ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『内閣人事局』を設置し『政治主導』にした安倍内閣に森友文書書き換え疑惑の責任があります!内閣総辞職!

2018年03月05日 | 日本とわたし
昨日の国会質疑、もちろん夜中だったので、ライブで観ることはできませんが、ツイートを読めばどんどん、まるで生中継を観ているかのごとく、その場の様子が活き活きとわかります。

今国会もまた、いい加減で無責任で、尚且つ強引な態度でもって、いろいろな物事が押し切られてしまうのかと思いきや、
朝日新聞のスクープ記事によって、動きがガラリと変わってきました。

昨日は、わたしたち在米有権者が心から応援している、山本太郎議員が質疑に立ちました。





実況ビデオを観ていただくとわかりますが、太田理財局長の答弁のしどろもどろっぷりは、まだこの人の中に、公務員としての良心が残っている(いいように取りすぎ?)からかもしれません。

そして、太田理財局長も含む、すべての官僚の人たちに訴えます。


また笑ってる…気味の悪い人です。
一体なにが可笑しくて笑うのでしょう。
気持ちがついていかなくなっているのか…。


山本議員はまた、生活保護に対する政府(自民党)のやり方にも、追求の矢を向けました。











この国会では、官僚に、良心に基づく行動を訴える議員が増えてきました。
安倍政権が、何かというと「あれは局長や官僚が勝手にやったこと」にして、有りとあらゆる悪事の責任を取らないから、ここまで政治が劣化してしまったからです。

でも、よくよく考えてみると、本当はそんなことを言っていられなかったのです。
その根本となる『内閣人事局』を設置して、その最高責任者だと胸を張っていたのは、安倍氏自身だったのですから。





そこをきっちり厳しく追及してほしいと思います。





けれども、こんな動かぬ証拠もちゃんと存在します。


はっきりと自分が関わっていることを認識し、その上で気をつけなければならないなどと言っている昭恵氏を、国会の場に立たせることができなければ、野党の仕事は中途半端です。

森友疑獄問題に詳しい菅野さんのツイート。










この内閣広報室の記者クラブ会見も、本当にひどい有様です。
記者クラブには、ほんの一部の者を覗いて、まともな記者がいないのですか?
カタカタとパソコンのキーを打つ音が聞こえてくるだけで、記者なら当然追及するだろうことが次から次へと起こっているのに、なんという態度だろうと、毎回視聴するたびに腹が立ってなりません。
記者なら記者としての、真っ当な仕事をしてください!



最後に、田中さんの記事を紹介します。
官僚による公文書改ざんを見抜いた、元官僚の小西洋之議員の話を書いてくださっています。
ぜひお読みください!

これが「森友の改ざん公文書」だ 避けられない内閣総辞職
【田中龍作ジャーナル】2018年3月5日
http://tanakaryusaku.jp/2018/03/00017658
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米国『銃規制に向けて行動する高校生たちと、それを支え守ろうとする大学』事情

2018年03月04日 | 米国○○事情
友人の志津子さんが、フロリダの高校で起こった銃撃事件の後、その高校のみならず、他の地区の高校生たちが抗議行動を行ったことに対する、大学の素晴らしい対応について書いた記事を、要約してくれました。

彼女のコメントとともに紹介します。

戦争を起こして経済を回しているような非道性を持ち、銃器をすべての国民が持つべきだなどという、とんでもない思想が根付いている国で、
戦争はやめよう、銃を捨てよう、などという願いは、到底叶うものではないと、事ある毎に思い知らされてきました。
小さな子どもたちから大人まで、どんなに大勢の人たちが命を奪われてもなお、良い方向に進まなかったのですが、
今やっと、この高校生たちの、一市民としての平和的抗議行動が、巨大な岩石を動かそうとしています。

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「後何人の生徒たちが死ななくてはならないのか」 
ー高校生らの銃社会への抗議が全米へー

【JUNGLE CITY.COM】2018年2月19日
https://www.junglecity.com/news/high-school-students-against-gun-violence-spread-around-the-nation/

フロリダ州南部のパークランド市にあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で、14日に発生し、17人が死亡、10数人が負傷した銃乱射事件を受け、高校生などが主導する抗議活動が、全米各地で始まっています。

Women’s March の主催団体は、銃による暴力から学校を守る法律を可決することを、米国議会に求めるため、
事件発生から1ヵ月目にあたる3月14日に、午前10時から17分間にわたり授業をボイコットする、「National School Walkout」を呼びかけています。



また、同校の生徒たちとその家族は、3月24日に学校をボイコットし、ワシントン DCで抗議活動「March for Our Lives」を予定していると発表。
ワシントンDC まで行くことができない場合は、それぞれのコミュニティで活動することを呼びかけています。




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こういった連帯づくり、行動の早さはもちろん、その活動に対する大学(多くの高校生たちにとっては次に目指す場所)の姿勢と行動が、本当に素晴らしいのです。

志津子さんはそのことを書いてくれました。
では、どうぞ読んでください。
(まうみ注・転載にあたり、文字の強調を加えました)

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【「我々が求めるのは君たちのような高校生だ」と、大学が声明を出す】

フロリダの高校で銃撃事件が起こり、そこの高校生たちが声を上げ出した時、他地区でも授業をボイコットして、抗議行動を行った高校が続出した。
その時、多くの学校が集会を禁じ、「学校の命令に従わない者は罰則を与えるぞ」と脅した。
それでも構わずに、高校生たちが、フロリダの高校生たちの抗議行動に呼応して、授業を抜け出した。
事件のあった学校の集会に、駆け付けた他校生たちもいた。



あの高校生たちは懲罰を受けたのだろうか、と思っていた時に、こんな記事に出逢った。

Amid Threats of Discipline, Hundreds of Colleges Assure Prospective Students Anti-Gun Protests Cool With Them
https://www.commondreams.org/news/2018/03/01/amid-threats-discipline-hundreds-colleges-assure-prospective-students-anti-gun

アメリカの大学入試は、数回の全米一斉テストの点数や成績表の他、エッセイや課外活動記録(ボランティア活動なども含む)、教師の推薦書などを、入学を希望する大学に提出しなければならない。
そして大学は、それらを総合的に吟味して、その生徒を入学の有無を判断する。

抗議活動を行ったために懲戒処分を受ければ、それが大学側に伝わる可能性もあるだろう。
それに対して、アメリカの大学の多くが、
「平和的な活動の結果の懲戒処分があったとしても、それが入学拒否の理由にはならない」という声明を出した


NACACは、主に、アメリカの大学の入学選抜担当官、高校のカウンセラー、民間教育機関が連携しながら、生徒により良い教育と機会を提供することを目的とした、アメリカ最大の教育組織だ。
そのNACACが、ホームページに、250以上の大学や専門学校などが、懲戒処分に対しどのような立場を取るかが分かるデータベースを載せた。(リンク内参照)
https://www.nacacnet.org/…/college-and-university-update-o…/

その殆どが、「学生の市民としての関わりを奨励することが、大学としてのミッションの一つである」と述べている。

ハーバード大学の声明:
ハーバード大学のミッションは、我が校の学生が、市民としてリーダーシップを発揮出来る準備期間として、変容可能な基礎教育を与えることです。
問題であると学生が思うことに対しては、彼らが平和的に抗議活動を行う権利を持っている、という我々の信念が、大学のミッションの根底をなすものです。


MIT(マサチューセッツ工科大学)の声明:
市民としての責任については、MITに於ける他の殆どの事象と同様、行動することから最もよく学ぶことが出来ると信じています。
市民として責任を持つということは、まさに我々が、お互いに対して、また公共に対して持っている責任を、実行に移すことです。


UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)の声明:
平和的で、意義のある抗議活動や市民行動は、あなたの大学選考や奨学金授与に、何ら影響を与えるものではありません。
カリフォルニア大学のモットーは、Fiat Lux(ラテン語で『光あれ!』)であります。
UCLAは、最悪の状況下でも、楽観主義を抱くことで知られた大学です。
事件のあったストーンマン・ダグラス高校とコミュニティの人たちは、我々全てにとって、光の象徴であります。



大学の中には、ツイッターで声明を出し、銃規制を訴える行動に参加した、或いはこれからの抗議行動に参加する予定がある高校生たちに、サポートの意思を示しているところもある。

エール大学ツイート:
エール大学は、銃規制や、他の目的の校外活動に参加する高校生たちを、誇りを持ってサポートします。
そして、高校がそのような生徒に対し、懲戒処分を下したとしても、それで我が大学への合格決定が取り消されることは、絶対にありません。


テキサス大学ツイート:
我が大学は、自由な探求や表現という原則にコミットします。
そして、知識の拡充と、考えを交換する自由が守られる環境を、作ることに努めます。
そのような大学のメンバーは、それぞれの考えや意見を持ち、しっかりと守り、表現する権利を持ちます。
この大学の責任は、大学に入学を認められた高校生も包括するもので、憲法で認められた表現の自由の権利を実行することで、損なわれるものではありません。




真っ先にこのような声明を出した、MIT大の学部長は、大学新聞に、
「学生たちは、決まった特定の目的地を目指すのではなく、地図を広げて、羅針盤が指す方向を目指しなさい」と、
大学の選考に影響を出すと思うことなく、信念を持って、意義のある行動をしてもよいのだ、というようなことを書いている。
「MITの教育は、単に事実や数字を学ばせることではない。
人類の向上のために賢く、創造的に、効果的に何かが出来る能力と、情熱を成長することを学ばせることである」



3月14日には、事件で亡くなった17人の級友たちや先生の数に合わせて、17分の全米一斉校外活動が行われる予定だ。

そして、3月24日は、ワシントンで、「私たちの命のための行進」March for Our Livesを行う。

フロリダの高校生たちを、そしてそれに呼応する高校生たちを、大学の良識がしっかりと支え、守ろうとする動きは、実に胸をうつ。
また、ACLU(アメリカ自由人権協会)は、東はメイン州から西はテキサスまで、懲戒処分について言及している高校の生徒たちに向けて、
ブログで生徒たちの権利について説明し、動画でも「自分たちの権利を知ろう」というライヴストリームを流し
て、話題になっている。

守るのは大人だ。


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はじめの一歩

2018年03月04日 | 音楽とわたし
先週の木曜の晩からお天気が崩れ、暴風と霰(あられ)や霙(みぞれ)や雪が、一日中降り続いた。
土曜日にはやっと何も降らなくなったけど、風が強くておまけに寒い。

そんな中、所属しているアマチュア音楽家協会の、去年から始まった小編成のオーケストラの、アシスタントコンダクターとして紹介してもらうために、バスに乗ってマンハッタンに出かけた。

セキュリティカメラが設置されてるぞ!というサインを見て、何かの捜査の際に、こんなふうに写真を撮ってるわたしはどう思われるんだろう、などと思いながら撮った。



リハーサルスタジオはビルの10階。
エレベーターを待っている、バイオリンや管楽器のケースを背負っている人たちの顔を見て、早くも心臓はドキドキ。
どんなふうに自己紹介をしたらいいものか…などと考えながら、つい俯いてしまった。

何の楽器も持たずに練習場に入って来たわたしを見て、みんなそれぞれ?…な顔をしている。
この練習の次は、次の土曜日に行われるドレスリハーサルだから、ちゃんと仕上がっていなければならないのに新入り?みたいな。

メンバーが全員揃った(本当はもっといたのだけど、舞台のサイズの関係で20名まで人数を絞った)ところで、アルベルトがみんなに、今夜は紹介したい人がいるのでと言い、わたしは慌てて立ち上がった。

えっと、まうみです。
と、名前だけ言って、次の言葉が出てこなくなってしまった。

アルベルトが苦笑いしながら、「彼女を今度、僕のアシスタント、第二指揮者として迎えることにしたのでよろしく」と、紹介してくれた。

へえ〜…。

改めてしげしげと見られること30秒。
あ〜緊張する。

フォーレのパヴァーヌ、ベートーヴェンのピアノコンチェルト第4番(ピアノはニール)、それからヴィヴァルディの小曲をカウンターテナーのマティアスと演奏する。

練習時間は全部で3時間。
曲を通す前に、アルベルトが気になっている箇所のダメ出しをするのだけれど、指揮者と演奏者たちの間に漂う緊張感が、ピリピリとこちらに突き刺さってくる。
ううむ、自分にできるのか、ほんとに…。
ピアノを教えるのとは全く違う。
それぞれが特大級のプライドを持っている、ニューヨーカー管弦楽器奏者たちと、一つの音楽を紡ぎ合わせていく。
ちっちゃい頃からの夢を叶えるべく、わたしがやる!と手を挙げた。
そしたら、じゃあお願いしようとあっさり決まって、それからじわじわと焦り出した。
鏡に向かってポーズをとってみたり、オーケストラの音楽に合わせて指揮の真似事をしたり、ユーチューブで指揮の勉強ビデオを片っ端から観たり、
いやいや、何やってんだか…。

でも、ほんとにやりたかったんだ〜。
だからやらせてもらう。
よろしくお願いします!



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『半落ち』ではなく『激落ち』安倍政権、自己利益のためのウソはもうやめなさい

2018年03月03日 | 日本とわたし
安倍政権は疑惑の問屋。
普通なら、民主主義国家なら、とうの昔に消えてますよ、政界から。

どの疑惑もてんで解決しないままで、のらりくらりとはぐらかされてきましたが、ここにきて朝日新聞が、スクープ記事を出しました。
そしたらいきなり、このタイミングで、羽生選手に国民栄誉賞だぁ〜と一面で報道させる、ワンパターンな作戦に出たようです。




<森友文書改ざん疑惑>政府防戦 財務省「6日説明」
【毎日新聞】2018年3月2日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180302-00000083-mai-pol

今国会での裁量労働制の対象拡大を断念し、不安要因を摘み取ったはずの安倍政権に、新たな懸案が浮上した。
2日の国会では、学校法人「森友学園」問題が再燃。
財務省が、国有地売却に関する決裁文書を、改ざんしたのではないかという野党の追及に、
同省は、6日の衆院財務金融委員会で、調査結果を報告すると約束したが、収束の見通しは立っていない。
【野口武則、樋口淳也】

共産党の小池晃書記局長は、参院予算委員会で、決裁文書の原本を、国会に提出するよう要求。
麻生太郎副総理兼財務相や、財務省の太田充理財局長は、「捜査への影響」を盾に応じず、審議は7回中断した。
小池氏は、「改ざんしていないとなぜ言えないのか」「語るに落ちた。結局、(元の文書の存在を)認めている」と攻め立てた。

立憲民主党の福山哲郎幹事長に対しても、太田氏は、同様の答弁に終始
野党の質問が、報道ベースにとどまっているとみた麻生氏は、「仮定の質問には答えかねる」と反論した。

森友問題を巡っては、「安倍晋三記念小学校」と報じた朝日新聞を、首相が国会で繰り返し批判するなど、政権を挙げて、火消しに躍起になっていた
参院予算委前には、麻生氏が記者会見で、
「捜査に協力しないという印象には書くなよ。あんたらの書き方は信用できないから」と、同紙をけん制する場面もあった。

太田氏は、2日の衆院財金委で、財務省が、昨年2月の問題発覚後に、国会に開示した文書について、
「近畿財務局管財部で把握、整理し、保存しているもの」と説明。
財務省本省は関与していない、というニュアンスをにじませた

しかし、共産党の宮本徹氏から、「本省はいつ入手したのか」と問われると、「明確に覚えているわけではない」とかわした
森友問題は、簡単に幕引きとはなりそうにない。

希望の党と民進党は2日、財務省へのヒアリングを実施。
同日中に、立憲、共産、社民、自由4党も加わった、合同会合に拡大した。
労働時間に関する、厚生労働省の異常データ問題に続く疑惑で、野党の結束は強まっている。

佐川宣寿前理財局長は、昨年の国会で、交渉記録を「廃棄した」と説明していたが、財務省は今年2月、新文書20件を公表し、整合性が問われている
この日、安倍晋三首相は、決裁文書に関して、一切答弁しなかったが、財務省の改ざんが事実なら、政権のダメージは極めて大きい。

首相官邸幹部は、
「少し言葉を書き換えた程度の話だ。大したことはない」
と語る。

一方、立憲民主党の枝野幸男代表は、
「相当な疑いがあると言わざるを得ない。事実関係をできるだけ早く明確にしていきたい」と、引き続き追及する考えを示した。


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そして今回はこの人大田氏が、国会議員を愚弄する答弁に終始。


親方のひん曲がりさんは、何を血迷ったか、こんなことを。








まあ、胸の内のざわざわを誤魔化すための、彼特有のユーモアのつもりだったのかもしれません。
だって、この朝日新聞のスクープが意味するものはこれですから。












「少し言葉を書き換えた程度の話、大したことはない」
こんなことを堂々と言う政府高官って…誰やねん?って思いません?



どんな風に書き換えられていたかというと、




こんなの、少し言葉を書き換えた程度の話なんてことにはなりませんよ。

安倍政権の終わりの始まりです。
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安倍政権は、労働者の暮らしの質や健康のことなんてどうでもいいんです、このニヤニヤ笑いとヤジが証拠!

2018年03月02日 | 日本とわたし




安倍首相が国会でありえない行動に!
裁量労働制データ捏造隠しで予算案強行採決、過労死の危険性を問われてニヤニヤ

【LITERA】2018年2月28日
http://lite-ra.com/2018/02/post-3831.html

生活保護や医療・介護給付のカットなど、社会保障を削り、軍事費に約5兆円も注ぎ込むという、国民の暮らしを切り捨てる2018年度予算案が、本日午前、衆院予算委員会で「強行採決」された

衆院予算委では、国会に提出予定の「働き方改革関連法案」をめぐって、データ捏造問題が浮上したが、安倍政権は無責任な答弁を連発。
にもかかわらず、審議も不十分なまま、与党は、衆院本会議できょう、予算案の強行採決に踏み切る予定だ。
 
これは明らかに、裁量労働制をめぐるデータ捏造や、森友、加計問題で、安倍首相がこれ以上、追及されないための措置だろう。
衆院の予算審議を早く終わらせてしまえば、安倍首相が答弁に立たなければいけない状況、その様子を、テレビ中継される機会はぐっと少なくなる。
だから、国会のもっとも重要な議論を、すっとばしてしまおうというのだ。
 
まさに卑劣と言うしかないが、安倍首相は、自分の失態や不正を封じこめるために、他にもさまざまな姑息な行動に出ている。
裁量労働制について、午前の締めくくり質疑で、「(裁量労働の)きっちり実態把握をしない限り、政府全体として前に進めない」と発言、
法案の提出時期がずれ込む可能性を示唆したが、これも世論の反発をそらして、ほとぼりを冷ますために、先延ばしにする作戦だろう。
 
そもそも、安倍首相は、
「裁量労働制のほうが労働時間は短いデータもある」と答弁し、
それが捏造データだと判明したあとも、
「精査中の情報に基づく答弁は撤回したが、データを撤回したわけではない」
「(答弁前にデータが)正しいかどうか確認しろなんてことは、あり得ないんですよ」、などと開き直ってきた。
 
しかも、データからは、あり得ない異常な数値が次々に見つかり、その上、加藤勝信厚労相が「なくなった」と答弁していた調査票まで発見されたというのに、
安倍首相はデータの撤回も、法案提出の撤回もせず
「自由な働き方をしたいと言う方がおられるのは事実」「(働く人の)目線に立っている」と強調してきた。
しかし、安倍首相が一貫して立っているのは、「雇用主、経営者」の目線であることは明白だ。
事実、26日に、経団連の榊原定征会長は、「(データの)ミスの問題と法改正の趣旨は別問題」と、安倍首相と同じ主張をおこなった上で、
「改正案を、今国会中に成立させてほしいというのが我々の立場」と述べている。


■「過労死」問題を追及されてニヤニヤ笑いだす安倍首相

安倍首相は、こうしたスタンスを、いまもまったく変えてはいない。
それがよくわかったのが、26日の衆院予算委だった。
希望の党・玉木雄一郎代表が、「多くの働く人の健康と命にかかわる問題」であると追及しているのに、
安倍首相は、玉木代表が質問している最中に、自席でニヤニヤと笑いを浮かべてみせた
このことに玉木代表が、
「人が死んでる話なんですよ!そのことをなんでこんなに笑えるんですか。そんなにおかしい質問なんですか!おかしいでしょ!」と反発すると、
安倍首相は、
「あまりにも玉木委員が興奮されるから、こういうのはしっかりと落ち着いた議論をしましょうよ」などとのたまったのである。
 
昨年、過労自殺に追い込まれた、電通の高橋まつりさんの母親と、安倍首相が対面した際、安倍首相は、“若干涙ぐみながら(話を)聞いていた”と言い、
長時間労働に対する実効性のある規制を求められて、「私は何としてでもやりたい」と答えたと報じられた。

──それがどうだ。

捏造データを用いて、「裁量労働は一般より労働時間が短い」という明らかな嘘をつき、裁量労働制は過労死につながる危険があることを指摘されていても、
ニヤニヤ笑うという不誠実極まりない態度をとって
は、「落ち着いた議論を」などと言っているのだ。
 
しかし、一番「落ち着いて」いないのは、実は安倍首相だろう。
安倍首相のこういう言動は、状況がまずいと焦り、なんとかごまそうとしているときのパターンだ。
おそらく、安倍首相は、これから裁量労働制データをめぐって、厚生労働省の捏造だけでなく、官邸や自分自身の指示の証拠が出てくる可能性を考え、かなり怯えているのではないか。
 
そうした影響か、同日の衆院予算委で、安倍首相は、森友問題をめぐっても、とんでもないことを口走っていた。
 
それは、立憲民主党の本多平直議員が、総理大臣夫人付きだった谷査恵子氏が、森友学園の「国有地の売買予約付定期借地契約」についての要望FAXを、財務省に送っていた問題をとりあげたときのことだ。
安倍首相は1年前、
「私や妻が関係していたということになれば、私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と答弁したが、
本多議員は、総理夫人付け秘書の谷査恵子氏の要望FAX送付は、「関わっていた」ことになるのではないか、と質問した。
 
すると安倍首相は、こんなことを言い出したのだ。
「国有地の払い下げ、あるいは認可について、一切関わっていないということであります」
「国有地の払い下げか認可について、私や私の妻や事務所が関われば、責任をとると言うことを申し上げたわけでございます」



■ 国有地貸付への関与追及され、「払い下げに関係してたら辞任」と条件変更

ようするに、FAXは、国有地の「貸付の段階」の話であって、「私や妻が関係していたら、総理も国会議員も辞める」という発言にはつながらない、と言うのだ。
1年前、安倍首相が辞める発言をしたとき、「払い下げや認可には関係していたら」なんて一言も言っていなかったのに、いきなり自分の発言を改ざんして、辞任の条件を狭いものにしてしまったのである。
 
しかし、これ、裏を返せば、安倍首相は、妻・昭恵夫人が“貸付に関わった”ことを、認めているようなものではないか。
 
実際、安倍首相自身も、この答弁がまずいと思ったのか、きょうの締めくくり質疑で再度、この問題を問われると、
今度は貸付についても、「貸付そのものに何か便宜を与えるという意味における関与はまったくない」と、わけのわからない表現でごまかす始末だった。

「強行採決」で、裁量労働制データ捏造も、森友、加計疑惑も、すべて蓋をしてしまおうという安倍首相
しかし、あの壊れ方をみていると、そのやり口はそろそろ限界にきているのかもしれない。
(編集部)


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「妻が(森友学園側に)どういう答えをしたかは、そんな大切なことか。大切な問題じゃないんじゃないか。ほとんど意味のないことだ」










もう何年もの間、この人のいい加減な物言いを聞かされてきました。
私物化の権化のような夫と、どこにでもホイホイと姿を現し、お金や支援を請われては夫に連絡し、大金が流れるようにしたり難しい申請が通るようにしては上機嫌の妻。
こんな人格の低い夫婦に、日本の立法、行政、司法が乱され、おとしめられ続けているというのに、それを報道がきちんと伝えない。
一つの国が、こんなにも短い期間で、ここまで劣化してしまうなんてと、信じられない思いでいましたが、
政治家主導で官僚の人事を動かすという、2014年の5月に設置された『内閣人事局』が、政治の世界に様々な弊害を生み出し、官僚側に忖度の態度がそこかしこに現れ出した頃には、急な坂道を転げ落ちるような劣化ぶり…。

それにあぐらをかいて、国会ではふんぞり返り、意味不明の下手くそな答弁を長々と続け、立場が悪くなるとニヤニヤ笑い、野次を飛ばす総理大臣と副総理大臣。
この親の七光り世襲議員たちを、1日も早く国会から追い出してください!
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催眠療法で出会った13歳のわたしと萌黄色の立方体

2018年03月01日 | ひとりごと
昨日の水曜日、うちから車で1時間ぐらい走った所にお住いの催眠療法士のひろこさんに、極度のステージ恐怖症の治療をしてもらった。
心の問題を診てもらうとき、これまではずっと英語だったので、嬉しいはずなのに何だか緊張して、前の晩はよく眠れなかった。
突然酷い風邪ひきの症状が出て苦しんでる夫に、親切にしてあげられないくらいに、妙に混乱していた。
というか、あんな風邪には絶対にかかりたくない!と思うような有様だったので、ついつい避けて、それが夫には冷たい奴だという印象を与えたらしい。
でも、わたしなりに心配したり気を遣ったりしてたんだけどな…喉に良さそうな食材使って料理したり、みかん湯作ったり…。

とにかく、ずっと前からお願いしていて、やっと決心がついて予約をしたのだから、風邪なんかにかかっていられない。
そう思って頑張ってたけど、じわじわと喉の辺りにいや〜なイガイガが発生してくるし、まるで寝付けないしで、当日の朝はボロボロ…。
朝のストレッチ体操&リンパマッサージとシャワーで元気づけして、車に乗り込んだ。

自宅兼治療所のひろこさんの部屋はほんわかと温かで、催眠やなくて睡眠になってしもたらどないしょ…と、一瞬心配になったけど、
もちろんそんなことには全然ならなくて、治療の一環の問診で、自分自身のことを話すのに精一杯。
ひろこさんも、あまりにもトンデモな出来事が多過ぎて、メモをするのに大変な様子だった。
でも、ああ、やっぱり楽だ、日本語で説明するのは。
何回かインタビューを受けたのだけど、英語の時はほぼ半日、日本語の時も約6時間、我ながらなんという人生なのだろうと思う。

今回はずいぶんと端折って話したのだけど、ステージに立つのが怖い、人前で演奏するのが怖い、というわたしを治療するのに充分な話を聞いてもらい、催眠療法が始まった。

前に一度、英語で受けたことがあるのだけど、やっぱりこの治療はおもしろい。
起きているし、周りの音や空気や匂いもちゃんと感じているのに、別の世界にいることもわかる。
ひろこさんの言葉の一つ一つが、わたしの心の奥深いところでゴリゴリに固まっている何かを、優しく揉みほぐしてくれているのもわかる。
そんなふうに、ひろこさんの言葉に受け答えしているうちに、わたしの長い長い(けれども怪我や病気や家庭環境のために何度も中断を余儀なくされた)ピアノ人生の中で、
たった一度だけ、気持ちよく人前で弾けた、そしてそのことに驚いたり喜んだりしながら、一番聞いて欲しかった母親がいないことを悲しんでる13歳だったわたしが、
2メートルほど離れた、階段の踊り場のようなところに立って、今のわたしを戸惑ったように上目遣いで見ていた。
わたしのことを43年後の自分だなどとは知る由もなく、あんた誰?みたいな顔をして、内股の足をにょっきり出した13歳のわたしは、紺色のワンピースを着ていた。
わたしも彼女もずっと黙っていたけれど、彼女の瞳が話し始めた。

「なんて言ってますか?」
「辛い。ほんとは辛いって」

母親が家を出てまだ1年も経っていなかった。
両親の離婚に際し、どちらの親と暮らすかを迫られた時、わたしたち姉弟二人を養うのに有利な条件を有する父の元に残ると答えた。
それなのに、母が家にいなくなった途端、働こうとしなくなった父に失望し、何の前触れもなく再婚することを告げ、あれよあれよという間に義理の母と弟と妹を家族にした父に憤っていた。

辛くないふりしてるけど辛い。
元気なふりしてるけどしんどい。
でも、しっかりせんとあかんねん。
わたし、おねえちゃんやから。
わたしが決めて、弟を巻き込んでしもたんやもん。

辛いなあ、しんどいなあ。
けど、よう頑張ってるなあ、えらいなあ。

わたしはじわじわと彼女に近づいていって、そしてツヤツヤのおかっぱ頭を腕に抱き、何度も何度も撫でた。

わたしの閉じた目から涙があふれた。
でも、13歳のわたしは泣いていなかった。
映画や本の話などでは簡単に泣くのに、降りかかってくる災難(ほとんどが人災だったけど)に泣くことを許さなかった時期があった。
そんなことを思い出した。


人前でも、ピアノを楽しく、充実した気分で弾けた時の気持ちを、色と形で表してみてください。
ええと、困ったなあ…。
時間がかかってもいいですよ。

だんだんと、萌黄色の立方体が見えてきた。
それは、両方の手のひらで抱えられるほどの大きさで、割って見たわけでもないのに、真ん中がクリーム色をしていた。
外側はどちらかというとツルツルした感じだけど、手触りは柔らかい。
ほんとに綺麗な萌黄色だった。

それで13歳のあなたを包んであげてください。
そして、今のあなたの体の中に、ゆっくりと抱き入れてあげてください。


わたしが今こうして、またピアノに向かえるようになったこと、大曲に挑めるようになったこと、そしてその練習の成果を発表する機会を持てること、それらすべてのことに心から感謝しているけれど、
ひろこさんはそこからもう一歩進んで、舞台の床も、壁も、ドアも、ライトも、音響装置も、そしてもちろんピアノも、
すべてがわたしを温かく受け入れ、わたしがそこに行き演奏するのを待ってくれていると、何度も繰り返し話してくれた。
作曲者のフォーレだって、自分の曲をこんなにも努力して練習し、良い演奏にしようと頑張っているわたしたちを、嬉しそうに見守ってくれている。

みんなまうみさんの味方なんですよ。


治療が終わり、気がつくと3時間も経ってしまっていて、本当に申し訳なかったのだけど、ふつふつとわいてくる勇気と安堵感に包まれて、とても幸せな気持ちになった。

どんな場所にせよ、ステージに上がる前に、ピアノもホールもみんな仲間で味方なんだから、同化するイメージを持つ。
萌黄色の立方体のシンボルから、愛をすべてに送ってから舞台に上がる。
弾く前に、フォーレさんにアクセスして、見守ってもらえるように頼む。

これがひろこさんから送られてきた追加メッセージ。
できたらどんなに楽しいだろうと思う。
だからやってみる。

******* ******* ******* *******

次の日、エリオットとの合わせ練習を、マンハッタン在住のとしちゃんに聞いてもらうため、ミドルタウンのリハーサルスタジオの一室を借り、約束の時間の7時に間に合うよう街の中をてくてく歩いていたら、

「すごく大変なことを言わなければならない」と、深刻な声でエリオットが電話をかけてきた。
「どないしたん?」
「楽譜が見つからない。多分、今まで家にいて今日出てった友人が、間違えて持ち出したと思う」
「ハァ〜?!」
「そのことを友人に何度も何度も、メールや電話で伝えてるんだけど、返事が全然来ない」
「そりゃ困ったな…」
「それに朝から風邪をひいて、ずっと寝てて、ついさっき6時過ぎに起きた」
「えっ?」
「とにかく、楽譜が無いと弾けない」
「バイオリン用の楽譜は家に置いてきたけど、わたしのピアノ譜の上にちっちゃい音符やけど、バイオリンパートが書いてあるから、それ読んで弾くってのはどう?」
「指使いとか弓使いの注意書きが無いと無理」
「う〜ん…」
「やっぱり申し訳ないけど、今夜はキャンセルしたい」

多分彼は、ギリギリのギリギリまで、風邪の様子を見ながら、なんとかして行こうと思ってたんだろう。
でも、楽譜が見つからないとわかった時点で、気持ちがプツッと切れたんだろう。
けど、それでもやっぱり、もうちょっと早く連絡してくれてたらと思って怒りがわいてきた。
だって、わたしもギリギリの体調だったんだもん。
でもまあ、二人して無理して、結局もっとこじらせてしまう、ってなことになるのも困るもんな。

なんとか気持ちを取り直して、聴きに来てくれる予定だったとしちゃんに、今夜はこういうことになったから、わざわざ来てもらうのは申し訳ないので、と電話した。
そしたら超親切なとしちゃんは、独りだと寂しくありませんか?などと言ってくれて、結局はわたしの個人練習に付き合ってくれた。

彼女はエリオットの長年のパートナーで、というより、どちらかというとエリオットのコーチで、彼の持っている良い部分を引き出して育ててきた人。
その数々の逸話や経験談を、たくさん話してくれた。
彼女の音楽に対する情熱、愛情が、そこかしこにほとばしる、とても楽しくそして有意義な話だった。

わたしが今だに悩んでいる曲の最初のソロ部分を、この曲が好きで何度も何度も聞いたというとしちゃんが、彼女のイメージで話してくれた。

「爽やかな草原を駆け巡るわたしの心、あるいは魂。
だから自由にどこにでも行ける。
重くない。
歓びに満ち溢れていて、幸せな感じがする」

わあ〜、そんなふうに感じたことがなかった。
それに、細かいところを細かく考えすぎていて、いちいち重たくなってしまっていた。
録音して聞いたら、なんか前に進まない、重苦しい感じがして困っていた。

「だからこの曲のイメージは緑。草原の緑です」

え?萌黄色とつながったよ!

ドレスリハーサルは2週間後。
萌黄色の立方体と一緒の初めての舞台。
もちろん緊張するだろうけど、なんだかちょっと楽しみ。
コメント
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