日本の本土メディアが伝えない「今、何が沖縄で起こっているのか」を、連載コラムにして、『マガジン9』さんが掲載してくださることになりました。
『マガジン9』⇒http://www.magazine9.jp/
わたしはこの『マガジン9』の大ファンで、常々お世話になっているので、何度かカンパをしようと試みているのですが、
PayPalとの相性が悪くて、今もまだ一度として、成功していません…。
そんなわたしですが、ぜひぜひみなさんに、この『マガジン9』の支援を、お願いしたいと思い、ちょっとここで紹介させてもらいます。
↓この、キリンの絵の部分をクリックしてください。カンパの仕方についてのページに移動します。

さて、この連載コラム、書いてくださるのは三上智恵監督です。
三上監督が撮られたドキュメンタリー映画『標的の村』を、わたしは近所の教会で、アメリカ市民と一緒に観ました。
三上監督は、辺野古や高江の現状を引き続き記録するべく、今も現場でカメラを回し続けておられます。
「空に一機の戦闘機も飛ばない。 海に一隻の戦艦も浮かばない。 陸に一台の戦車も走らない」
沖縄人・中村文子さんが理想とする世界。
その理想を、悲願を、打ち消すように、沖縄の基地拡張が、権力と金の暴力的な使い方によって、日々実行されています。
そして辺野古のキャンプ第1ゲート前には、こんなとんでもない物が敷き詰められています。

泥落としの鉄板…などと言って。
座れない、歩くこともままならない、もしこの上でバランスを崩して転けるようなことがあったら大怪我をします。
当たりどころによっては、死んでしまうかもしれません。
前置きが長くなりました。
それでは、マガジン9連載コラム『三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古•高江〉』を転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
第1回
この国の「戦争を許さない闘い」の最前線は、今、辺野古にある
これほどの物量、人員、年月で、地域に襲い掛かってくる国家事業があっただろうか。
それに対し、民衆が抗い続け、18年も建設を許していない。
ここまで人々の抵抗が、権力を食い止めてきた事例はほかにあるだろうか。
今、着々と進められている、沖縄県名護市辺野古の基地建設。
これから整備する滑走路の建設費用は3000億円とされるが、
1996年の日米合意で普天間基地を東海岸に移すことになってから18年、2年に及ぶ海の上の反対運動で着工できなかった当初の沖合計画を含めれば、
海兵隊が移転して使用を開始するまでには、軽く2兆円を超える税金が投入される。
工事関係だけではない。
前回の海上闘争も、後半は、海上保安庁の船団が、毎日、辺野古崎周辺に展開された。
あろうことか、海上自衛隊の掃海艇「ぶんご」まで、国内初の治安維持活動として投入された。
今、埋め立て作業が迫るこのひと月、ゲート前に、毎日ずらりと整列している機動隊、警察官、ガードマン…。
その人件費はいったい、今後どこまで膨れ上がるのだろうか。
物量、人員、年月、どれをとっても、なりふり構わず牙をむく日本政府。
なんとしてでも辺野古の海に、軍港を備えた新しい基地を造りたいのだ。
その、沖縄にだけ見せる政府の恐ろしい顔を、全国のみなさんは、どこまで知っているのだろうか。
そんな「辺野古の基地建設」の実態と、「それを止めてきた力の正体」。
それはいずれも、全国に伝えられていないと思う。
19年間、私は毎日、沖縄のローカルニュースを読んできた。
そのうちたぶん7割以上、トップニュースは、基地問題だった。
毎日の1分ニュースでは伝わらない。
だから5分企画を作る。
取材してみると、とても5分では表現できない。
だからドキュメンタリーにする。
しかし、それはなかなか全国ネットにならない。
そのジレンマの連鎖を何とか打破したいと、去年TVドキュメンタリー番組だった『標的の村』を、映画という形に持って行った。
上映会の現場を、50か所以上回った。
私は、今年の春に、放送局をやめるまで28年間、「視聴者」という、顔の見えない集団に向き合ってきた。
しかし、会場でお会いする方々は、アンテナを張り、上映会の情報を聞きつけて足を運ぶ、「意識を持って行動する」ひとびとだった。
当然、偶然にチャンネルをあわせた「視聴者」とは違う。
目を見開いて、心で受け止めようとする熱気に、会場の空気が前のめりになっていく。
番組の作り手としては、実感することのなかった場の振動を味わった。
そして、何が人の心に届き、また届いていなかったのか。
それを思い知らされた。
ローカルニュースのキャスターとして、警鐘を鳴らし、ドキュメンタリーをこれまで通りに作っていては、間に合わない。
これまで通りでは限界を打破できない、という結論に至った。
カメラ機材も、車両も、製作費どころか賃金さえ失うが、まだ体力があるうちに、「放送」という枠を出なくてはいけない。
名護市東海岸には、1997年の、名護の住民投票のころから通っている。
この、過疎と基地の町が同居する地域と、彼らを、先祖からずっと潤し続けてきた大浦湾の海が、私は大好きだ。
ここから伝えないといけないことが、いっぱいある。
この地域の自然の豊かさも、共同体の素晴らしさも、もっと多くの人に知ってもらい、
その結果、窮地にある人々の生活や自然環境を、救うことができるなら、私は何でもできる。
なんでもしたい。
だから、来年夏に公開する次のドキュメンタリー映画も、ここが舞台になる。
撮影はまだ始まったばかり。
主人公やストーリーも、まだこれからだが、
これだけの国策に抗い続ける地域の力、揺らぎ続けながらも消されることを拒んできた信念の灯とは、どういうものなのか。
たとえ、今後は、基地が造られていくことになったとしても、それでも踏みにじられることを拒み続ける人間の尊厳とは、なんなのか。
「たとえ結果がどうあろうとも。闘った事実が子孫に手渡せる唯一の財産だ」
そう言い続けた、沖縄のおじいおばあたちの言葉を北極星に、描いていけたらと思う。
*
昨日とおととい、映画の主人公の一人である島袋文子さん(85)が、悪い足をかばいながら、ついにコンクリートミキサーの前に立ちはだかった。
毎日、炎天下、キャンプシュワブの前で、抗議の声を上げ、工事車両に向かって「建設に協力しないで!」と訴え続ける人たちを、
そばのテントから、身を乗り出して見守り続けた文子さん。
反戦おばあの文子さんについて、詳しいことは次回に譲りたい。
巨大な政府の計画を止め続けた力。
その一つは、確実に、彼女のような、沖縄戦を体験した方々の、尋常ではない精神力である。
彼女は、私を轢き殺してから行け、と啖呵を切る。
それだけではない。
「見ててごらん。また海が荒れるよ。風も波も起こしてくださいと、私は神さまに言ったんだ」
彼女の言葉通り、今朝、二つの台風が、くっきりと天気図に載った。
先週、大攻防の末設置された桟橋は、今朝から撤去作業に入っている。
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三上智恵監督新作製作のための、製作協力金カンパのお願い
沖縄の基地問題を描く、三上智恵監督新作の製作を、来年の2015 年完成を目標に開始します。

決意表明
オスプレイ配備をめぐる抵抗と、東村高江の住民たちの闘いを描いた、ドキュメンタリー映画『標的の村』は、
おかげさまで劇場動員24,000人、自主上映会300箇所(14年7月現在)と、想像を超えた拡がりを見せ、
制作者一同、驚きとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかしながら、沖縄の状況は、今も、なに一つ好転していません。
高江では、ヘリパッドが二つ完成し、オスプレイが、住宅の真上を低空飛行し、7月から、残り3箇所の工事に入ります。
辺野古では、お年寄りたちが17年間座り込んで、海の新基地建設を止めてきましたが、7月から新たに、海上作業がはじまる予定です。
高江や普天間封鎖の現実が、世の中に伝わらなかったように、これから沖縄で起きることが、皆さんにちゃんと届くのか。
届くなら、助けにも来てくれるだろう、国民的な議論を呼ぶだろう、
しかしまた伝わらなかったら?
私は、とても不安です。
だから、放送局員でなくなった今も、一人でカメラを廻しています。
全国で進む上映会に参加すると、「今どうなってるの?」「続編はみられるの?」と声をかけられ、
私一人で何ができるのか、いつも逡巡していました。
そして、とにかく、県民の記録を撮り続けること、それを伝えることを、やめるつもりのない自分自身を再確認しました。
私は、新作を作ることを決意しました。
どのようなかたちで、いつまでにスクリーンに投影することができるのか、今はまだ具体的にお伝えできませんが、
できるだけ間をおかずに、沖縄の現状を映像記録にし、皆さんに観ていただくため、全力でスタートします。
ぜひ、みなさんのお気持ち、お力をかしてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
2014年7月1日 三上智恵(映画『標的の村』監督)
三上智恵監督新作製作のための製作協力金カンパのお願い
『三上智恵監督・新作(タイトル未定)』(2015年完成予定)
沖縄の基地問題を描く、三上智恵監督新作の製作を、来年の2015年完成を目標に開始します。
製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。
いただいた製作協力金は、三上智恵監督新作の製作費として、活用させていただきます。
◎製作協力金10,000円以上、ご協力いただいた方(もしくは団体)は、映画HPに、お名前を掲載させていただきます。
◎製作協力金30,000円以上、ご協力いただいた方(もしくは団体)は、映画エンドロール及び、映画HPに、お名前を掲載させていただきます。
※掲載を希望されない方は、お申し込みの際にお知らせ下さい。
■振込先
郵便振替口座 00190-8-513577 名義:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会
※ お振り込みの際は、振替用紙に、
① HPやエンドロールへの掲載の可否
② 掲載希望のお名前もしくは団体名
③ お名前
④ ご住所・ご連絡先 (お電話またはE-mail アドレス)可能な範囲で、ご記入をお願いします。
※ 銀行口座やゆうちょ銀行口座からのお振り込みの際は、
東風(Eメール:info@tongpoo-films.jp またはFAX:03-5919-1543)まで、上記の、お振り込みされた方の情報をご連絡下さい。
※ ご連絡先が無く、お振り込みされた方の情報に不備があった場合には、お名前をご掲載出来ないこともございます。
よくご確認の上、ご記入いただけますようお願いいたします。

三上智恵(みかみ・ちえ):
ジャーナリスト、映画監督/東京生まれ。
大学卒業後の1987年、毎日放送にアナウンサーとして入社。
95年、琉球朝日放送(QAB)の開局 と共に、沖縄に移り住む。
夕方のローカルワイドニュース「ステーションQ」のメインキャスターを務めながら、
「海にすわる~沖縄・辺野古 反基地600日の 闘い」
「1945~島は戦場だった オキナワ365日」
「英霊か犬死か~沖縄から問う靖国裁判」など、多数の番組を制作。
2010年には、女性放送者懇談会 放送ウーマン賞を受賞。
初監督映画「標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~」は、
ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、キネマ旬報文化映画部門1位、山形国際ドキュメンタリー映画祭監督協会賞・市民賞ダブル受賞など17の賞を獲得。
現在300回を超える自主上映活動が続いている。
現在、次回作の準備を進めている。→http://okinawakiroku.com/
(プロフィール写真/吉崎貴幸)
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さて、この連載コラム、書いてくださるのは三上智恵監督です。
三上監督が撮られたドキュメンタリー映画『標的の村』を、わたしは近所の教会で、アメリカ市民と一緒に観ました。
三上監督は、辺野古や高江の現状を引き続き記録するべく、今も現場でカメラを回し続けておられます。
「空に一機の戦闘機も飛ばない。 海に一隻の戦艦も浮かばない。 陸に一台の戦車も走らない」
沖縄人・中村文子さんが理想とする世界。
その理想を、悲願を、打ち消すように、沖縄の基地拡張が、権力と金の暴力的な使い方によって、日々実行されています。
そして辺野古のキャンプ第1ゲート前には、こんなとんでもない物が敷き詰められています。

泥落としの鉄板…などと言って。
座れない、歩くこともままならない、もしこの上でバランスを崩して転けるようなことがあったら大怪我をします。
当たりどころによっては、死んでしまうかもしれません。
前置きが長くなりました。
それでは、マガジン9連載コラム『三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古•高江〉』を転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
第1回
この国の「戦争を許さない闘い」の最前線は、今、辺野古にある
これほどの物量、人員、年月で、地域に襲い掛かってくる国家事業があっただろうか。
それに対し、民衆が抗い続け、18年も建設を許していない。
ここまで人々の抵抗が、権力を食い止めてきた事例はほかにあるだろうか。
今、着々と進められている、沖縄県名護市辺野古の基地建設。
これから整備する滑走路の建設費用は3000億円とされるが、
1996年の日米合意で普天間基地を東海岸に移すことになってから18年、2年に及ぶ海の上の反対運動で着工できなかった当初の沖合計画を含めれば、
海兵隊が移転して使用を開始するまでには、軽く2兆円を超える税金が投入される。
工事関係だけではない。
前回の海上闘争も、後半は、海上保安庁の船団が、毎日、辺野古崎周辺に展開された。
あろうことか、海上自衛隊の掃海艇「ぶんご」まで、国内初の治安維持活動として投入された。
今、埋め立て作業が迫るこのひと月、ゲート前に、毎日ずらりと整列している機動隊、警察官、ガードマン…。
その人件費はいったい、今後どこまで膨れ上がるのだろうか。
物量、人員、年月、どれをとっても、なりふり構わず牙をむく日本政府。
なんとしてでも辺野古の海に、軍港を備えた新しい基地を造りたいのだ。
その、沖縄にだけ見せる政府の恐ろしい顔を、全国のみなさんは、どこまで知っているのだろうか。
そんな「辺野古の基地建設」の実態と、「それを止めてきた力の正体」。
それはいずれも、全国に伝えられていないと思う。
19年間、私は毎日、沖縄のローカルニュースを読んできた。
そのうちたぶん7割以上、トップニュースは、基地問題だった。
毎日の1分ニュースでは伝わらない。
だから5分企画を作る。
取材してみると、とても5分では表現できない。
だからドキュメンタリーにする。
しかし、それはなかなか全国ネットにならない。
そのジレンマの連鎖を何とか打破したいと、去年TVドキュメンタリー番組だった『標的の村』を、映画という形に持って行った。
上映会の現場を、50か所以上回った。
私は、今年の春に、放送局をやめるまで28年間、「視聴者」という、顔の見えない集団に向き合ってきた。
しかし、会場でお会いする方々は、アンテナを張り、上映会の情報を聞きつけて足を運ぶ、「意識を持って行動する」ひとびとだった。
当然、偶然にチャンネルをあわせた「視聴者」とは違う。
目を見開いて、心で受け止めようとする熱気に、会場の空気が前のめりになっていく。
番組の作り手としては、実感することのなかった場の振動を味わった。
そして、何が人の心に届き、また届いていなかったのか。
それを思い知らされた。
ローカルニュースのキャスターとして、警鐘を鳴らし、ドキュメンタリーをこれまで通りに作っていては、間に合わない。
これまで通りでは限界を打破できない、という結論に至った。
カメラ機材も、車両も、製作費どころか賃金さえ失うが、まだ体力があるうちに、「放送」という枠を出なくてはいけない。
名護市東海岸には、1997年の、名護の住民投票のころから通っている。
この、過疎と基地の町が同居する地域と、彼らを、先祖からずっと潤し続けてきた大浦湾の海が、私は大好きだ。
ここから伝えないといけないことが、いっぱいある。
この地域の自然の豊かさも、共同体の素晴らしさも、もっと多くの人に知ってもらい、
その結果、窮地にある人々の生活や自然環境を、救うことができるなら、私は何でもできる。
なんでもしたい。
だから、来年夏に公開する次のドキュメンタリー映画も、ここが舞台になる。
撮影はまだ始まったばかり。
主人公やストーリーも、まだこれからだが、
これだけの国策に抗い続ける地域の力、揺らぎ続けながらも消されることを拒んできた信念の灯とは、どういうものなのか。
たとえ、今後は、基地が造られていくことになったとしても、それでも踏みにじられることを拒み続ける人間の尊厳とは、なんなのか。
「たとえ結果がどうあろうとも。闘った事実が子孫に手渡せる唯一の財産だ」
そう言い続けた、沖縄のおじいおばあたちの言葉を北極星に、描いていけたらと思う。
*
昨日とおととい、映画の主人公の一人である島袋文子さん(85)が、悪い足をかばいながら、ついにコンクリートミキサーの前に立ちはだかった。
毎日、炎天下、キャンプシュワブの前で、抗議の声を上げ、工事車両に向かって「建設に協力しないで!」と訴え続ける人たちを、
そばのテントから、身を乗り出して見守り続けた文子さん。
反戦おばあの文子さんについて、詳しいことは次回に譲りたい。
巨大な政府の計画を止め続けた力。
その一つは、確実に、彼女のような、沖縄戦を体験した方々の、尋常ではない精神力である。
彼女は、私を轢き殺してから行け、と啖呵を切る。
それだけではない。
「見ててごらん。また海が荒れるよ。風も波も起こしてくださいと、私は神さまに言ったんだ」
彼女の言葉通り、今朝、二つの台風が、くっきりと天気図に載った。
先週、大攻防の末設置された桟橋は、今朝から撤去作業に入っている。
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三上智恵監督新作製作のための、製作協力金カンパのお願い
沖縄の基地問題を描く、三上智恵監督新作の製作を、来年の2015 年完成を目標に開始します。

決意表明
オスプレイ配備をめぐる抵抗と、東村高江の住民たちの闘いを描いた、ドキュメンタリー映画『標的の村』は、
おかげさまで劇場動員24,000人、自主上映会300箇所(14年7月現在)と、想像を超えた拡がりを見せ、
制作者一同、驚きとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかしながら、沖縄の状況は、今も、なに一つ好転していません。
高江では、ヘリパッドが二つ完成し、オスプレイが、住宅の真上を低空飛行し、7月から、残り3箇所の工事に入ります。
辺野古では、お年寄りたちが17年間座り込んで、海の新基地建設を止めてきましたが、7月から新たに、海上作業がはじまる予定です。
高江や普天間封鎖の現実が、世の中に伝わらなかったように、これから沖縄で起きることが、皆さんにちゃんと届くのか。
届くなら、助けにも来てくれるだろう、国民的な議論を呼ぶだろう、
しかしまた伝わらなかったら?
私は、とても不安です。
だから、放送局員でなくなった今も、一人でカメラを廻しています。
全国で進む上映会に参加すると、「今どうなってるの?」「続編はみられるの?」と声をかけられ、
私一人で何ができるのか、いつも逡巡していました。
そして、とにかく、県民の記録を撮り続けること、それを伝えることを、やめるつもりのない自分自身を再確認しました。
私は、新作を作ることを決意しました。
どのようなかたちで、いつまでにスクリーンに投影することができるのか、今はまだ具体的にお伝えできませんが、
できるだけ間をおかずに、沖縄の現状を映像記録にし、皆さんに観ていただくため、全力でスタートします。
ぜひ、みなさんのお気持ち、お力をかしてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
2014年7月1日 三上智恵(映画『標的の村』監督)
三上智恵監督新作製作のための製作協力金カンパのお願い
『三上智恵監督・新作(タイトル未定)』(2015年完成予定)
沖縄の基地問題を描く、三上智恵監督新作の製作を、来年の2015年完成を目標に開始します。
製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。
いただいた製作協力金は、三上智恵監督新作の製作費として、活用させていただきます。
◎製作協力金10,000円以上、ご協力いただいた方(もしくは団体)は、映画HPに、お名前を掲載させていただきます。
◎製作協力金30,000円以上、ご協力いただいた方(もしくは団体)は、映画エンドロール及び、映画HPに、お名前を掲載させていただきます。
※掲載を希望されない方は、お申し込みの際にお知らせ下さい。
■振込先
郵便振替口座 00190-8-513577 名義:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会
※ お振り込みの際は、振替用紙に、
① HPやエンドロールへの掲載の可否
② 掲載希望のお名前もしくは団体名
③ お名前
④ ご住所・ご連絡先 (お電話またはE-mail アドレス)可能な範囲で、ご記入をお願いします。
※ 銀行口座やゆうちょ銀行口座からのお振り込みの際は、
東風(Eメール:info@tongpoo-films.jp またはFAX:03-5919-1543)まで、上記の、お振り込みされた方の情報をご連絡下さい。
※ ご連絡先が無く、お振り込みされた方の情報に不備があった場合には、お名前をご掲載出来ないこともございます。
よくご確認の上、ご記入いただけますようお願いいたします。

三上智恵(みかみ・ちえ):
ジャーナリスト、映画監督/東京生まれ。
大学卒業後の1987年、毎日放送にアナウンサーとして入社。
95年、琉球朝日放送(QAB)の開局 と共に、沖縄に移り住む。
夕方のローカルワイドニュース「ステーションQ」のメインキャスターを務めながら、
「海にすわる~沖縄・辺野古 反基地600日の 闘い」
「1945~島は戦場だった オキナワ365日」
「英霊か犬死か~沖縄から問う靖国裁判」など、多数の番組を制作。
2010年には、女性放送者懇談会 放送ウーマン賞を受賞。
初監督映画「標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~」は、
ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、キネマ旬報文化映画部門1位、山形国際ドキュメンタリー映画祭監督協会賞・市民賞ダブル受賞など17の賞を獲得。
現在300回を超える自主上映活動が続いている。
現在、次回作の準備を進めている。→http://okinawakiroku.com/
(プロフィール写真/吉崎貴幸)