学習会講師 坂東佳子さん
2019年度の国吉城歴史学習会も今回で3回目です。今回は、都合で第4回と入れ替わりでした。講師は、坂東佳子さんといいます。敦賀市博物館に勤めていらっしゃいます。
敦賀市博物館
タイトルは、「金ヶ崎の退き口」についてです。「金ヶ崎の退き口」とは以下のような話です。
元亀元年(1570)織田信長は、若狭国武藤氏の成敗を口実に越前朝倉攻めを開始しました。敦賀の朝倉景恒はじめ引檀の城や木の芽峠の城を落とし、いよいよ朝倉の本拠地めがけて攻め入ろうとしていた矢先に、「近江の浅井が裏切った」という報せが入り、挟み撃ちにされてはかなわんと、金ヶ崎から撤退したというお話です。
講演では、この話を記載する「信長公記」(太田牛一)を中心に「信長記」(小瀬甫庵)や「国吉籠城記」などの文献をもとに金ヶ崎の戦いの実際に迫るというものでした。
お話では、有名な信長の「是非に及ばず」というセリフは、信長公記に3回記録されている(甫庵信長記には2回だそうです)とか、外岡慎一郎氏とか須田悦生氏とかの歴史学者から学んだことの話などが話され、面白い講演でした。
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