陶芸では、作品が完成(焼き上がる)するまでには、最短で2週間程度かかり、一般には1ヶ月程かかります。
陶芸体験者の中には、その日の内に持って帰れると、思い込んでいる人も、たまにいます。
多分、観光地の楽焼(絵付けのみ)を見ての、影響かも知れません。
1) 1日で完成させる事は、果たして、出来ないものなのでしょうか?
1日で出来ない理由は、作った生の作品を、直ぐに釉を掛けて、焼成する事が、出来ない為です。
乾燥していない作品を、強制的に焼成すると、水蒸気爆発します。普通この行為は、やっては
いけない事に成っています。作品が粉々に成ってしまいます。
但し、乾燥さえ出来れば、釉を掛ける事も、焼く事も可能で、その日の内に、完成できるのです。
① 当然自然乾燥では、時間がかかりますし、大きな作品や、肉厚の大きい作品ほど、日数が
必要に成ります。これでは、その日に完成とはいきません。
② ぐい呑み程度の大きさや、肉厚の薄い小皿ならば、若干注意すれば、ドライヤー等で、強制的に
乾燥する事が可能です。
単に乾燥だけならば、200℃程度で良いのですが、素焼きと成ると700℃以上は、ほしいです。
③ 釉は素焼き後に行うのが、普通です。生の作品に施釉すると、作品が壊れる恐れが多い為です。
しかし、白化粧度土を施す「粉引き」の技法は、生掛け(素焼きしないで施釉する事)と
同じですので、必ずしも、素焼きをしなくても、釉を掛ける事が出来ます。
④ 焼成は、小さな窯を使ったり、木炭とドライヤーうを組み合わせ、「七輪」等を用いて、行う事も
可能です。しかも1200℃程度まで、温度が上昇すれば、短時間焼成でも、十分使用に耐えます。
釉が熔けたら(光沢が出る)、火箸を用いて、挟み出し、冷却(急冷又は自然冷却)させれば、
焼成完了です。底に着いているバリや邪魔者を、砥石を掛けて、綺麗に仕上げれば、持って
帰る事も可能です。
⑤ 当然、土の種類も、急熱急冷に適した土で、釉も酸化還元に関係なく、発色する物を選びます。
焼成温度を、はっきり測る事が出来ませんが、1180℃以上で熔ける釉を、使いたいです。
以上の様に、小さな作品や、肉厚の薄い小皿など、特別な作品で有れば、その日の内に作品が
出来上がる事も、あながち、不可能とは言えません。
但し、あくまでも可能と言う事であり、まずこの様な冒険は、行わないのが普通です。
以下次回に続きます。
陶芸体験者の中には、その日の内に持って帰れると、思い込んでいる人も、たまにいます。
多分、観光地の楽焼(絵付けのみ)を見ての、影響かも知れません。
1) 1日で完成させる事は、果たして、出来ないものなのでしょうか?
1日で出来ない理由は、作った生の作品を、直ぐに釉を掛けて、焼成する事が、出来ない為です。
乾燥していない作品を、強制的に焼成すると、水蒸気爆発します。普通この行為は、やっては
いけない事に成っています。作品が粉々に成ってしまいます。
但し、乾燥さえ出来れば、釉を掛ける事も、焼く事も可能で、その日の内に、完成できるのです。
① 当然自然乾燥では、時間がかかりますし、大きな作品や、肉厚の大きい作品ほど、日数が
必要に成ります。これでは、その日に完成とはいきません。
② ぐい呑み程度の大きさや、肉厚の薄い小皿ならば、若干注意すれば、ドライヤー等で、強制的に
乾燥する事が可能です。
単に乾燥だけならば、200℃程度で良いのですが、素焼きと成ると700℃以上は、ほしいです。
③ 釉は素焼き後に行うのが、普通です。生の作品に施釉すると、作品が壊れる恐れが多い為です。
しかし、白化粧度土を施す「粉引き」の技法は、生掛け(素焼きしないで施釉する事)と
同じですので、必ずしも、素焼きをしなくても、釉を掛ける事が出来ます。
④ 焼成は、小さな窯を使ったり、木炭とドライヤーうを組み合わせ、「七輪」等を用いて、行う事も
可能です。しかも1200℃程度まで、温度が上昇すれば、短時間焼成でも、十分使用に耐えます。
釉が熔けたら(光沢が出る)、火箸を用いて、挟み出し、冷却(急冷又は自然冷却)させれば、
焼成完了です。底に着いているバリや邪魔者を、砥石を掛けて、綺麗に仕上げれば、持って
帰る事も可能です。
⑤ 当然、土の種類も、急熱急冷に適した土で、釉も酸化還元に関係なく、発色する物を選びます。
焼成温度を、はっきり測る事が出来ませんが、1180℃以上で熔ける釉を、使いたいです。
以上の様に、小さな作品や、肉厚の薄い小皿など、特別な作品で有れば、その日の内に作品が
出来上がる事も、あながち、不可能とは言えません。
但し、あくまでも可能と言う事であり、まずこの様な冒険は、行わないのが普通です。
以下次回に続きます。
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