ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「意思決定権のある方々へ。 五輪中止を一刻も早く急いでください。 来週になると感染者が急増し東京の機能が崩れます。 陰性の選手や関係者を本国にお返しください」 青木正美医師

2021年07月30日 | 日本とわたし

東京では過去最多が3日続いています。
7月29日、東京で新たに感染が確認されたのは10歳未満から100歳以上の3865人
年代別では20代が最多の1417人、次いで30代が782人、続いて40代が612人となっています。
重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は105人でした。
直近7日間の移動平均は2224.1人(対前週比161.9%)。
都内の総数(累計)は21万610人となりました。

IOCのマーク・アダムズ広報部長は、この実状を前に、こう言い放ったそうです。
東京五輪では頻繁な検査と外部との接触を遮断した「バブル方式」が採用されていることから、
パラレルワールド(別世界)みたいなもの。われわれから東京で感染を広げていることはない」と強調した。

頭が狂ってなくてまともな神経の持ち主なら、今何をどうするべきか、当然分かるはずです。

今の東京は、去年の春先のニューヨーク市の状況ととてもよく似ています。
今から1年半も前のことです。
その頃のニューヨークは、新型コロナウイルスのことをほとんど分かっていませんでした。初めてのことだったからです。
でも日本はどうでしょう?
もう1年半もの時が経ち、世界の様々な国で失敗や成功があり、参考にできるものは山ほど存在しています。
特にアジアの、お隣の国韓国は、独自のユニークな防疫対応能力を発揮し、世界のお手本となりました。
台湾も中国も、山場をいくつも超えてきた実績があります。
あの時ニューヨークでは、クオモ知事が非常に優れたリーダーシップを発揮し、新型コロナウイルスの感染爆発地となったニューヨークを救うため、病床、医療器具、ボランティアを全米から駆り集めました。
各分野の専門家たちと毎日議論し合い、その結果をわかりやすく伝えてくれました。
連邦政府や軍に掛け合い、感染が少ない州に掛け合い、毎日感謝したり憤慨したりしていました。
111日間1日も欠かさず行われた記者会見では、凄まじい現実を容赦無く数字で伝える一方で、心の通った自分の言葉で励まし続けたクオモ知事に、癒された人は少なくありませんでした。
残念ながら今は、高齢者施設での新型コロナ感染による死亡者数を過少に発表していた疑い、そしてセクハラなどで訴えられていますが…。
話が横にそれましたが、小池知事の今までの言動を見る限り、クオモ知事のようなリーダーシップを執る能力も気力もあるとは思えません。
今この大変な時期に、こんな無責任で残酷なことを言い放てるのですから。

大阪はそれで大変なことになったのです。
それを知っててこんなことを言うのは確信犯です。
大阪は今からほんの2か月前、全国で一番多くの死者が出てしまいました。
それも自宅で、治療も満足に受けられず、苦しみ抜いた末に亡くなったのです。

本当に医療崩壊は逼迫しています。
一旦そうなってしまったら、後はもうガラガラと壊れていくしかありません。
日本にはCDCのような「疾病予防管理センター」やパンデミックに対応するためのシステムが構築されていません。
パンデミックの経験が無く、いつか起こるかもしれない国家的危機を想定して、事前に対応できるように準備するような政府では無かったからです。
税金を自分たちの好きなように使い、利権を貪り、権力と金と票を集め、今の地位が守られさえすれば良い。
国会はグダグダで、公文書では隠匿や改ざんや破棄が横行し、自公与党の政治家は役人が書き上げた原稿を音読するのみ。
もう政治はすっかり壊れてしまっているわけで、そんな状態のところにニューヨークが経験した地獄が現れてしまったら、もう取り返しのつかないことになってしまいます。

この首相と呼ばれている男の無能と無責任っぷりを書き起こしてみると、恐ろしさと悲しさで体が震えてきます。

記者:
昨日は東京都と全国で、過去最多の感染者数が確認されましたが、総理はなぜ、ぶら下がり取材に応じていただけなかったのでしょうか?

菅義偉:
あのー、ぶら下がりって毎日、いー、対応することでなくて、えーそこは一定の方向性をですね、えー示す中で、えー今日もこのように、対応させていただいてます。
ワクチン接種、えーさらに、この、おー抗体カクテルの治療法…。

志位和夫:
東京も全国も、過去最悪の数字が出てる。
その時にですね、一国の首相が、「お答えする内容がない」、これ、許し難い無責任な姿勢だと思います。

菅義偉:
ワクチン接種、えーさらに、この、おー抗体カクテルの治療法…。

田村智子:
総理がね、重症化リスクを7割減らす新たな治療薬、これ強調したんですね、27日。
確かにね、状況を変える可能性は否定しません。
しかし、その証明にも至っていないんですよ。
「酸素投与を要しない患者を対象に投与を行うこと」
「症状発現から8日目以降に投与を開始した患者における、有効性を裏付けるデータは得られていない」と書かれています。
つまり、中等症、重症、こういう患者への治療薬にはならないということですね。
さらに、変異株に対しては、「本剤の有効性が期待できない可能性がある」、こうも書かれているんですよ。
「ワクチン接種が進んでいる」とか、「新たな治療薬を徹底して使う」とか、「医療の逼迫は冬ほどではない」とかね、これらの発言は、またも誤ったメッセージとなってしまうんですよ。

菅義偉:
おー、人流は減少傾向にあり、

志位和夫:
「人流が減ってる」?
そんな単純な評価してないじゃないですか。
「思うように減っていない」
だからこのままだったら「感染が広がる、継続する」ってことを、厚労省のアドバイザーボードそのもの自身が言っているじゃないですか。


東京五輪を一刻も早く中止してください!
コメント
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