A 窯詰めの方法
1) 作品を棚板に載せ、段々に積上げる方法
一般的な窯詰めの方法です。(電気、ガス、灯油窯の場合)
2) 「さや詰め」による方法。(釉薬を掛けた作品を薪窯で焚く場合)
・ 「さや」と呼ばれる箱の中に作品を入れ、蓋をして其の上に更に、
「さや」を段々に重ねていく方法です。
・ 作品に薪の灰が掛からない様にします。
・ 薪窯以外でも、強還元に焼くために、「さや」の中に作品と伴に炭を入
れる場合も在ります。
ここでは、1)の方法の窯詰めについて述べます。
B 窯の性質(くせ)をつかむ。
1)釉薬は溶ける温度や、窯の冷める速さ(徐冷、急冷)によって、作品の色が
変化します。その他 酸化炎、還元炎、釉薬の流動性など色々な要素が絡ん
できます。
2) 何度か窯焚をすると、その窯特有の「くせ」をつかむ事が出来ます。
・窯が大きくなるに従いその「くせ」はハッキリして来ます。
・どの作品を何処に置いたら、望み通りに焼き上るかを考える。
C 作品のグループ分け
作品の大小や、多種類の釉薬が混在している作品群を、窯詰めするには、予め
作品のグループ分けをしていれば、効率的です。
・作品は重ねて窯詰めが出来ませんので、スペース的にも有効です。
1) 作品の高さを揃えて、グループ分けする。
2) 釉薬の種類別に、グループ分けする。
3) 上記を取り混ぜて、グループ分けする。
D 窯詰め
釉薬は種類によって、溶ける温度が、20℃程度の差が出る事があります。
1) 最下段は最上部に対して、温度が窯の大きさや窯の種類によって、
10℃ ~ 20℃程度低いのが一般的です。
イ) それ故 最下段は融点の低い釉薬を掛けた作品を並べる。
ロ) 又窯の温度は、最下段ほど早く冷えます。それ故 黒天目など早く冷や
した方が良い作品は、最下段に並べます。
ハ) 結晶釉など、結晶を成長させる為に、ゆっくり冷やす間合いは、最上部
に並べると良い。
ニ) 流れる(流動性がある)釉薬は、最上部では高温度が長く続く為、ここ
には並べない方が良いでしょう。
2) 窯詰めの実際
イ)窯詰めは、奥の最下段から作品を並べていきます。(窯が大きい場合)
ロ) 作品の高さを、なるべく揃える。
ハ)棚板に無駄なく載る作品を組み合わせて、無駄なスペースを少なくする
ニ) 作品と作品の隙間(スペース)は、指一本入る程度開ける。
ホ) 棚板から作品が、はみ出さない様にする。
ヘ) 支柱を3(又は4)本立てて、その上に棚板を載せる。
・作品と天井の棚板との隙間は、指一本程度開ける。
ト) 窯の天井部分が、アーチ状になっている場合は、そのアーチに沿って
作品を並べると、無駄が無い。
チ) 貝を置いて作品を、下から支える。
・ 本焼きは1200℃~1280℃で焼きます。高温になると素地は
やや軟らかくなります。(一般的には1200℃~1250℃が多い)
・ 脚の付いた角の平皿など、中間点が垂れ下がるのを防ぐ。
・ 逆に軟らかくなる性質を利用して、「ひび」の入った部分が垂れ下が
る様に、両側に貝を入れて「ひび」をくっ付ける。
・ 貝は赤貝、アサリ、ハマグリ、シジミなど何でも良い。
・ 貝の下に丸めた粘土片入れ、上から押さえて底面を平らにする。
・ 本焼きすれば、貝は手で崩れ粉々になり、取り除けます。
釉薬に貝の痕が付きますので、目立たない位置に置いて下さい。
1) 作品を棚板に載せ、段々に積上げる方法
一般的な窯詰めの方法です。(電気、ガス、灯油窯の場合)
2) 「さや詰め」による方法。(釉薬を掛けた作品を薪窯で焚く場合)
・ 「さや」と呼ばれる箱の中に作品を入れ、蓋をして其の上に更に、
「さや」を段々に重ねていく方法です。
・ 作品に薪の灰が掛からない様にします。
・ 薪窯以外でも、強還元に焼くために、「さや」の中に作品と伴に炭を入
れる場合も在ります。
ここでは、1)の方法の窯詰めについて述べます。
B 窯の性質(くせ)をつかむ。
1)釉薬は溶ける温度や、窯の冷める速さ(徐冷、急冷)によって、作品の色が
変化します。その他 酸化炎、還元炎、釉薬の流動性など色々な要素が絡ん
できます。
2) 何度か窯焚をすると、その窯特有の「くせ」をつかむ事が出来ます。
・窯が大きくなるに従いその「くせ」はハッキリして来ます。
・どの作品を何処に置いたら、望み通りに焼き上るかを考える。
C 作品のグループ分け
作品の大小や、多種類の釉薬が混在している作品群を、窯詰めするには、予め
作品のグループ分けをしていれば、効率的です。
・作品は重ねて窯詰めが出来ませんので、スペース的にも有効です。
1) 作品の高さを揃えて、グループ分けする。
2) 釉薬の種類別に、グループ分けする。
3) 上記を取り混ぜて、グループ分けする。
D 窯詰め
釉薬は種類によって、溶ける温度が、20℃程度の差が出る事があります。
1) 最下段は最上部に対して、温度が窯の大きさや窯の種類によって、
10℃ ~ 20℃程度低いのが一般的です。
イ) それ故 最下段は融点の低い釉薬を掛けた作品を並べる。
ロ) 又窯の温度は、最下段ほど早く冷えます。それ故 黒天目など早く冷や
した方が良い作品は、最下段に並べます。
ハ) 結晶釉など、結晶を成長させる為に、ゆっくり冷やす間合いは、最上部
に並べると良い。
ニ) 流れる(流動性がある)釉薬は、最上部では高温度が長く続く為、ここ
には並べない方が良いでしょう。
2) 窯詰めの実際
イ)窯詰めは、奥の最下段から作品を並べていきます。(窯が大きい場合)
ロ) 作品の高さを、なるべく揃える。
ハ)棚板に無駄なく載る作品を組み合わせて、無駄なスペースを少なくする
ニ) 作品と作品の隙間(スペース)は、指一本入る程度開ける。
ホ) 棚板から作品が、はみ出さない様にする。
ヘ) 支柱を3(又は4)本立てて、その上に棚板を載せる。
・作品と天井の棚板との隙間は、指一本程度開ける。
ト) 窯の天井部分が、アーチ状になっている場合は、そのアーチに沿って
作品を並べると、無駄が無い。
チ) 貝を置いて作品を、下から支える。
・ 本焼きは1200℃~1280℃で焼きます。高温になると素地は
やや軟らかくなります。(一般的には1200℃~1250℃が多い)
・ 脚の付いた角の平皿など、中間点が垂れ下がるのを防ぐ。
・ 逆に軟らかくなる性質を利用して、「ひび」の入った部分が垂れ下が
る様に、両側に貝を入れて「ひび」をくっ付ける。
・ 貝は赤貝、アサリ、ハマグリ、シジミなど何でも良い。
・ 貝の下に丸めた粘土片入れ、上から押さえて底面を平らにする。
・ 本焼きすれば、貝は手で崩れ粉々になり、取り除けます。
釉薬に貝の痕が付きますので、目立たない位置に置いて下さい。