陶芸では、水が大切な働きをし、粘土とは、切っても切れない、関係にあります。
粘土に含まれる、水の分量により、粘土の性質も、大きく変化します。
1) 作陶し易い、水の分量
) 一般に、硬目の粘土を、好む人と、柔らか目の粘土を、好むなど、人により、まちまちです。
又、作る作品によっても、硬さを、変える必要が、有ります。
即ち、大物を作る場合や、轆轤挽きをする際には、硬目を使い、手捻りでは、柔らか目の土を、
使う事が、多い様です。
) 作陶に適した、水の量
a) 土の種類などにも撚りますが、粘土に25%程度の、水分が含まれると、作陶し易いと、
言われています。(以下、数値が出てきますが、参考値ですので、各自、ご判断下さい)
余談ですが、カラカラに乾燥し、細かく砕いた土1Kgに、水を少しづつ加え、練りながら
硬さを調整し、一番練り良い時点まで、水を加え、その加えた水の量を、測る事で、含水量を
決めます。即ち、(水の量)/(1Kg+水の量)*100=含水量(%)と、成ります。
但し、ここでは、粘土の結晶水は、計算に入れていません。
(計算では、1Kgの土に、水350CC前後に、相当します。)
b) 作陶中にも、水の量は、変化します。
・ 轆轤挽きは、別名「水挽き」と言われ、大量に水を使って、作品を作ります。
その為、土は、どんどん水を吸い込み、含水量が増え、土の腰が、無くなります。
・ 手捻りの場合、手の熱や、部屋の乾燥具合によって、水分が無くり、硬さが増します。
それ故、使用しない土は、乾き過ぎない様に、濡れた布を、掛けて置きます。
c) 「ドベ」(ノタ)の場合、
水分を増やして行くと、粘土の塊は、泥状になります。これは生乾きの、土どうしの、
接着剤として、使用します。
) 削り易い、粘土の水の量
生乾きに成ると、カンナ等で、底削りや、作品を削って、形を整えます。
この時の、含水量は、約15%程度で、型崩れもせず、カンナ屑も、刃に付かず、スムーズに、
削れます。
) 天日干後の、水の量
素焼前の、天日干した作品に、含まれる、水の量は、数%(1~2%)で、完全に零にする事は、
出来ません。素焼をすると、200℃~300℃の温度で、盛んに水蒸気が、発生します。
これが、残っていた、水分です。
) 結晶水の放出
素焼で、560℃近辺で、粘土の結晶水が、抜け出ます。この状態で、水分は、零に成ります。
但し、釉を掛ける際、再度水を、吸収する事には、成りますが・・
・ 実際に必要な事は、作陶し削り終えた作品が、本焼終了までに、どの位い軽くなっているかです。
(作品の中には、ご飯茶碗の様に、軽い物が、喜ばれる物も有り、出来上がりの重さを、
知りたい場合も多いです。)
当然、釉を掛ける際に、薄掛け、厚掛けの差が、有りますので、素焼終了時の重さが解かれば、
本焼き後の重さも、予想が立ちます。
・ それ故、各段階で、重さを測る事を、勧めます。
又、轆轤挽きの場合は、削り作業が有り、土の無駄が必要です。
無駄な土=「使った土の重さー出来上がった土の重さ」と成ります。
この差は、轆轤の習熟度に、関係します。差が少なくなる様に、練習する事です。
2) 粘土の収縮と、水の量
以下次回に続きます。
粘土に含まれる、水の分量により、粘土の性質も、大きく変化します。
1) 作陶し易い、水の分量
) 一般に、硬目の粘土を、好む人と、柔らか目の粘土を、好むなど、人により、まちまちです。
又、作る作品によっても、硬さを、変える必要が、有ります。
即ち、大物を作る場合や、轆轤挽きをする際には、硬目を使い、手捻りでは、柔らか目の土を、
使う事が、多い様です。
) 作陶に適した、水の量
a) 土の種類などにも撚りますが、粘土に25%程度の、水分が含まれると、作陶し易いと、
言われています。(以下、数値が出てきますが、参考値ですので、各自、ご判断下さい)
余談ですが、カラカラに乾燥し、細かく砕いた土1Kgに、水を少しづつ加え、練りながら
硬さを調整し、一番練り良い時点まで、水を加え、その加えた水の量を、測る事で、含水量を
決めます。即ち、(水の量)/(1Kg+水の量)*100=含水量(%)と、成ります。
但し、ここでは、粘土の結晶水は、計算に入れていません。
(計算では、1Kgの土に、水350CC前後に、相当します。)
b) 作陶中にも、水の量は、変化します。
・ 轆轤挽きは、別名「水挽き」と言われ、大量に水を使って、作品を作ります。
その為、土は、どんどん水を吸い込み、含水量が増え、土の腰が、無くなります。
・ 手捻りの場合、手の熱や、部屋の乾燥具合によって、水分が無くり、硬さが増します。
それ故、使用しない土は、乾き過ぎない様に、濡れた布を、掛けて置きます。
c) 「ドベ」(ノタ)の場合、
水分を増やして行くと、粘土の塊は、泥状になります。これは生乾きの、土どうしの、
接着剤として、使用します。
) 削り易い、粘土の水の量
生乾きに成ると、カンナ等で、底削りや、作品を削って、形を整えます。
この時の、含水量は、約15%程度で、型崩れもせず、カンナ屑も、刃に付かず、スムーズに、
削れます。
) 天日干後の、水の量
素焼前の、天日干した作品に、含まれる、水の量は、数%(1~2%)で、完全に零にする事は、
出来ません。素焼をすると、200℃~300℃の温度で、盛んに水蒸気が、発生します。
これが、残っていた、水分です。
) 結晶水の放出
素焼で、560℃近辺で、粘土の結晶水が、抜け出ます。この状態で、水分は、零に成ります。
但し、釉を掛ける際、再度水を、吸収する事には、成りますが・・
・ 実際に必要な事は、作陶し削り終えた作品が、本焼終了までに、どの位い軽くなっているかです。
(作品の中には、ご飯茶碗の様に、軽い物が、喜ばれる物も有り、出来上がりの重さを、
知りたい場合も多いです。)
当然、釉を掛ける際に、薄掛け、厚掛けの差が、有りますので、素焼終了時の重さが解かれば、
本焼き後の重さも、予想が立ちます。
・ それ故、各段階で、重さを測る事を、勧めます。
又、轆轤挽きの場合は、削り作業が有り、土の無駄が必要です。
無駄な土=「使った土の重さー出来上がった土の重さ」と成ります。
この差は、轆轤の習熟度に、関係します。差が少なくなる様に、練習する事です。
2) 粘土の収縮と、水の量
以下次回に続きます。