前回に引き続き、チャイナペイントの、話を致します。
・ チャイナペイントの制作方法
① 陶磁器用の絵具は、“顔料”と呼ばれる、鉱物の粉末から出来ています。
色々な鉱物を、混ぜ合わせて、様々な色を、作り出す事が出来ます。
② 絵付け方法は、粉末状の絵の具を、専用オイルで、良く練り、平筆か丸筆で、描きます。
乾燥後に、重ね塗りも、可能です。
オイルの種類は、大分すると、速乾性のオイルと、遅乾性のオイルに、分けられます。
③ 手法は、溶剤で溶いた、専用の絵の具を、丸筆、平筆、細い筆などを、使って、花やフルーツなど
様々な絵を描きます。絵付けの段階では、何度でも、描き直す事が出来ます。
④ 焼成窯は、メーカーによって、何種類かあります。
陶芸用電気炉の場合、焼成温度は800℃程度で、焼成時間は3時間半~4時間位かかります。
⑤ アメリカンスタイルでは、更に描き加えて、再度焼成します。
この焼成を、数回繰り返しながら、画面に深みと、色彩の広がりを、表現していきます。
⑥ 豪華な、作品にしたい場合は、金彩を施すと効果的です。
但し、金は焼成温度が低い(780℃位)ので、最後に焼成します。
⑦ 一つの作品が、出来上がる迄には、大変な手間と時間が、掛かる場合もあります。
一般に、市販されている磁器は、転写紙によるものが、ほとんどです。
それに比べ、手描きには、色の美しさや、微妙なグラデーション、細い線描など、転写紙では
出せない、魅力が多くあります。
⑧ 焼成された器は、装飾品や食器として、使用できます。
但し、絵の具は、食品安全合格品(食器専用)を使います。
・ 前回お話した、「イングレーズ」の方法を、使う方法も有ります。
即ち、下絵付けの様に、染付けをしたい場合、釉の上に、専用の絵の具で、絵を描いて、
高温(1250℃位)で焼成し、釉の中に、滲み込ませる、方法をとります。
日本は、質の良い白磁や、絵の具が、簡単に手に入り、色々な、道具類を、売っている店も多く、
もっと、もっと愛好者が、増えていくと、思われます。
・ 絵の具の有毒性
① 陶磁器の絵具の中には、一般に、水彩や油絵で使われている、カドミニウムを含んだ、赤、黄色の、
絵具もあります。
② チャイナペインティングと呼ばれる、技法の絵具のほとんどには、鉛が含まれていて、
食器には向いていません。装飾として使用する場合には、さほど問題に成りません。
又、食器専用の絵の具を使えば、問題ありません
装飾用の絵具も、そうとは知らずに、食器をつくる際に、使っている人が、いるも知れません。
たとえ、微量でも、人体に直接悪影響を、与える可能性が、有ります。
③ 有害な物質は、赤やオレンジや黄色など、派手な絵具が多いが、そうとはかぎらず、
逆に派手な色でも、鉛やカドミニウムの、入っていないものが、開発されています。
・ 尚、市販されている、飲食用食器には、以下の規制があり、一般には、出回っていません。
・ 飲食用食器の、装飾面からのPb(鉛),Cd(カドミウム)の溶出規制
飲食用食器の、装飾面(上絵付け装飾品が主)からの鉛、カドミウムの溶出は、食品衛生試験法で、
規制されています。
上絵具は、食器の釉面上に、顔料を焼付で、固着するために、融剤(フラックス=鉛ガラス)を
混合して、作られていて、鉛及びカドミウムの溶出規定に、合格しないと、製造販売は許可されません。
・ 現在、国産の飲食器は勿論、メーカー自身、業界の検定機関でテストし、また輸入食器は、通関の際、
厚生省関連の試験機関で、検査していて、市場には、不合格の食器は、販売されていません。
以下次回に続きます。
・ チャイナペイントの制作方法
① 陶磁器用の絵具は、“顔料”と呼ばれる、鉱物の粉末から出来ています。
色々な鉱物を、混ぜ合わせて、様々な色を、作り出す事が出来ます。
② 絵付け方法は、粉末状の絵の具を、専用オイルで、良く練り、平筆か丸筆で、描きます。
乾燥後に、重ね塗りも、可能です。
オイルの種類は、大分すると、速乾性のオイルと、遅乾性のオイルに、分けられます。
③ 手法は、溶剤で溶いた、専用の絵の具を、丸筆、平筆、細い筆などを、使って、花やフルーツなど
様々な絵を描きます。絵付けの段階では、何度でも、描き直す事が出来ます。
④ 焼成窯は、メーカーによって、何種類かあります。
陶芸用電気炉の場合、焼成温度は800℃程度で、焼成時間は3時間半~4時間位かかります。
⑤ アメリカンスタイルでは、更に描き加えて、再度焼成します。
この焼成を、数回繰り返しながら、画面に深みと、色彩の広がりを、表現していきます。
⑥ 豪華な、作品にしたい場合は、金彩を施すと効果的です。
但し、金は焼成温度が低い(780℃位)ので、最後に焼成します。
⑦ 一つの作品が、出来上がる迄には、大変な手間と時間が、掛かる場合もあります。
一般に、市販されている磁器は、転写紙によるものが、ほとんどです。
それに比べ、手描きには、色の美しさや、微妙なグラデーション、細い線描など、転写紙では
出せない、魅力が多くあります。
⑧ 焼成された器は、装飾品や食器として、使用できます。
但し、絵の具は、食品安全合格品(食器専用)を使います。
・ 前回お話した、「イングレーズ」の方法を、使う方法も有ります。
即ち、下絵付けの様に、染付けをしたい場合、釉の上に、専用の絵の具で、絵を描いて、
高温(1250℃位)で焼成し、釉の中に、滲み込ませる、方法をとります。
日本は、質の良い白磁や、絵の具が、簡単に手に入り、色々な、道具類を、売っている店も多く、
もっと、もっと愛好者が、増えていくと、思われます。
・ 絵の具の有毒性
① 陶磁器の絵具の中には、一般に、水彩や油絵で使われている、カドミニウムを含んだ、赤、黄色の、
絵具もあります。
② チャイナペインティングと呼ばれる、技法の絵具のほとんどには、鉛が含まれていて、
食器には向いていません。装飾として使用する場合には、さほど問題に成りません。
又、食器専用の絵の具を使えば、問題ありません
装飾用の絵具も、そうとは知らずに、食器をつくる際に、使っている人が、いるも知れません。
たとえ、微量でも、人体に直接悪影響を、与える可能性が、有ります。
③ 有害な物質は、赤やオレンジや黄色など、派手な絵具が多いが、そうとはかぎらず、
逆に派手な色でも、鉛やカドミニウムの、入っていないものが、開発されています。
・ 尚、市販されている、飲食用食器には、以下の規制があり、一般には、出回っていません。
・ 飲食用食器の、装飾面からのPb(鉛),Cd(カドミウム)の溶出規制
飲食用食器の、装飾面(上絵付け装飾品が主)からの鉛、カドミウムの溶出は、食品衛生試験法で、
規制されています。
上絵具は、食器の釉面上に、顔料を焼付で、固着するために、融剤(フラックス=鉛ガラス)を
混合して、作られていて、鉛及びカドミウムの溶出規定に、合格しないと、製造販売は許可されません。
・ 現在、国産の飲食器は勿論、メーカー自身、業界の検定機関でテストし、また輸入食器は、通関の際、
厚生省関連の試験機関で、検査していて、市場には、不合格の食器は、販売されていません。
以下次回に続きます。