窯詰めが済んだら、いよいよ点火(スイッチ ON) と成ります。
・(温度計のスイッチもONにし、メモ帳等も用意する)
1) 窯の扉(又は蒸気穴)を若干開け、釉薬の水分や、窯道具(棚板等)
の水分を蒸気として、外に逃がす様にします。
・ 蒸気を逃がさないと、窯の天井部に水滴が溜まり、それが落下して作品に
掛かると、作品にシミ等の汚れとして現れます。
2) 温度を上げる(昇温)スピードは素焼ほど神経を使う必要は有りません。
どんどん上げて下さい。
3) 炎の出る窯(ガス、灯油、薪など)では、強い酸化炎や、強い還元炎では
昇温のスピードは遅く、時には温度が下がる場合があります。
・ 燃料の供給量を増やしたら、温度が下がった場合、慌てずに、そのまま
の状態を保持して置けば、5分程度で又温度が上がる場合が多いです。
(10分たっても、温度が上がらない場合には、空気の供給量を増やすか
燃料の供給量を減らします)
・ 酸化炎にして、温度が下がる場合、煙突の引きを弱くします。
・一番昇温スピードが速いのは、中性炎で焚いた時です。
後で述べますが、酸化、還元の分かれる温度は、900℃ ~ 950℃
ですので、その温度まで中性炎で焚いても問題無いと思います。
4) 400℃程度になると、蒸気の発生量はほとんど無くなります。
ここで扉を完全に閉めます。(蒸気穴を閉じます)
5) 窯には幾つかの調整機能が付いています。
イ) 燃料(又はアンペア数)の量を調節する。
・ ガス圧、灯油の供給量、薪のくべ具合の調整。
・ バーナーのバルブの開き具合による調整。
ロ) 空気の供給量を調節する。(電気の場合はありません)
・ バナーと一緒に送り込む空気量。
・ 煙突の引きの強さを調整した空気量。
少なくとも以上二つの調整は必要です。窯に拠っては、更に調整機能がある
場合がありますが、調整機能をいじくり回すと、どの調整機能が作用したのか
解からなくなり勝ちですので、なるべく固定して使った方が良いでしょう。
6) 点火時の窯の状態をどうするかには、二つの 考え方があります。
イ) ともかく早く昇温する為に、中性炎で焚く方法。
ロ) 窯全体の温度をなるべく一定にして昇温する、やや酸化炎で焚く方法。
・ どちらが良いかは、窯により、経験により決めて下さい。
7) 今回の窯焚きは、酸化焼成か、還元焼成か、予め決めて置くと良いです。
・ 実際は窯が大きいと、窯の部分部分に寄って、酸化の部分、還元の部分
と分かれる場合が多いです。(特に燃料を使う窯)
・ 陶芸教室など複数の人が、色々な釉薬を使う場合、完全に酸化、還元と
区別して焼くことは実際的ではありません。
上記の窯の特性(クセ)を把握して、窯詰めをする場合もあります。
(窯が小さく、小回りのきく場合には、酸化、還元を区別します)
・ 尚 電気で焼成する場合、基本的には酸化焼成ですが、
ガス(プロパン)を供給して還元で焼成できる窯もあります。
窯が傷みますが、炭を窯の中に置く方法もあります。
・(温度計のスイッチもONにし、メモ帳等も用意する)
1) 窯の扉(又は蒸気穴)を若干開け、釉薬の水分や、窯道具(棚板等)
の水分を蒸気として、外に逃がす様にします。
・ 蒸気を逃がさないと、窯の天井部に水滴が溜まり、それが落下して作品に
掛かると、作品にシミ等の汚れとして現れます。
2) 温度を上げる(昇温)スピードは素焼ほど神経を使う必要は有りません。
どんどん上げて下さい。
3) 炎の出る窯(ガス、灯油、薪など)では、強い酸化炎や、強い還元炎では
昇温のスピードは遅く、時には温度が下がる場合があります。
・ 燃料の供給量を増やしたら、温度が下がった場合、慌てずに、そのまま
の状態を保持して置けば、5分程度で又温度が上がる場合が多いです。
(10分たっても、温度が上がらない場合には、空気の供給量を増やすか
燃料の供給量を減らします)
・ 酸化炎にして、温度が下がる場合、煙突の引きを弱くします。
・一番昇温スピードが速いのは、中性炎で焚いた時です。
後で述べますが、酸化、還元の分かれる温度は、900℃ ~ 950℃
ですので、その温度まで中性炎で焚いても問題無いと思います。
4) 400℃程度になると、蒸気の発生量はほとんど無くなります。
ここで扉を完全に閉めます。(蒸気穴を閉じます)
5) 窯には幾つかの調整機能が付いています。
イ) 燃料(又はアンペア数)の量を調節する。
・ ガス圧、灯油の供給量、薪のくべ具合の調整。
・ バーナーのバルブの開き具合による調整。
ロ) 空気の供給量を調節する。(電気の場合はありません)
・ バナーと一緒に送り込む空気量。
・ 煙突の引きの強さを調整した空気量。
少なくとも以上二つの調整は必要です。窯に拠っては、更に調整機能がある
場合がありますが、調整機能をいじくり回すと、どの調整機能が作用したのか
解からなくなり勝ちですので、なるべく固定して使った方が良いでしょう。
6) 点火時の窯の状態をどうするかには、二つの 考え方があります。
イ) ともかく早く昇温する為に、中性炎で焚く方法。
ロ) 窯全体の温度をなるべく一定にして昇温する、やや酸化炎で焚く方法。
・ どちらが良いかは、窯により、経験により決めて下さい。
7) 今回の窯焚きは、酸化焼成か、還元焼成か、予め決めて置くと良いです。
・ 実際は窯が大きいと、窯の部分部分に寄って、酸化の部分、還元の部分
と分かれる場合が多いです。(特に燃料を使う窯)
・ 陶芸教室など複数の人が、色々な釉薬を使う場合、完全に酸化、還元と
区別して焼くことは実際的ではありません。
上記の窯の特性(クセ)を把握して、窯詰めをする場合もあります。
(窯が小さく、小回りのきく場合には、酸化、還元を区別します)
・ 尚 電気で焼成する場合、基本的には酸化焼成ですが、
ガス(プロパン)を供給して還元で焼成できる窯もあります。
窯が傷みますが、炭を窯の中に置く方法もあります。