わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶磁器の絵付け 2(下絵付)

2010-01-04 16:29:10 | 作品の装飾と陶磁器の絵付け
引き続き、陶磁器の、絵付けについて、述べたいと、思います。

 ② 下絵の具の種類と選定

  ) 昔より使われている、下絵付けの、代表的な絵の具として、酸化鉄による鉄絵、鬼板によるもの、

     及び、呉須に代表される、酸化コバルト配合の物が有ります。

  ) 現在では、上記以外に、赤、白、ピンク、黄色、緑、青、黒、茶、茶金などが有り、

     同じ色の範囲も、多種多様で、豊富な種類が、市販されています。

     (尚、メーカーによる違いは、ほとんどありません。)

    ・ 呉須にも種類が多く、古代呉須、墨呉須、紫呉須、青呉須、土呉須、焼貫呉須などが有り、

      色相も各々違っています。

   a) 焼成後の色は、塗った時の色と、大差有りません。

     但し、上に釉が掛かりますので、光沢が出て、若干感じが、違います。

     又、酸化鉄を使った場合には、色は黒又は、褐色(茶色)に成ります。

   b) 絵の具は、なるべく、他の色と混ぜないで、使います。

     混ぜると、その中間色が、出るかも知れませんが、確実に、色は濁り、鮮やかさが、

     なくなります。(場合によっては、全く違った色に成るかも、知れませんので、注意)

  ) 粉末の物、チーブ入りの物、クレパス状の物、更には、転写紙による物など、その形態は、

     様々です。その使用方法も、形態によって、異なります。

  ) 酸化鉄(弁柄など)を使う場合や、鬼板(酸化鉄以外に、多量の不純物を含む)を使う以外は、

     一般には、市販品の絵の具を使う事が、多いはずです。 

   ・ 市販品を選ぶ際、その絵の具が使える、最高温度を確認して下さい。

     又、最高温度が、表示されていない場合には、楽焼用か、本焼用かを、確認します。

     楽焼用は、本焼きには使えません。逆に本焼用は、楽焼に使えます。

   ・ 最高温度は、その絵の具の発色を、保障する温度で、それ以下ならば、使用可能です。

   ・ 楽焼は、1000℃以下で使用します。本焼の焼成は、陶器の場合1230℃~1250℃が、

     一般的です。最高温度1200℃と表示された、絵の具は、本焼は不向きだと、思ってください。

   ・ 酸化鉄や、鬼板、呉須は、本焼、楽焼の両方に、使えます。

  ) 絵付けをする場合、大切な事は、本焼き後の、素地の色と、絵の具の色の、コントラストです。

    a)  一般に、焼き上がりが、白い素地の場合には、絵の具の色が、明るく、鮮やかです。

      但し、白系は勿論、黄色系や、ピンク系は、色が良く出ない場合が、多いです。

      特に、クレパスは、絵の具が薄くなり易く、素地が白い方が、適しています。

    b) 焼き上がりが、黒っぽい物や、褐色に成る素地は、鉄絵や、鬼板、黒、茶などの絵の具で、

      描いても、効果がはっきりしません。

     ・ この場合、絵を描きたい所だけでも、白化粧を施し、絵を引き立てて下さい。

 ③ 下絵の具の使い方


以下次回に続きます。

 
コメント
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