本来なら、酒器について、述べるところですが、当方の勉強不足の為、書く準備が、出来ておりませんので、
酒器の話しは、後日お話する予定です。
古美術や骨董品には、必ず本物と、偽物(贋作)の問題が発生し、損得(お金)に大きく影響します。
偽物は、本物(真作)の価値の、100分の1又は、それ以下の場合も多いです。
それ故、真偽を見極める事は、骨董蒐集家にとっては、最重要な事に成ります。
但し、この見極めは、素人にとっては、まず不可能ですし、鑑定家と呼ばれる人も、かなり困難で、
自信を持って、鑑定する事も、少なくないそうです。
(尚、鑑定人は、それが本物でも、偽物であっても、中々断定する事は、ない様です。)
ある本(別冊太陽 やきものの真贋と鑑定 平凡社)を、読んでいると「おなじみの、良く見掛る
偽物」の記事が、載っていましたので、参考までに、お話します。
1) ほとんど偽物(本物:偽物=1:100以上)
陶磁器の本などに、多く掲載されていて、目に止まり易い為、多く出回っていると、錯覚を起させる
偽物類です。
① 大振りの、絵唐津茶碗
② 調度良い大きさの、朝鮮唐津徳利
③ 斑唐津、立ちぐい呑み
④ 黄瀬戸、六角盃
⑤ 絵志野、茶碗又は水指
⑥ 手ごろの大きさの、三島盃と粉引盃
2) 本物も偽物も、沢山(たくさん)存在する物
この手の作品が、一番問題に成り易いです。本物と偽物が、多く存在していますので、偽物を
掴まされる、危険性が大きいです。
① 各種の、初期伊万里の磁器
② 李朝白磁染付、各種類
③ 三島徳利や、鶏竜山徳利
鶏竜山: 李朝陶器の一種で、白い化粧土に、黒の鉄釉で、伸び伸びとした、抽象的な線画を、
施している物で、鉄絵刷毛目などとも、呼ばれています。
④ 伊万里、地図皿や輸出用醤油瓶
輸出用醤油瓶: 江戸末から、明治時代にかけ、醤油を詰めて、輸出した容器で、コンプラ瓶と
呼ばれる物です。密封度を高める為に、独特の口造りが特徴です。
⑤ 各種、唐三彩
⑥ 影青(インチン)各種
影青とは、釉の下に、美しい彫り文があり、その部分が、影の様に青く見える事からの名称です。
淡青色を呈し、青白磁とも言われ、宋~元代にかけて中国江西省,福建省,広東省一帯で多く焼かれ
宋代景徳鎮窯の作品が、特に優れています。
3) 本物の方が、偽物より多い物
① 漢、緑釉陶器各種
② 唐、加彩俑(かさいよう)
俑とは、中国で、死者とともに埋葬した、人間や動物の姿を、型取った人形の事で、実際の人や
動物を埋める、殉葬の代わりにした物です。
③ 宋胡禄 青磁
宋胡禄:(すんころく)とは、タイのスコータイ県、サワンカローク周辺で、作られる陶器類。
④ 伊万里色絵皿
⑤ 須恵器
4) ほとんど本物(偽物が少ない)
① 沖縄、湧田又は壺屋窯の作品
② 益子、笠間、東北各地の窯の作品
③ 小規模な、各地方の窯の作品
④ 呉州染付け
⑤ 室町以降の常滑壺
⑥ 漢、焼締め灰釉各種
以下次回に続きます。
よく見る偽物
酒器の話しは、後日お話する予定です。
古美術や骨董品には、必ず本物と、偽物(贋作)の問題が発生し、損得(お金)に大きく影響します。
偽物は、本物(真作)の価値の、100分の1又は、それ以下の場合も多いです。
それ故、真偽を見極める事は、骨董蒐集家にとっては、最重要な事に成ります。
但し、この見極めは、素人にとっては、まず不可能ですし、鑑定家と呼ばれる人も、かなり困難で、
自信を持って、鑑定する事も、少なくないそうです。
(尚、鑑定人は、それが本物でも、偽物であっても、中々断定する事は、ない様です。)
ある本(別冊太陽 やきものの真贋と鑑定 平凡社)を、読んでいると「おなじみの、良く見掛る
偽物」の記事が、載っていましたので、参考までに、お話します。
1) ほとんど偽物(本物:偽物=1:100以上)
陶磁器の本などに、多く掲載されていて、目に止まり易い為、多く出回っていると、錯覚を起させる
偽物類です。
① 大振りの、絵唐津茶碗
② 調度良い大きさの、朝鮮唐津徳利
③ 斑唐津、立ちぐい呑み
④ 黄瀬戸、六角盃
⑤ 絵志野、茶碗又は水指
⑥ 手ごろの大きさの、三島盃と粉引盃
2) 本物も偽物も、沢山(たくさん)存在する物
この手の作品が、一番問題に成り易いです。本物と偽物が、多く存在していますので、偽物を
掴まされる、危険性が大きいです。
① 各種の、初期伊万里の磁器
② 李朝白磁染付、各種類
③ 三島徳利や、鶏竜山徳利
鶏竜山: 李朝陶器の一種で、白い化粧土に、黒の鉄釉で、伸び伸びとした、抽象的な線画を、
施している物で、鉄絵刷毛目などとも、呼ばれています。
④ 伊万里、地図皿や輸出用醤油瓶
輸出用醤油瓶: 江戸末から、明治時代にかけ、醤油を詰めて、輸出した容器で、コンプラ瓶と
呼ばれる物です。密封度を高める為に、独特の口造りが特徴です。
⑤ 各種、唐三彩
⑥ 影青(インチン)各種
影青とは、釉の下に、美しい彫り文があり、その部分が、影の様に青く見える事からの名称です。
淡青色を呈し、青白磁とも言われ、宋~元代にかけて中国江西省,福建省,広東省一帯で多く焼かれ
宋代景徳鎮窯の作品が、特に優れています。
3) 本物の方が、偽物より多い物
① 漢、緑釉陶器各種
② 唐、加彩俑(かさいよう)
俑とは、中国で、死者とともに埋葬した、人間や動物の姿を、型取った人形の事で、実際の人や
動物を埋める、殉葬の代わりにした物です。
③ 宋胡禄 青磁
宋胡禄:(すんころく)とは、タイのスコータイ県、サワンカローク周辺で、作られる陶器類。
④ 伊万里色絵皿
⑤ 須恵器
4) ほとんど本物(偽物が少ない)
① 沖縄、湧田又は壺屋窯の作品
② 益子、笠間、東北各地の窯の作品
③ 小規模な、各地方の窯の作品
④ 呉州染付け
⑤ 室町以降の常滑壺
⑥ 漢、焼締め灰釉各種
以下次回に続きます。
よく見る偽物