善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

龍隠庵(円覚寺塔頭)の餅搗き

2008年12月29日 | 鎌倉

突然ですが、北鎌倉の円覚寺のなかにある塔頭・龍隠庵の恒例の餅搗きについて報告します。
12月28日の小春日和の日に龍隠庵の「円徳の会」が催した餅搗き行事です。

龍隠庵は円覚寺の境内に入って、仏殿脇の座禅道場「選仏場」の脇の小道をのぼります。
5~6メートルの高台なのに景色が違って見えます。

円覚寺ホームページ「境内地図」へリンク

復興途上の龍隠庵は粗末な本堂と客殿などがあり、茶室は未だに再建中ですが、住職の人柄を慕う人たちで「円徳の会」というファンクラブが発足し、毎年年末に餅搗き大会を催し多くの人たちが集まります。

(龍隠庵境内1)


(龍隠庵境内2)


(住職)

この日も早朝から準備が始まり、人々が集まる午前10時にはせいろの餅米も蒸し上がって希望者がお餅を搗き始めました。

(こねる)

搗き手は次々と変わり、希望者は全員餅つきに参加しました。
もちろん、搗いたそばから先ず御供え餅をつくり、参加者が帰宅するときに持ち帰ることが出来るよう配慮されていました。

(高齢者も搗く)


(子供も搗く)


(外人も搗く)


(御供えをつくる)

御供え餅が作られた後は参加者の昼食用の各種のお餅です。
大根をすったからみ餅、あんころ餅、きなこ餅、納豆餅などが次々につくられ、楽しい昼食になりました。

(からみ餅)


(あんころ餅)

またご当地名物の本場けんちん汁は大鍋で作られました。
けんちん汁にお餅を入れて食べるという特殊技も出てきました。

(けんちん汁は大鍋で)

住職は参加者に大もてでした。
事前に通知を受けて参加した人も、たまたま参詣に訪れてのぞいてみた人も全て振る舞われたお餅を堪能しました。

(参加者に大もて)


(食べながら話が弾む・・・)

かくして楽しい餅つきが終わり、鎌倉も正月を迎えることになります。