ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『積極的平和主義』=アメリカの破壊・殺人行為に協力すべく、自衛隊を米軍の下請けに差し出す政策

2015年05月04日 | 日本とわたし


夫は英文が意味する白々しさに、
わたしはこの→(顔上げ、拍手促す、収まるのを待ち、)注意書きに、

苦笑の連続だったのですが、
なにやら日本では、というか日本の大手報道社では、非常に高い評価を与えていたそうですね。

ああいう演説で、聴衆の議員たちが立ち上がって拍手をするのはいつものことで、だいたいどういうタイミングでするかも決まっています。
そんなことも知ってか知らないでか、スタンディングオベーションを受けた首相などと賞賛するマスコミって、仕事をちゃんとしてないことの証明ですね。

そんなつまらないことよりも、
・まだ日本の国会で議論が始まってもいない安保法制をこの夏までに必ず実現すると、アメリカの国会議員を前に約束した。
・日米首脳が“歴史的な転換”と自賛する日米防衛協力のための新しいガイドラインが、(これまた日本の国民には何の説明もなく)勝手に合意されてしまった。


ことを、ガンガン伝えるべきなのではないでしょうか?

特にこの新しいガイドラインというのは、
・『戦闘や武力行使に一体化しない活動=『後方地域支援』に限定されていたのに、その限定が解除されてしまっていて、
・原則『日本周辺』とされていた活動範囲が、地理的な制約なく米軍に協力すると明記され、
・さらには日本が攻撃された場合に限らずできるようになっている
のです。

なので、
停戦前のペルシャ湾での機雷掃海や南シナ海での監視活動など、日本に肩代わりさせたい“任務”が山ほどある米軍は、
これまで憲法などの制約があってできなかったことでも、首相がすべてお引き受けしましょうと約束してしまったので、
地球の裏側でも、いつでもどこでも、自衛隊を差し向けさせることができるようになります。

「日本海域を越えた偵察活動をよりしやすくなる」by米国防総省高官。
「日本の後方支援をあてこんだ戦略が練れる」by米軍関係者。

まさに、アメリカのアメリカによるアメリカのための新ガイドラインを、安倍氏はわざわざ合意しに渡米したわけです。
税金から約1億円も使って…。

というわけで、日本の自衛隊(安倍氏にとっては我が軍なのでしょうが)は、
積極的平和主義とのお題目のもとに、アメリカの覇権に協力するため、米軍の下請けに差し出される集団と化してしまったのです。

さらに、東アジアの情勢について、米太平洋軍の元最高責任者でかつ、米CIAをも指揮するアメリカ情報機関の総元締めだったデニス・ブレア氏は、 

「東アジアの領有権問題は一部例外を除けば、ほとんどが島に関するものだ。
島の領有権を変えるには大規模な軍事作戦が必要で、侵略国は空と海の支配を長期間、続けなければならない。
しかも、東アジアは東欧や中東のように地続きでないため、国境線を巡る地上戦は起きないし、宗派間、民族間の対立や代理戦争の危険もない」
「中国が尖閣諸島を軍事的に支配できる可能性は極めて少ない。
そのようなことを試みれば失敗するし、すごい政治的リスクを冒すことになる」


だから、

「東アジアを見渡した場合、紛争が起きる可能性があるところは見当たらない」と断言しています。

ここまであからさまにアメリカに媚びを売る丁稚政権が、今後も権力を持ち続けることは、日本の国益にはならないと思います。

↓以下、転載はじめ

安倍首相の演説が笑いモノに「8割の米議員わからず」の声も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159518/1
【日刊ゲンダイ】2015年5月1日

米上下両院合同会議で演説した安倍首相。
日本のメディアは安倍首相の訪米を“大成功”と絶賛しているが、残念ながら、米メディアは、ほとんど関心を示していない。

日米首脳会談が行われたのに、米主要紙の1面は、警察に拘束された黒人男性が死亡したボルティモア問題に充てられた。
オバマ大統領との共同会見も、記者の質問はボルティモア情勢に集中。
会見の約4分の1の時間が割かれ、オバマ大統領が「重要な問題なので」と安倍首相に釈明する場面もあった。

日本メディアが「10回以上のスタンディングオベーションが起きた」と持ち上げている米上下両院での演説も、失笑の対象になっている。

米メディアが安倍首相を笑いモノにしているのは、安倍首相が英語で書かれた原稿をひたすら棒読みしただけでなく、
原稿に日本語で「顔を上げ、拍手促す」「次を強く」などと、あんちょこが書かれていたからだ。
「ウォールストリート・ジャーナル」などが、あんちょこペーパーを大きく報じている。
アメリカ人記者たちは、「まるで中学生の英語スピーチ大会だ」と笑い合っているそうだ。
素直に日本語でやればよかったのだ。

国際ジャーナリストの堀田佳男氏は言う。

「テレビで見ていましたが、リズムが悪すぎて意味がわかりませんでした。
米議員の半分以上がスピーチを聞かずに、紙を見ていた。
文節の切り方がおかしいし、リズムもない。
単語ひとつひとつを明確にしようということなんでしょうが、8割の議員がわからなかったでしょう。
安倍首相は演説で、自らの留学のエピソードも入れていましたが、ただ恥ずかしいだけです」

議員の中には、途中退席する者もいたという。
米議会では、スタンディングオベーションは習慣で、タイミングもあらかじめ決まっている。
ありがたがっているのは、何も知らない日本のメディアと、おめでたい安倍首相だけだ。

税金約1億円も使って、一体何をしに行ったのか。
まだ、日本でおとなしくしてくれていたほうが、よっぽど国益のためになったのではないか。


↑以上、転載おわり


さらに南千希さんが、下記の見解をリテラに載せておられます。

元米軍司令官も証言! 安倍政権が煽る「東アジアの危機」は嘘 
新ガイドラインはすべて米国のため…安倍首相は自衛隊を米軍の下請けに差し出した


今回の安倍晋三首相の訪米をひとことで言い表わせば、ネギを背負ったカモが言葉の限りを尽くしてご主人様に忠誠を誓い、すべてを捧げますと約束するための旅だった。
ポスト冷戦でかつての西側諸国が新たな国益をかけた駆け引きを演じるなか、安倍首相はいまさらのように、
「米国と組み、西側世界の一員」になったことを喜び、「いまも、この道しかありません」とブチ上げた
そして、アジア太平洋地域を重視するアメリカのリバランス(再均衡)戦略を、
「徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します」とまで媚びたのだ。

日本のマスコミは、上下両院合同会議での演説で「侵略」や「おわび」の言葉があるとか、ないとかで騒々しかったが、アメリカがこだわっていたのはそこではない。

演説で安倍首相は、まだ日本の国会で議論が始まってもいない安保法制をこの夏までに必ず実現すると、アメリカの国会議員を前に約束した
また、演説の2日前の27日には、日米首脳が“歴史的な転換”と自賛する日米防衛協力のための新しいガイドラインが、(これまた日本の国民には何の説明もなく)勝手に合意されてしまった。
アメリカが期待したのは、まさにこの1点だったと言ってもいい。
そして安倍首相は、ご主人様の期待通りのパフォーマンスをして見せたのだ。

この訪米でハッキリわかったのは、安倍政権が進める安全保障政策は、日本の国益のためというよりは、アメリカの要請というほうがより強い要因だったということだ。
なにしろ、合意された新ガイドラインは、アメリカに都合のいいことばかりなのだ。
例えば、日米協力における自衛隊の活動は、これまでは戦闘がなく米軍の武力行使とも一体化しない「後方地域支援」に限定されていたが、新ガイドラインでは限定が解除された。
さらに、原則「日本周辺」とされていた活動範囲も、今後は地理的な制約なく米軍に協力することが明記された。
そしてそのいずれもが、集団的自衛権によって、日本が攻撃された場合に限らずできるようになる。

これにはアメリカも大喜びだ。
防衛費の大幅削減を迫られているアメリカでは、停戦前のペルシャ湾での機雷掃海や南シナ海での監視活動など、日本に肩代わりさせたい“任務”が山ほどある。
これまで憲法などの制約があってできなかったことだ。
それを、日本の国民には何の相談もなく、すべてお引き受けしましょうと約束してきてしまったわけだ。
アメリカ様に言われれば、地球の裏側でも、いつでもどこでも、自衛隊を差し向けますというわけだ。
29日付の朝日新聞には、
「日本海域を越えた偵察活動をよりしやすくなる」といった米国防総省高官のコメントや、
「日本の後方支援をあてこんだ戦略が練れる」という米軍関係者のコメントが紹介されている。
まさに、アメリカのアメリカによるアメリカのための新ガイドラインなのである。

……なんてことを書くと、必ず「いや、そんなことはない」という反論が聞こえてくる。
東アジアの国際情勢はますます厳しさを増し、米軍の協力なしに日本の安全保障は確保できない。
27日の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)では「尖閣諸島が日米安保条約の範囲に含まれる」ことが再確認され、
新ガイドラインでも、尖閣を念頭に置いた新たな「離島防衛」が盛り込まれたではないか、と。

だが、これこそが日本国民をあざむくペテンなのだ。
確かに、新ガイドラインに「離島防衛」が書き込まれたのは事実だが、米軍の役割はあくまでも自衛隊の作戦の「支援」「補完」とされ、改定前と変わっていない

日本を取り巻く国際環境が厳しさを増し、いかにも有事が迫っているかのような言い方自体が、実は真っ赤なウソなのだ。

この話を暴露したのは他でもない、元米太平洋軍司令官で米国家情報長官も歴任したデニス・ブレア氏だ。
先日、日本外国特派員協会で講演し、次のように明言した。

「日中戦争が起きる危険性があるとする報道が多いが、私はそうは思わない。
東アジアの軍事情勢は非常に安定しており、そうした状態がずっと続くと私は見ている」

これは、そんじょそこらの左翼政治家の言葉ではない。
れっきとした米太平洋軍の元最高責任者でかつ、米CIAをも指揮するアメリカ情報機関の総元締めだった人物の言葉なのだ。
したがって、根拠も実に明快だ。

「東アジアの領有権問題は一部例外を除けば、ほとんどが島に関するものだ。
島の領有権を変えるには大規模な軍事作戦が必要で、侵略国は空と海の支配を長期間、続けなければならない。
しかも、東アジアは東欧や中東のように地続きでないため、国境線を巡る地上戦は起きないし、宗派間、民族間の対立や代理戦争の危険もない」
「中国が尖閣諸島を軍事的に支配できる可能性は極めて少ない。
そのようなことを試みれば失敗するし、すごい政治的リスクを冒すことになる」


そうして、こう断言する。

「東アジアを見渡した場合、紛争が起きる可能性があるところは見当たらない」

中国の漁船が大挙して押しかけてきたり、公船が出没したりといったニュースを連日見せつけられていると、明日にでも中国が攻めてきそうな気になるが、
冷静に考えれば、ブレア氏のような専門家でなくてもわかる話だ。
日本と日本の周辺国とは、政治的にどれだけ冷え込んでも、経済的には極めて強い相互依存の関係にあり、戦争を起こすことはそれぞれの国の経済破綻につながりかねない
さらに、日本には大きな米軍基地があり、日本を攻撃するということは(世界の軍事の常識では)アメリカに宣戦布告するのと同じだからだ。
そんな“危ない”ことをする国が、いったいどこにあるというのだろうか

北朝鮮がときどき思い出したように日本海に向けてミサイルを発射するのも、単にアメリカの気を引きたいだけの話で、日本の領土に対する野心があるわけではない(もちろん政治体制の崩壊や暴走の危険はあるが)。
そう考えると、いったい誰が何の目的で、途方もないコストとリスクをかけて日本を侵略するのか、ということになる。
「東アジアを見渡した場合、紛争が起きる可能性があるところは見当たらない」というブレア氏の見解は、あまりに当然のことなのだ。

前出「2プラス2」の共同発表は、安倍政権が掲げる「積極的平和主義」を最大限にもち上げた。
〈米国は(集団的自衛権行使を認めた)
昨年7月1日の閣議決定、防衛装備移転三原則、特定秘密保護法など、日本の最近の重要な成果を歓迎し、支持する〉とまで書いている。
要するに、これらの決定は、すべてアメリカに言われてやったことだった。
積極的平和主義とはつまり、アメリカの覇権に協力するため、自衛隊を米軍の下請けに差し出す政策と言ってもいいだろう。

かつて日本の保守派の政治家が自主憲法制定を求めた背景には、対米自立と自主外交を求める姿勢があった。
いま保守を自称する安倍首相は、それとは真逆なことをやっているように見える。
日本の憲法は本来、唯一日本の主権者である日本国民の意思によってしか改正できない
にもかかわらず安倍政権は、アメリカの要求にしたがって憲法改正を経ることなく、専守防衛を謳った現行憲法を、海外派兵を可能にする解釈に変え、
しかも、国権の最高機関である国会での議論もないまま、外国人(アメリカ人)との約束を先行させてしまった


日本人としてこの行いをどう評価するか。
憲法記念の日に際し、じっくり考えてほしいテーマである。
(南 千希)




もうひとつ、非常に驚くべき報道がありました。

NHKが同時通訳で誤訳 オバマ大統領の発言で

NHKは29日、日米首脳会談の共同記者会見を伝える同日未明の中継で、オバマ米大統領の発言の同時通訳に誤りがあったとして、朝のニュースで謝罪した。

NHKによると、同時通訳では、
「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」としたが、正しくは、
「沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認した」だったという。


↑転載おわり

これって、誤りだったで済ませることができることですか?
どうしたら、グアムへの移転の前進という案件が、普天間基地の移転についての柔軟な対応、ということになるのでしょうか?
みなさんはお聞きになりましたか?

NHK…末期的症状が出てきていますね。良い報道番組もあるのに…。
コメント (2)
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真夏日の黄色い真ん丸お月さま

2015年05月04日 | ひとりごと
ついこの間まで、最高気温でも12℃ちょっと、みたいな日ばっかりだったのに、今日は最高気温が30℃?!
大陸の気温の変化はジェットコースターみたいな感じが多いので、慣れるまではたんすの前で右往左往していました。

空気の中には花粉が充満していて、やってくる生徒や親御さんたちの間では、鼻をグスグス言わせている人や目が真っ赤な人が少なくありません。
日本に居る間、毎年春の到来が恐ろしかったわたしなのに、こちらに来てからというもの、アレルギーがスウッと消えてしまいました。
掃除機をかけている時なんか、水っ鼻がポトポト落ちるので、丸めたティッシュを両方の鼻の穴に突っ込み、ボトボトになったら取り替えるという、鼻たれオババだったのに…ああありがたやありがたや!

出るものも落ち着き、そろりそろりと健康を取り戻してきた空ちゃんと海ちゃん。


お、仲良ししてるぞ~と、こっそり写真を撮ろうとしたら、二匹揃ってとぉりゃ~!




一昨日の土曜日は、朝からかなり緊張していました。
今回のオーディションの相棒ポーレットが、彼女の歌の先生を連れてうちにやって来ることになっていたからです。
先生は、つい最近まで現役で歌っておられたテナー歌手。
どんな注文が飛んでくるか、ワクワクドキドキでした。
オーディションの持ち時間はたったの1分半。
その間に、わたしたちの演奏価値、能力、そして合気密度の高さを、可能な限り見せなければなりません。
その1分半の部分を、何回も何回も演奏しました。
「まうみは、指に白いテープを巻いたりしてまるで体操選手みたいだけど、歌手に寄り添える良い伴奏者だ。きっとうまくいくよ」
「でもたまに、音が大き過ぎると言われたりするんですけども」
「そのことなら大丈夫、ポーレットのオブリガードは、フルオーケストラがフォルテッシモで束でかかってきて埋もれたりしないから」

オーディションは来週の土曜日。
5月なんてまだまだだ、などと思っていたのに、気がついたらもうすっかり5月?!
コツコツ頑張るぞ~!



そして昨日の日曜日は、ブルックリンから友人一家が遊びに来てくれました。
大好きなかおりちゃん&ジョージ、そして6才の海くん、うちの海ちゃんとおんなじ名前です。
芸術のこと、仕事のこと、子育てのこと、日本のこと、アメリカのこと、そして世界のこと、話が尽きません。
夫が作ってくれたビーツのサラダと、庭から引っこ抜いてきたタンポポの葉っぱサラダ、そして近所のバーベキュー屋さんから調達してきたスモークチキンと豚肉のスペアリブ、
そしてそして、彼らがお土産に持ってきてくれたおまんじゅうと柏餅を美味しくいただきながら、とっても楽しい時間を過ごしました。
また来てね~!



裏庭続きのカーラの庭で、今や満開の真っ最中のボタンちゃん。





夕方の散歩に出かけた夫から電話がかかってきました。
「5分以内に外に出て、お月さんを観てみて!」

焦りまくりながらカメラを手に外に出てみましたが、なんにも見えません。
どこだどこだと、さらに焦って探していたら、夫が通りの向こうから戻ってきました。

「よっしゃ、見えるとこまで車に乗っけてってやろう」
え?!なんとお優しい、というかお珍しい。

車から降りてパチリ。


なるほど、なんともきれいな黄色いお月さま。


そしてうちに戻るとなんと、東の空にポッカリと浮かんでおりました。
コメント (4)
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