諺、格言、名言の話を、続けます。
15) 土は寝かせてから使え。
土を寝かすとは: 土に水を掛け、乾燥し無い様に、覆い(昔ならば、むしろ)をして、数ヶ月から、
数年放置して置く事を、言います。
時々、上から水を掛けたり、天地をひっくり返して、満遍なく、空気に晒します。
① 寝かす事による効果は、土に粘りが出て、作り易い事と、作品に傷や、割れが発生するのを、防ぐ
事に有ります。特に大物を作る際には、大きく縮み、割れや切れが、発生し易いですので、寝かせた
土を使うと、より安全です。
② 寝かせる事により、土の中の微生物や「カビ」が、大量に増殖し、それらからの分泌物が、土に
粘りを与えると言われています。(尚、微生物や「カビ」は、焼成する事により、消失しますので、
何の問題も、起こしません。)
この強い粘りが、作品を作り易くすると同時に、切れや割れを、防ぎます。
③ 一度失敗した土を、再利用する為、水分を抜き、土練後、直ぐに作品を作ると、大変作り難いです。
特に、轆轤作業での失敗した土は、顕著です。腰がなくなり、土も上手に伸びません。
これは、轆轤作業で、土の表面の「ドベ」を剥ぎ取る事により、表面を水で、洗った結果、分泌物が
少なくなり、粘りが少なく成った為です。
④ 上記の場合には、新たな土を使うか、半分ほど新しい土を、混入して、練り直し後、使用すると
良いでしょう。
⑤ 土に粘りを出す方法は、寝かす以外にも、次の様な方法も有ります。
) 土をよく練る。土は回数を多く練るほど、粘りが出ると言われています。
) 土の塊を、板の上や床に、何度も、叩き付けると、粘りが出ます。
これは、韓国の方法だそうです。
) 人によっては、砂糖を土に混ぜる事で、粘りを出す方法を、採る方もいます。
分泌物の成分が、糖類を含んでいる為、砂糖でも同じ効果が、期待されるそうです。
⑥ 現在市販されている土は、必ずしも寝かす必要は、ありません。
なぜならば、製造元で、作り易く、割れ難い様に、土の調節(各種土の調合)をしているからです
尚、御自分で採取した土は、寝かせる必要が有ります。
市販されている土は、ビニール袋に入っているのが、一般的です。この状態で、土を寝かせても、
効果は、期待できません。逆に、粘土がどんどん乾燥し、作り難く成るだけです。
もし土を、寝かせるならば、ビニール袋から出して、寝かせます。
以下次回に続きます。
土を寝かす
15) 土は寝かせてから使え。
土を寝かすとは: 土に水を掛け、乾燥し無い様に、覆い(昔ならば、むしろ)をして、数ヶ月から、
数年放置して置く事を、言います。
時々、上から水を掛けたり、天地をひっくり返して、満遍なく、空気に晒します。
① 寝かす事による効果は、土に粘りが出て、作り易い事と、作品に傷や、割れが発生するのを、防ぐ
事に有ります。特に大物を作る際には、大きく縮み、割れや切れが、発生し易いですので、寝かせた
土を使うと、より安全です。
② 寝かせる事により、土の中の微生物や「カビ」が、大量に増殖し、それらからの分泌物が、土に
粘りを与えると言われています。(尚、微生物や「カビ」は、焼成する事により、消失しますので、
何の問題も、起こしません。)
この強い粘りが、作品を作り易くすると同時に、切れや割れを、防ぎます。
③ 一度失敗した土を、再利用する為、水分を抜き、土練後、直ぐに作品を作ると、大変作り難いです。
特に、轆轤作業での失敗した土は、顕著です。腰がなくなり、土も上手に伸びません。
これは、轆轤作業で、土の表面の「ドベ」を剥ぎ取る事により、表面を水で、洗った結果、分泌物が
少なくなり、粘りが少なく成った為です。
④ 上記の場合には、新たな土を使うか、半分ほど新しい土を、混入して、練り直し後、使用すると
良いでしょう。
⑤ 土に粘りを出す方法は、寝かす以外にも、次の様な方法も有ります。
) 土をよく練る。土は回数を多く練るほど、粘りが出ると言われています。
) 土の塊を、板の上や床に、何度も、叩き付けると、粘りが出ます。
これは、韓国の方法だそうです。
) 人によっては、砂糖を土に混ぜる事で、粘りを出す方法を、採る方もいます。
分泌物の成分が、糖類を含んでいる為、砂糖でも同じ効果が、期待されるそうです。
⑥ 現在市販されている土は、必ずしも寝かす必要は、ありません。
なぜならば、製造元で、作り易く、割れ難い様に、土の調節(各種土の調合)をしているからです
尚、御自分で採取した土は、寝かせる必要が有ります。
市販されている土は、ビニール袋に入っているのが、一般的です。この状態で、土を寝かせても、
効果は、期待できません。逆に、粘土がどんどん乾燥し、作り難く成るだけです。
もし土を、寝かせるならば、ビニール袋から出して、寝かせます。
以下次回に続きます。
土を寝かす