goo blog サービス終了のお知らせ 

わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸でやってはいけない事3(ぶっつけ本番)

2011-07-16 22:48:44 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に続き、「やってはいけない事」の、話を進めまが、基本的には、「やってはいけない事」は、

有りません。

2) ぶっつけ本番

  陶芸では、なるべく「ぶっつけ本番」は、やらない方が良いでしょう。

 (くどい様ですが、「やってはいけない事」ではありません。)

 ① 未知の土で、本格的な作品は作り、焼成しない事

 ) 新しい土を、ご自分で見つけた場合、直ぐに作品を作る事は、問題有りません。

   その土で、成形し易いかどうかを、見極めるには、実際に作品を作ってみる事です。

  ) 成形上問題ないとしても、即、焼成とはいきません。その土の耐火度を調べなければ成らない

     からです。

  ) 土には、ある温度以上に成ると、熔けて形を成さなく性質があります。それ故、その土が、

     普段焼成している温度まで、形を維持できるかを、把握しておく必要が、あります。

     その為、テストピースで、試し焼きする必要があります。試し焼きは、単に温度のみでなく、

     焼成後の肌さわりや、色や艶も確認できます。ついでに、釉との相性も確認できれば、更に

     喜ばしい事に成ります。

  ) その土が耐熱度が低くても、十分焼きしまる物ならば、その土だけを使って、作品が作れます。

     但し、他の土の作品と一緒の窯で焼く場合には、より耐火度のある土と、混ぜ合わせて

     使う必要があります。

 ② 陶芸の技術を修得するには、段階を追って、作陶する事です。

   当然の事ですが、最初から気に入った作品を、作る事は困難です。

   初心者(未熟な人)が、高度のテクニックを作った作品を見て、それを模倣しようとしても、

   まず出来ません。初心者には、何処に高度のテクニックが使われているかも、中々解からない

   場合が多いです。

   陶芸の雑誌などを見ると、さも簡単そうに作っている様に、書かれている場合でも、実際には

   とても困難(熟練を要する)を、伴うものも多いです。

   それ故、ミニチュア版を作って、問題点を洗い出した後、本格的な作品に取り掛かる事です。

 ③ 釉について

   ご自分で調合した釉も、最初から大量に作ってはいけません。テスト焼きを繰り返し、満足いく

   結果が出るまでは、少量づつ作る事です。勿論ある程度の量を作らないと、最終結果の判断は、

   出来ませんが、多量に作った為、全てが無駄になってしまう場合が多いですので、注意が必要です。

以下次回に続けます。


追記: 本ブログについての、質問やお問い合わせは、大歓迎ですが、本ブログ上ですと、不特定多数の

 人が閲覧する事に、なりますので、プライバシーに関して敏感な方は、小生のホームページ

 「明窓窯」のお問い合わせ欄を、利用していただければ、個人的に、メールでのお話ができますので、

  興味があったら、ご利用下さい。http://www.meisogama-itagaki.com/

 (尚、電話などでの、質問では十分対応できません。なるべく上記お問い合わせ欄を、ご利用頂ければ、

  有り難いです。)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 陶芸ではやってはいけない事... | トップ | 陶芸でやってはいけない事4... »

コメントを投稿

陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)」カテゴリの最新記事