東京五輪疑惑でも、アベノマスク疑惑でも、やっぱり怪しい中抜きだらけ。
まるでデジャヴュ。
それも二度と見たくない種類のものです。
政府、経産省、巨大企業電通、そしてもちろんパソナ。
この4者が税金を懐に入れるために、あの手この手でコソコソやってきたことが明るみに出ても、なぜか罪に問われないまま日が過ぎていく。
そんな繰り返しにほとほと嫌気がさしている人は少なくないのではないでしょうか?
検察の出番だと思うのですがきっとなかなか動かない。
今回も「国政調査権」を発動できないんでしょうか?
本当に歯痒いです。
とても大事なポイントなので、文字起こししました。
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「今日いらっしゃいます?」
「今日は外出されておりまして」
「ビルのオーナーから許可もらっていますかね、撮影とかは?」
オフィスはまたもや人気(ひとけ)がありませんでした。
経済産業省から持続化給付金事業を受託し、そのほとんどを電通に再委託している、サービスデザイン推進協議会です。
報告・村瀬健介
「真っ暗ですね」
1週間前、私たちが訪ねた時には誰もいませんでしたが…。
昨日、事務所内を報道陣に公開。
これまでリモートワークをしていたが、事務所の使用を再開したと説明していました。
Q. 資料だったり荷物だったりが少ないかなと思うんですけど。
サービスデザイン推進協議会・武藤靖人広報担当理事:
ペーパーレスをかなり推進しておりますので、資料等は全てクラウドに上がっておりますので、
ところが今日、野党議員が訪ねると、
野党議員:
ご挨拶に伺ったんですが、
警備員:
今外出されているんですが。
野党議員:
何時に戻られますか?
警備員:
ちょっと私どもの方には情報が降りてきていない。
今日は誰もいないと言うのです。
野党議員:
午前中は何人いらっしゃったの?
警備員:
何人ですか…これもちょっとわからない…。
野党議員:
午前中は来られたんですか?
警備員:
午前中、そこもわからないですね。
給付金事業を電通に再委託し、およそ20億円が入るサービスデザイン推進協議会。
実態が不透明ではないかとの疑念は、払拭できるのでしょうか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
えーもうなかなか届かない、入らない、振り込まれないって話がいまだに来てますね。
通常2週間で入金されるとうたっていた持続化給付金。
申請開始直後の5月1日と2日に申請した人のうち、1万件以上(1日分・5489件、2日分4682件)が、いまだに振り込まれていません。
国民民主党・玉木雄一郎代表:
現に給付の遅れによって、倒産したり廃業したりする、そういう人が出てくれば、これは明確に人災です。
総理、責任をお感じになりますか?
安倍総理大臣:
残念ながら支援が届いていない、という現状も、ご指摘のような現状も、あるんだろうなと思います。
野党側は、再委託や外注を繰り返すことで、実態が見え辛くなり、税金の使徒が不明瞭になることなどを問題視しています。
サービス協議会が電通に再委託後、その電通は5つの子会社に外注、そしてその子会社がさらに外注をしているのですが、
玉木雄一郎代表:
そのさらにですね、先に、大日本印刷のさらに先に、「DNPデータテクノ」ってのがあって、
「DNPデータテクノ」ってところが実際に仕事されてることは、大臣としてご存知でしたか?
梶山経産大臣:
大日本印刷の先の事業者については、初めて聞きました。
初めて聞いたと言う梶山大臣。
昨日も、
立憲民主党・大串博志幹事長代理:
(電通の子会社が)電通から受け取ったお金のほぼ全てを外注して使ってるんです。
ほぼ全てですよ。ほぼ全てですよ。全部ですよ。
こうやって全部丸投げ体制になっていることを、経産大臣ご存知でしたか?
梶山経産大臣:
想定をしておりましたけれども、この名称については存じ上げておりませんでした。
事業の全体像を知らない経産省。
国民民主党・原口一博国対委員長:
何次下請けまでやってんですか?
私たちが確認したところ、8次下請ぐらいまで確認してるんですけど。
DNPデータテクノさんはどこからの再委託でしょうか?
あるいは外注でしょうか?
中小企業庁担当者:
えっとーすいません、今私が、あの、その、答えを持ち合わせているわけではございませんので、大変申し訳ありません。
さらに、今日は、新たにこんなやりとりも。
原口一博国対委員長:
“中小企業庁長官の長谷川榮一氏が、本日付で顧問に就任することをご報告いたします”と。
これはあの、テー・オー・ダブリューさんの公式ページから持ってきたものなんですね。
野党側が指摘した「長谷川榮一」氏と言えば…。
長谷川榮一首相補佐官:
あのー、ちょっと予定した時間だいぶ過ぎておりますので、あのー今回はこれで打ち切らせていただきます。どうもありがとうございました。
江川紹子記者:
まだ質問に答えられていません。
元中小企業庁長官で、現在は総理補佐官です。
その長谷川氏が、株式会社「テー・オー・ダブリュー」の顧問だったことがわかりました。
この会社からサービス協議会に3名が出向。
電通の子会社の外注先でもあります。
「テー・オー・ダブリュー」は今夜、JNNの取材に対し、
テー・オー・ダブリュー:
長谷川榮一さんには、平成22年10月から24年12月まで、顧問をお願いしておりました。
ご退任いただいた後は、当社との関係はなくなっております。
昨日安倍総理は、こう答えていました。
大串博志幹事長代理:
私は出来レースじゃないかというような気がしてるんですよ。
権力に近い人が優遇される。
この流れの一環じゃないですか?
安倍首相:
全く的外れです。
賛成の諸君の起立を求めます。(衆院・本会議 午後1時ごろ)
給付事業の全体像が見えないまま、今日、第二次補正予算案が衆議院を通過しました。