4) 狂いや歪みの無い作品を作る。
④ 鋳込み成形: 磁器は手捻り(紐作り)や、タタラで作る事は、困難です。
轆轤作業か、鋳込み成形で行います。(ほとんどは、鋳込み成形です。)
この製法では、量産が可能で安価な類似品も多い為、好まない人もいます。
尚、型が抜き易い様に、外縁がほとんどです。手作りのものは、内縁が多い様です。
5) 足と装飾品を付ける。
① 足(高台に相当する部分)の形状にも色々ありますので、器に合った足を作ります。
取り付ける位置は、基本的には四隅(方形、長方形)に付けるか、三点(丸型)を等間隔で付けます。
足の種類には、以下の形があります。
切足(きりあし)、段足(だんあし)、雲足(くもあし)、富士足(ふじあし)、
鬼面足(きめんあし)等の種類があります。
・ 切足: 段差の無い一重の形です。 段足: 二段の足で先端に行くほど幅が狭くなります。
・ 雲足: 雲型をあしらった足です。複数個の雲を持つものもあります。
・ 富士足: 富士山を逆さにした様な形をしています。
・ 鬼面足: 般若(はんにゃ)面の様な物や、鬼の面を模(かたどる)った形の物もあります。
② 装飾品を付ける。
盆器の側面には、釉薬のみの物もありますが、色々な飾りが付いている物も多いです。
胴紐、胴紐竹節、胴帯、糸目、額縁、窓、浮彫(陽刻彫文)、陰刻彫文、透彫(すかしぼり)、
鋲打(びょううち)、耳付、凌(しのぎ)文、櫛目文、泥絵、貼花、印花、刻文などです。
6) 穴を開ける。
盆器には、必ず底に穴がありますが、普通水盤には穴はありません。
穴を開ける目的は、勿論(もちろん)水抜きの為です。余分な水を排泄し、水捌けをよくします。
もう一つの目的は、器の内側の上部に釉を掛ける際、任意の深さまで施釉する為です。
即ち、底に穴が開いていると、器を逆さにして、釉の容器に漬けると、内外の同じ深さまで、
施釉が出来ます。それ故、施釉する際穴に指を差し込み、空気の逃げ道を塞いでしまうのは最悪です。
① 穴を開けるタイミング。
) 底に穴を開けるには、ある程度、器が乾燥していると作業し易いです。乾燥不足では、
綺麗な形にならず、乾燥し過ぎると、亀裂が入ります。
) 足を付ける前に穴を開ける: 穴を開けるには、穴の大きさにもよりますが、かなりの力が、
底に掛かります。取り付けた足では保持出来ないでしょう。
それ故、足の無い状態で底を板の上に置いて力を加えて、あなを開ければ、問題ありません。
勿論、足に負担が掛らない状態で、穴を開けるのであれば、問題ありません。
② 穴の数と大きさ
) 穴の数は作品の大きさにもよりますが1~4個程度が多く、多くても8個以下が良いかも
知れません。丸い器や方形の器には、中央に一箇所の場合が多いです。長方形の場合には
四隅近辺に4箇所、六角形では3~4箇所(一つ置きに角周辺に1個づつで3個、中央に
1個計4個)、八角形では4~5箇所(角に4個中央に1個)と成ります。勿論決まりは
ありません。自分で好きなように、穴を開けて宜しいですが、全体にバランスよく穴を開けます。
尚、穴の面積が多く成るに従い、鉢(盆栽の根)の乾燥は速く成ります。
) 穴の大きさには、決まりがありません。小さめの穴を数多くする場合や、大きめを一つと言う
場合もあります。
③ 穴の形状は、円が多いですが、その他好みの形の穴もあります。円が多いのは、加工し易い為です。
穴を開ける用具にも決まりは有りません。電動轆轤を回転させながら、中央部に剣先で穴を
開ける事も可能です。ポンス」と言う穴あけ器もありますが、他にも利用出来る物も多いです。
小さな穴ならば、「ドリルの刃」を使う事も可能です。
以下次回に続きます。
④ 鋳込み成形: 磁器は手捻り(紐作り)や、タタラで作る事は、困難です。
轆轤作業か、鋳込み成形で行います。(ほとんどは、鋳込み成形です。)
この製法では、量産が可能で安価な類似品も多い為、好まない人もいます。
尚、型が抜き易い様に、外縁がほとんどです。手作りのものは、内縁が多い様です。
5) 足と装飾品を付ける。
① 足(高台に相当する部分)の形状にも色々ありますので、器に合った足を作ります。
取り付ける位置は、基本的には四隅(方形、長方形)に付けるか、三点(丸型)を等間隔で付けます。
足の種類には、以下の形があります。
切足(きりあし)、段足(だんあし)、雲足(くもあし)、富士足(ふじあし)、
鬼面足(きめんあし)等の種類があります。
・ 切足: 段差の無い一重の形です。 段足: 二段の足で先端に行くほど幅が狭くなります。
・ 雲足: 雲型をあしらった足です。複数個の雲を持つものもあります。
・ 富士足: 富士山を逆さにした様な形をしています。
・ 鬼面足: 般若(はんにゃ)面の様な物や、鬼の面を模(かたどる)った形の物もあります。
② 装飾品を付ける。
盆器の側面には、釉薬のみの物もありますが、色々な飾りが付いている物も多いです。
胴紐、胴紐竹節、胴帯、糸目、額縁、窓、浮彫(陽刻彫文)、陰刻彫文、透彫(すかしぼり)、
鋲打(びょううち)、耳付、凌(しのぎ)文、櫛目文、泥絵、貼花、印花、刻文などです。
6) 穴を開ける。
盆器には、必ず底に穴がありますが、普通水盤には穴はありません。
穴を開ける目的は、勿論(もちろん)水抜きの為です。余分な水を排泄し、水捌けをよくします。
もう一つの目的は、器の内側の上部に釉を掛ける際、任意の深さまで施釉する為です。
即ち、底に穴が開いていると、器を逆さにして、釉の容器に漬けると、内外の同じ深さまで、
施釉が出来ます。それ故、施釉する際穴に指を差し込み、空気の逃げ道を塞いでしまうのは最悪です。
① 穴を開けるタイミング。
) 底に穴を開けるには、ある程度、器が乾燥していると作業し易いです。乾燥不足では、
綺麗な形にならず、乾燥し過ぎると、亀裂が入ります。
) 足を付ける前に穴を開ける: 穴を開けるには、穴の大きさにもよりますが、かなりの力が、
底に掛かります。取り付けた足では保持出来ないでしょう。
それ故、足の無い状態で底を板の上に置いて力を加えて、あなを開ければ、問題ありません。
勿論、足に負担が掛らない状態で、穴を開けるのであれば、問題ありません。
② 穴の数と大きさ
) 穴の数は作品の大きさにもよりますが1~4個程度が多く、多くても8個以下が良いかも
知れません。丸い器や方形の器には、中央に一箇所の場合が多いです。長方形の場合には
四隅近辺に4箇所、六角形では3~4箇所(一つ置きに角周辺に1個づつで3個、中央に
1個計4個)、八角形では4~5箇所(角に4個中央に1個)と成ります。勿論決まりは
ありません。自分で好きなように、穴を開けて宜しいですが、全体にバランスよく穴を開けます。
尚、穴の面積が多く成るに従い、鉢(盆栽の根)の乾燥は速く成ります。
) 穴の大きさには、決まりがありません。小さめの穴を数多くする場合や、大きめを一つと言う
場合もあります。
③ 穴の形状は、円が多いですが、その他好みの形の穴もあります。円が多いのは、加工し易い為です。
穴を開ける用具にも決まりは有りません。電動轆轤を回転させながら、中央部に剣先で穴を
開ける事も可能です。ポンス」と言う穴あけ器もありますが、他にも利用出来る物も多いです。
小さな穴ならば、「ドリルの刃」を使う事も可能です。
以下次回に続きます。
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