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日々の暮らしのなかで

オワリはじまり

2011年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム
それは昨夜のことだった
 
無事に終えそうな一日の締めくくりのために
ブログを書こうと居間に降りて行った時、
パソコンを作業場に忘れたことに気付く
 
ブログはその日のうちに更新しなくてはならない
日付が替わってしまっては、その意味が変わってしまう
日付を操作することもできるかもしれないが、
僕はそのやり方を知らないし、
またそれをやると、違うような気がするから、
何としても、その日のうちに更新したかった
 
時計を見る
23時40分
 
作業場までは車で片道8分程度
ギリギリ間に合うかも知れない残り時間だが、
迷う時間は残されていない
決断に迫られる
 
「俺が行くしかない!」
 
ハリウッドスターになった気分
 
(貴方が頼りなのよぉ)
 
相手役の台詞も聞こえてきそうだ
 
ジーンズを穿き、飛び出す
もちろん、上はTシャツを着ている
 
車内の時計に視線を落とす
23時44分
 
時間が遅いお陰で、他に走っている車はない
運良く、難関だと思われた信号も、
青がストレートにならび、障害はなくなった
軽快に飛ばす
途中、鹿やイノシシはいないか?と
少し警戒心を強めつつ、かつ冷静に
アクセルを踏み続けた
 
道中、車内の時計が2分程度進んでいる事を思い出す
 
焦る気持ちを抑えつつ、
作業場からパソコンを運び出し、
折り返しアクセルを踏んだ
 
家に到着したのは23時56分
実際には54分頃だと推測される
車庫には車を入れず、パソコンと身一つで家の中へ
 
電源を入れる
 
が、なかなか起動しない
 
最近、パソコンの調子が悪いのだ
 
ブログ更新画面にログインし、一文字でも打ち込めれば、
このミッションはクリアされる
残り時間はわずかではあるが、絶望的な数字ではない
しかし、思惑とは違い、
なかなか正常に起動してくれない
 
時計に目をやる
 
パソコンの時計は58分
携帯の待ちうけも58分を表示している
腕時計だけは59分を指しているが、
アナログな針だけに、58と表示されたデジタル数字を信じる
 
残された時間は少ない
いや、少ないとは表現できるほどではない
 
絶望的になる
 
実際の時間は・・・・・はたと思い出し、テレビを付ける
チャンネルを慌てて合わせると、
Eテレが明日へのカウントダウンを始めていた
 
 
♪もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
 
 
あるんだよぉ!って叫んでみたが
無情にも日付は変わってしまった
 
沈みきった気持ちを取り戻すのに少し時間を使ったけど、
無理に目を瞑って横になると、眠れた
 
それが昨日の、ちょうど24時間前の顛末だ
 
 


コメント
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