局わたしは知らんまま、受話器につけた耳が、心が、汚らしい言葉に冒されていった。
父が蒸発し、義母と彼女の子どもら、そしてわたしとわたしの弟の5人だけが、小学校の校庭の片隅に建ってたボロ屋に残った。
お金になる。このわたしさえ言うこと聞いたら……。
父も帰ってこられるやろし、この最低な生活から逃れられる……。
そう思たことも何回もあったけど、その頃、自分の性器が奇形やと信じ込んでたこともあって、罵られた挙げ句、追い出されるかもしれんと思い直した。
家具という家具に、ピアノに、なんでこんなもんまで?と思うもんまでに、赤紙がペタペタ貼られ、
ある日の早朝に、何人かの男がやってきて、家から全部運び出して行った。
もし父から電話がかかってきたら、今日のこと言わなあかんと思いながら、電話のすぐ横で寝た。
布団も持っていかれたから、残ってたボロ布を縁側に敷いた。
その夜中に、父の古くからの友人のおっちゃんが、電話をかけてきた。
「おまえ、売られたぞ。今すぐそっから出て行け!」
今だに、誰がわたしを売ったのか、そのことについては不明。
追い込まれてほとんど気がおかしくなった父かもしれん。
その時分に、父と離婚手続きを済ませ、わたしを養女にした義母かもしれん。
どっちにせよ、わたしは親から売られた。
その晩、弟に助けてもろて家を出たから、結果的には売られるとこやっただけで、売られたんではない。
そやから、そういう仕事に就いたこともない。
強制されたり、自分から望んだりして、やったこともない。
けども、あの頃の、おどろおどろしい空気を覚えてる。
晴れてても暗い、笑てても悲しい、ほんまの世界なんか夢の中なんか、生き苦しかった毎日のこと。
なんも実際にえらい目に遭うてもせんのに、それでもやっぱり、あの頃のことを思い出すきっかけがあったら重とうなる。
あの男は、慰安婦として働かされた人と会うたら、優しい言葉をかけたらなあかんと、何回も繰り返してた。
心情をしっかりと理解して、優しく配慮していく。
その一方で、風俗業に従事してる女性はみな、自由意思で、法に守られてて、会社員同様、あっけらかんと仕事してるんやから、性欲の解消にどんどん使いなはれと。
そんなこと言う男に優しい言葉なんかかけられても、腸煮えくりかえるだけやろ。
気分直し。
窓続きのマークの庭には、でっかいプールがある。
そのカバーの真ん中がしなり、そこに枯れ葉やの雨水やのがたまり、それが鳥さんらの水浴び場として超人気!
さぶいのに、水浸しやがな……。
さらにジャブジャブ!
一年ぽっきりで枯れてしまう、と聞いてたのやけど、なぜか葉っぱだけがどんどんおっきくなり、まさかまさかの開花。
ほんとはもっときれいな紫色です、はい。
ここ数日、騒いでる人は騒いでる、大阪市長の『慰安婦』発言。
あちこち読んでるうちに、胸くそ悪なってきた。
高校生活の後半は、保証人の判子を気軽に押しまくり、結局は借金を肩代わりせなあかんことになった父に、取り立て屋からの電話が毎晩かかるようになった。
もちろん父も義母も居留守を使い、そやけどとりあえず出て相手をした方がええからと、わたしがその電話受付番になった。
猫なで声でタラタラ話してるかと思たら、突然ドスのきいた声で脅し文句を言う。
「あんな、あんたの親の不始末は長女のあんたがなんとかせなあかんのやで」
内臓売ったらどないや。
働き場はなんぼでも紹介したるがな。
あんたがよう育ってるのんは知ってるで。ええ値がつくんやがなあ。
声色を変え、調子を変え、聞くに耐えへん言葉を投げかけてくる男らの顔を、結局わたしは知らんまま、受話器につけた耳が、心が、汚らしい言葉に冒されていった。
父が蒸発し、義母と彼女の子どもら、そしてわたしとわたしの弟の5人だけが、小学校の校庭の片隅に建ってたボロ屋に残った。
お金になる。このわたしさえ言うこと聞いたら……。
父も帰ってこられるやろし、この最低な生活から逃れられる……。
そう思たことも何回もあったけど、その頃、自分の性器が奇形やと信じ込んでたこともあって、罵られた挙げ句、追い出されるかもしれんと思い直した。
家具という家具に、ピアノに、なんでこんなもんまで?と思うもんまでに、赤紙がペタペタ貼られ、
ある日の早朝に、何人かの男がやってきて、家から全部運び出して行った。
もし父から電話がかかってきたら、今日のこと言わなあかんと思いながら、電話のすぐ横で寝た。
布団も持っていかれたから、残ってたボロ布を縁側に敷いた。
その夜中に、父の古くからの友人のおっちゃんが、電話をかけてきた。
「おまえ、売られたぞ。今すぐそっから出て行け!」
今だに、誰がわたしを売ったのか、そのことについては不明。
追い込まれてほとんど気がおかしくなった父かもしれん。
その時分に、父と離婚手続きを済ませ、わたしを養女にした義母かもしれん。
どっちにせよ、わたしは親から売られた。
その晩、弟に助けてもろて家を出たから、結果的には売られるとこやっただけで、売られたんではない。
そやから、そういう仕事に就いたこともない。
強制されたり、自分から望んだりして、やったこともない。
けども、あの頃の、おどろおどろしい空気を覚えてる。
晴れてても暗い、笑てても悲しい、ほんまの世界なんか夢の中なんか、生き苦しかった毎日のこと。
なんも実際にえらい目に遭うてもせんのに、それでもやっぱり、あの頃のことを思い出すきっかけがあったら重とうなる。
あの男は、慰安婦として働かされた人と会うたら、優しい言葉をかけたらなあかんと、何回も繰り返してた。
心情をしっかりと理解して、優しく配慮していく。
その一方で、風俗業に従事してる女性はみな、自由意思で、法に守られてて、会社員同様、あっけらかんと仕事してるんやから、性欲の解消にどんどん使いなはれと。
そんなこと言う男に優しい言葉なんかかけられても、腸煮えくりかえるだけやろ。
気分直し。
窓続きのマークの庭には、でっかいプールがある。
そのカバーの真ん中がしなり、そこに枯れ葉やの雨水やのがたまり、それが鳥さんらの水浴び場として超人気!
さぶいのに、水浸しやがな……。
さらにジャブジャブ!