陶磁器の金彩、銀彩について、話を進めます。
) 金液を塗る方法
金液や、銀液(白金液、パラジウム液)は、市販さている物を、使う事が、ほとんどだと、思います
メーカーによって、色々な液が有り、金の含有量にも、差が有ります。
a) 絵付けする前に、作品に水、油、ホコリ等が、付着していないか、確認してます。
これらは、焼成後のピンホールや、発色不良の、原因になります。
b) 希釈剤は、絵付けの方法に合わせて、調整します。
広い範囲を塗る時や、筆むらが、気になる時は、金油等の、遅乾性の油を、少量(10%以下)
加えます。細い線等、金液が、広がらない様に、したい時は、「ベンゾール」等の、速乾性の油を
少し(10%以下)加えます。
c) 本焼きした、陶磁器の釉面に、絵具(金液)を水で、溶かしただけでは、釉面が弾いて、
描きにくい事があります。
その時は、アルコール(薬局で市販)などで、釉面の油を拭き取ると、スムーズに描けます
(又、「ゼラチン」を水で溶き、筆などで、釉面に塗り、上絵付けをすると、弾かなくなります。)
d) 金液を、容器など(金チョク、金液を小出しして、入れるガラス容器)に、少量取り、原液又は、
適量の金油を、溶剤で希釈して、筆などで塗ります。
金液塗布後、指で触っても、付かなくなる程度まで、乾燥させてから、焼成します。
) 金液の焼成時の注意
a) 上絵付けや、金彩、銀彩は、素焼と同じ位の、温度で焼成しますが、素焼と一緒に焼く事は、
出来ません。
素焼では、大量の水蒸気が、発生します。この蒸気が、絵付けに、悪い影響を、与えます。
絵付け専用の窯(錦窯)であっても、使用時には、窯道具類も、十分乾燥させて置きます。
b) 窯は、理想的には、電気の窯が、良いと言われています。
酸化焼成で有る事、炎が出ない為です。一般に、酸化焼成で、冷却速度も、やや速い方が、
良い色が出ると、言われています。
但し、金マットではない、金液を塗り、還元焼成すると、マットに成ります。
c) 炎の出る窯では、炎が直接当らない場所か、「サヤ」などに入れて、焼きます。
炎に当ると、釉面が、汚く成ります。
d) 金液に含まられる、接着剤や溶剤から、燃焼ガスが、発生する為、ガスが 発生しなくなる温度
(400~450℃)まで、ゆっくり(100℃/時間)温度上昇させ、窯の扉も、少し開け、ガスを、
逃がします。
e) ガスの発生が、止まったら、窯の扉を閉め、各種素地に、適した温度まで上げ、窯の中の温度が
均一に成るようにします。
設定温度に成ったら、5~10分程度保持し、電源を切り(火を止め)、自然冷却します。
(窯の中が、覗ける場合には、絵の具が、熔けて光る事を、確認します。)
f) 素材に対する、標準的な焼成の適温は、次の通りです。
磁器・・750~850℃、 半磁器・・600~650℃、 陶器・・650~750℃、
焼成温度が、高過ぎると、金属皮膜が、損なわれ、低過ぎると、付着力が、不十分で、
取れ易くなります。
g) 銀液、白金液、パラジウム液の、焼成温度は、一般的には、750℃です。
マット金、艶消しパラジウムは、800℃です。
銀液や、マット金などは、焼成後に、「ジルコンサンド」等で磨く事により、金や銀特有の
落ち着いた色を、呈します。
尚、銀は、しだいに酸化して、変色し黒くなりますので、その際は、再度磨します。
以下次回に続きます。
) 金液を塗る方法
金液や、銀液(白金液、パラジウム液)は、市販さている物を、使う事が、ほとんどだと、思います
メーカーによって、色々な液が有り、金の含有量にも、差が有ります。
a) 絵付けする前に、作品に水、油、ホコリ等が、付着していないか、確認してます。
これらは、焼成後のピンホールや、発色不良の、原因になります。
b) 希釈剤は、絵付けの方法に合わせて、調整します。
広い範囲を塗る時や、筆むらが、気になる時は、金油等の、遅乾性の油を、少量(10%以下)
加えます。細い線等、金液が、広がらない様に、したい時は、「ベンゾール」等の、速乾性の油を
少し(10%以下)加えます。
c) 本焼きした、陶磁器の釉面に、絵具(金液)を水で、溶かしただけでは、釉面が弾いて、
描きにくい事があります。
その時は、アルコール(薬局で市販)などで、釉面の油を拭き取ると、スムーズに描けます
(又、「ゼラチン」を水で溶き、筆などで、釉面に塗り、上絵付けをすると、弾かなくなります。)
d) 金液を、容器など(金チョク、金液を小出しして、入れるガラス容器)に、少量取り、原液又は、
適量の金油を、溶剤で希釈して、筆などで塗ります。
金液塗布後、指で触っても、付かなくなる程度まで、乾燥させてから、焼成します。
) 金液の焼成時の注意
a) 上絵付けや、金彩、銀彩は、素焼と同じ位の、温度で焼成しますが、素焼と一緒に焼く事は、
出来ません。
素焼では、大量の水蒸気が、発生します。この蒸気が、絵付けに、悪い影響を、与えます。
絵付け専用の窯(錦窯)であっても、使用時には、窯道具類も、十分乾燥させて置きます。
b) 窯は、理想的には、電気の窯が、良いと言われています。
酸化焼成で有る事、炎が出ない為です。一般に、酸化焼成で、冷却速度も、やや速い方が、
良い色が出ると、言われています。
但し、金マットではない、金液を塗り、還元焼成すると、マットに成ります。
c) 炎の出る窯では、炎が直接当らない場所か、「サヤ」などに入れて、焼きます。
炎に当ると、釉面が、汚く成ります。
d) 金液に含まられる、接着剤や溶剤から、燃焼ガスが、発生する為、ガスが 発生しなくなる温度
(400~450℃)まで、ゆっくり(100℃/時間)温度上昇させ、窯の扉も、少し開け、ガスを、
逃がします。
e) ガスの発生が、止まったら、窯の扉を閉め、各種素地に、適した温度まで上げ、窯の中の温度が
均一に成るようにします。
設定温度に成ったら、5~10分程度保持し、電源を切り(火を止め)、自然冷却します。
(窯の中が、覗ける場合には、絵の具が、熔けて光る事を、確認します。)
f) 素材に対する、標準的な焼成の適温は、次の通りです。
磁器・・750~850℃、 半磁器・・600~650℃、 陶器・・650~750℃、
焼成温度が、高過ぎると、金属皮膜が、損なわれ、低過ぎると、付着力が、不十分で、
取れ易くなります。
g) 銀液、白金液、パラジウム液の、焼成温度は、一般的には、750℃です。
マット金、艶消しパラジウムは、800℃です。
銀液や、マット金などは、焼成後に、「ジルコンサンド」等で磨く事により、金や銀特有の
落ち着いた色を、呈します。
尚、銀は、しだいに酸化して、変色し黒くなりますので、その際は、再度磨します。
以下次回に続きます。