34年ぶりの珍事 馬の取り違えで新潟3Rエンブレムボムが競走除外に:ZBAT!競馬(サンスポ)
競走馬を取り違えるという珍しい事案が発生し、19日の新潟3R(2歳新馬、ダ1800メートル)の②エンブレムボム(栗・森秀、牡、鹿毛)が競走除外となった。
最終レース終了後に行われたJRAの説明によると、その日のレースに出走する馬は、装鞍所入所時にマイクロチップの照合および特徴確認を行うが、その際に別の馬であることが発覚。すぐに競走除外とした。
JRAの聞き取り調査によると、エンブレムボムとエコロネオ(牡2、鹿毛)は、7月28日に一緒に新規入厩し、8月2日にゲート試験に合格。その後、5日の調教から両馬を取り違えて調教ゼッケンを装着していた。そのまま取り違えに気付かず出馬投票も行ったため、今回の事態となった。両馬は馬体重が30キロほど違うが、森秀厩舎は馬の担当制ではなく当番で管理しており、また森秀行調教師がセリのため3日以降不在だったことも重なり、気付きにくかったとみられる。実際のエンブレムボムは12日にエコロネオとして放牧に出されている。
出馬投票後の競走馬の取り違えは、1989年2月25日中山7Rでホクトサイレンスを別の馬と取り違えた事例と、同年7月15日小倉6Rでイチライムテキとエイティナイナーを取り違えた事例以来、34年ぶりのことだが、競走馬にマイクロチップが埋め込まれるようになった2007年産馬以降では初めて。当時は過怠金10万円が科されたが「調教段階から両馬を取り違えるなど、非常に大きな影響を与えていると判断した」(庄村之伸裁決委員)ことから、森調教師には裁決運用の最高額となる50万円の過怠金が科される。
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馬の取り違えと聞くと少々ドキッとしますが(^^;)、それはさて置き、競馬に出走する馬たちは装鞍所に入る際にマイクロチップの照合を行う、つまり、デジタルデータによる個体確認(人間で言うところのマイナカードによる本人確認みたいなもの)を行うため、今回のようなケースでも、必ずレース出走前に取り違えが発覚するってことなんですね。
競走馬にマイクロチップが埋め込まれている話は知っていても、具体的のどのタイミングでどう使われているかを知る機会は少ないので、『ははぁ、装鞍所に入るタイミングでチェックするのね!』と妙に感心してしまいました。
それにしても、森先生不在中の取り違え発生とは言え、(過怠金はまだしも)馬主さんへの謝罪やら何やらできっと大変なんでしょうねぇ…。『馬の管理が担当制でなく当番制』というのも、効率が良い反面、こんなリスクもあるんですね。。
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