今まで、手作業による、絵付けの方法を、述べて来ましたが、当然、産業用の絵付けの方法も有ります。
素地に、絵の具で、直接印刷する、「パッド印刷」や、「スクリーン印刷」など、量産に使われる、技法です。
3) パッド印刷: 「 シリコン、パッド」を用い、絵柄を、直接印刷します 。
① ハンコを押すような、印刷方法で、版から、インキ(絵柄)を、商品に移し変える印刷方法です。
② 他の印刷法では困難な、丸みある物や、凹凸のある面や、凹みの内側でも、安易に
印刷する事が出来、形を選びません。又陶磁器に限らず、ガラスや、プラスチックにも、印刷可能で
印刷スピードも、かなり高速です。
③ 作業は、完全に、機械化されています。
絵の具の調合、機械の調整などでは、微妙な感覚が、要求されます。
④ バット印刷について、詳細は省略しますが、概略は以下の様に、成ります。
) 色々な形をした、シリコンゴム製の、バットと言う転写物を、使います。
パットは、柔軟性に富み、陶磁器などの、印刷物の形に、確実にフィットします。
) 樹脂や、鋼板に絵柄をエッチングし、溝を掘り、凹版を造ります。
) この凹版に、絵の具(インク)を、流し込みます。
) パットを、凹版に押し付け、インクを拾います。次にパットを、印刷物に移動し、
パットを押し付けると、印刷物の形状に、変形しながら、密着し、転写が出来ます。
「下絵の技法」についての、話は以上で終わりに致します。
4) 下絵付けの釉薬について
下絵付けした場合、一般には、透明釉を塗ります。
しかし、透明釉以外にも、志野釉(絵志野)、黄瀬戸釉、唐津釉(絵唐津)、織部釉などを、
塗る事も珍しく有りません。これらの絵の具は、酸化鉄(鬼板など)が多いです。
(尚、黄瀬戸の場合、タンパン(硫酸銅の粉末)を水に溶き、緑色を出す事も、多いです。
タンパンは、絵の具とは、見なされません。)
釉の種類によって、当然、絵の具の発色が、異なりますが、完全に絵が隠れない、釉であるならば、
どんな釉を使っても、悪い訳ではありません。
以上にて、下絵付けの話を終わり、次回より、上絵付けの話をしたいと、思います。
パット印刷(量産用)
素地に、絵の具で、直接印刷する、「パッド印刷」や、「スクリーン印刷」など、量産に使われる、技法です。
3) パッド印刷: 「 シリコン、パッド」を用い、絵柄を、直接印刷します 。
① ハンコを押すような、印刷方法で、版から、インキ(絵柄)を、商品に移し変える印刷方法です。
② 他の印刷法では困難な、丸みある物や、凹凸のある面や、凹みの内側でも、安易に
印刷する事が出来、形を選びません。又陶磁器に限らず、ガラスや、プラスチックにも、印刷可能で
印刷スピードも、かなり高速です。
③ 作業は、完全に、機械化されています。
絵の具の調合、機械の調整などでは、微妙な感覚が、要求されます。
④ バット印刷について、詳細は省略しますが、概略は以下の様に、成ります。
) 色々な形をした、シリコンゴム製の、バットと言う転写物を、使います。
パットは、柔軟性に富み、陶磁器などの、印刷物の形に、確実にフィットします。
) 樹脂や、鋼板に絵柄をエッチングし、溝を掘り、凹版を造ります。
) この凹版に、絵の具(インク)を、流し込みます。
) パットを、凹版に押し付け、インクを拾います。次にパットを、印刷物に移動し、
パットを押し付けると、印刷物の形状に、変形しながら、密着し、転写が出来ます。
「下絵の技法」についての、話は以上で終わりに致します。
4) 下絵付けの釉薬について
下絵付けした場合、一般には、透明釉を塗ります。
しかし、透明釉以外にも、志野釉(絵志野)、黄瀬戸釉、唐津釉(絵唐津)、織部釉などを、
塗る事も珍しく有りません。これらの絵の具は、酸化鉄(鬼板など)が多いです。
(尚、黄瀬戸の場合、タンパン(硫酸銅の粉末)を水に溶き、緑色を出す事も、多いです。
タンパンは、絵の具とは、見なされません。)
釉の種類によって、当然、絵の具の発色が、異なりますが、完全に絵が隠れない、釉であるならば、
どんな釉を使っても、悪い訳ではありません。
以上にて、下絵付けの話を終わり、次回より、上絵付けの話をしたいと、思います。
パット印刷(量産用)