7) 焼く時間は、長い方が、良い。
① 焼成とは、釉を熔かす他に、土を焼しめる、効果が有ります。
焼き締まる事により、作品の強度も、増します。
② 短時間の焼成では、釉は解けますが、焼き締まりは、十分ではありません。
(楽焼は、釉を熔かすのみの、行為ですので、短時間焼成と成ります。)
土が焼き締まる為には、一定温度に長時間、晒されている、必要が有ります。
土の種類に拠っては、急激な温度上昇が、出来ない土もあります。その様な場合は、ゆっくり時間
掛けて、焼成する必要があります。
③ 土は、時間とともに、軟らかくなりながら、収縮して行きます。
強く焼き締まる(密度が増す)事により、強度が増し、水を通し難くします。
強く焼きし締まった土は、指で弾くと、高い音に成りますので、判断が出来ます。
④ ゼーゲルコーンは、100℃/時間で、温度上昇して、所定の温度にした時に、コーンが倒れる様に
成っています。 即ち、SK-8(1250℃)の場合、12時間半を掛けて、1250℃まで温度を
上げた時に、コーンは倒れます。
12時間半よりも、短い時間ですと、倒れません。この場合、より高い温度にする必要が有ります。
逆に、12時間半以上、時間を掛けた場合には、1250℃以下でコーンは倒れます。
(但し、現在の窯には、熱電対温度計が、備わっている物がほとんどですので、コーンを使う事は、
少なく成っています。)
8) 絵は、窯が描く
磁器には、明瞭な図柄が、描かれていますが、陶器の場合、何が描かれているのか、判然とし無い
物が多いです。
当然、絵の上手の人と、下手な人では、焼き上がりに、差が出ますが、心配無用です。
① 「焼き」と言う行為は、絵のみでなく、その作品全体に、影響を与えます。
その為、絵は全体の一部で有り、全体の焼の出来具合によって、その絵が、生きたり死んだりする
訳です。
② 例え、描いた時に、幼稚な絵(判別しづらい、不明瞭な絵)であると、感じても、窯から出して
見ると、意外に良く見える場合が、結構多いものです。
それ故、絵が下手と感じても、悲観せず、「積極的に描きなさい」と言う、諺に成っています。
9) 窯焚きが出来れば、陶芸(焼き物作り)は出来る。
陶芸で一番難しい、窯焚きが出来れば、作品を作る等の、他の作業も、出来ると言う事です。
① 窯を焚く方法は、素焼、本焼、楽焼、そして上絵付けを焼く、4種類有りますが、素焼と本焼が
出来れば、他の2つの焼き方は、割合容易です。
② 素焼と本焼では、窯詰のタイミングや、窯詰の仕方、温度の上昇スピード等に、違いが有ります。
又、本焼きには、酸化還元の問題も、生じます。
これらを理解し、無事に作業できれば、作品作りや、釉等の作業は、努力次第で、どうにか成る
ものです。
③ 現在では、電気の窯が普及し、マイコン制御で、窯焚きも簡単に成りました。それ故、ある程度の
焼き上がりで良いならば、さほど苦労せずに、窯焚きが出来ます。
即ち、陶芸の経験の浅い方でも、自分の窯を持ち、陶芸を楽しむ事が、可能に成りました。
以下次回に続きます。
① 焼成とは、釉を熔かす他に、土を焼しめる、効果が有ります。
焼き締まる事により、作品の強度も、増します。
② 短時間の焼成では、釉は解けますが、焼き締まりは、十分ではありません。
(楽焼は、釉を熔かすのみの、行為ですので、短時間焼成と成ります。)
土が焼き締まる為には、一定温度に長時間、晒されている、必要が有ります。
土の種類に拠っては、急激な温度上昇が、出来ない土もあります。その様な場合は、ゆっくり時間
掛けて、焼成する必要があります。
③ 土は、時間とともに、軟らかくなりながら、収縮して行きます。
強く焼き締まる(密度が増す)事により、強度が増し、水を通し難くします。
強く焼きし締まった土は、指で弾くと、高い音に成りますので、判断が出来ます。
④ ゼーゲルコーンは、100℃/時間で、温度上昇して、所定の温度にした時に、コーンが倒れる様に
成っています。 即ち、SK-8(1250℃)の場合、12時間半を掛けて、1250℃まで温度を
上げた時に、コーンは倒れます。
12時間半よりも、短い時間ですと、倒れません。この場合、より高い温度にする必要が有ります。
逆に、12時間半以上、時間を掛けた場合には、1250℃以下でコーンは倒れます。
(但し、現在の窯には、熱電対温度計が、備わっている物がほとんどですので、コーンを使う事は、
少なく成っています。)
8) 絵は、窯が描く
磁器には、明瞭な図柄が、描かれていますが、陶器の場合、何が描かれているのか、判然とし無い
物が多いです。
当然、絵の上手の人と、下手な人では、焼き上がりに、差が出ますが、心配無用です。
① 「焼き」と言う行為は、絵のみでなく、その作品全体に、影響を与えます。
その為、絵は全体の一部で有り、全体の焼の出来具合によって、その絵が、生きたり死んだりする
訳です。
② 例え、描いた時に、幼稚な絵(判別しづらい、不明瞭な絵)であると、感じても、窯から出して
見ると、意外に良く見える場合が、結構多いものです。
それ故、絵が下手と感じても、悲観せず、「積極的に描きなさい」と言う、諺に成っています。
9) 窯焚きが出来れば、陶芸(焼き物作り)は出来る。
陶芸で一番難しい、窯焚きが出来れば、作品を作る等の、他の作業も、出来ると言う事です。
① 窯を焚く方法は、素焼、本焼、楽焼、そして上絵付けを焼く、4種類有りますが、素焼と本焼が
出来れば、他の2つの焼き方は、割合容易です。
② 素焼と本焼では、窯詰のタイミングや、窯詰の仕方、温度の上昇スピード等に、違いが有ります。
又、本焼きには、酸化還元の問題も、生じます。
これらを理解し、無事に作業できれば、作品作りや、釉等の作業は、努力次第で、どうにか成る
ものです。
③ 現在では、電気の窯が普及し、マイコン制御で、窯焚きも簡単に成りました。それ故、ある程度の
焼き上がりで良いならば、さほど苦労せずに、窯焚きが出来ます。
即ち、陶芸の経験の浅い方でも、自分の窯を持ち、陶芸を楽しむ事が、可能に成りました。
以下次回に続きます。